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映画『4デイズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『4デイズ』の概要:3都市に核爆弾を設置し、政府に対し脅迫映像を送りつけた犯人を逮捕。犯人を尋問するために謎の人物Hを加えた各部署の精鋭が集まる。残された時間は4日間。切迫した緊張感と良識が問われるサスペンス映画。

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映画『4デイズ』の作品情報

4デイズ

製作年:2010年
上映時間:97分
ジャンル:サスペンス
監督:グレゴール・ジョーダン
キャスト:サミュエル・L・ジャクソン、キャリー=アン・モス、マイケル・シーン、ブランドン・ラウス etc

映画『4デイズ』の登場人物(キャスト)

H(サミュエル・L・ジャクソン)
政府に保護されている特別尋問官。全ての情報が政府により極秘扱いで、実は政府の汚れ仕事を引き受ける拷問官。妻と2人の子持ち。仕事に高いプライドを持ち、完遂への意識が非常に高い。
ヘレン・ブロディ(キャリー=アン・モス)
FBIロサンゼルス支局テロ対策班の捜査官。アラブ系テロ組織を捜査中のチームリーダー。厳格で知的な女性。揺るがない良識と常識を持ち、Hの行動に対して何かと突っかかる。
スティーブン・アーサー・ヤンガー(マイケル・シーン)
元陸軍特殊部隊の職業軍人。爆弾処理に精通しており、核爆弾を3カ所の都市に設置。生粋の米国人でありながらアラブ系テロ組織に所属し、ヨセフ・ムハメッドに改名。妻と2人の子供がいるが、離婚している。
チャールズ・トムソン(スティーヴン・ルート)
国防情報局の関係者。Hの事情を全て知る人物でマネージャーのような存在。

映画『4デイズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『4デイズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『4デイズ』のあらすじ【起】

火曜日。FBIロサンゼルス支局、テロ対策班のヘレン・ブロディはテレビ報道を目にして、犯人の男に見覚えがあると感じる。彼女が捜査中である、アラブ系テロ組織に所属している男と報道中の犯人の名前が一致。犯人スティーブン・アーサー・ヤンガーは、警察官2名を銃撃したとして指名手配されていた。

捜査班のチームは急いでヤンガーの資料をかき集める。その最中に上司が現れ、この機会にテロ組織に関わる全員の家族や友人を確保、警察へも協力を要請しヤンガーの所在と場所を確保しろと命令。ヘレンはすぐに行動を開始した。

テロ組織に関わる多数を確保するため、局内は大忙しである。そんな中、彼女の携帯に国防情報局の関係者であるという、トムソンから電話がかかってくる。CIAの資料にあったHという男は非常に危険な男であるため、早々に手を引けというものだった。

Hという男の自宅へ向かったヘレンは、大人しく投降して来た男を逮捕して尋問したが、Hは不遜な態度を示してばかり。しかも、上司がトムソンと共に尋問室へ来て彼を連れて行ってしまった。Hはどうやら政府によって保護された重要人物であるらしいが、全ては極秘とされているため、彼が何者であるかは明かされず。更に上司は捜査班を中央指令施設へ移すと言う。当然、場所は極秘だった。

水曜日。全ての資料を持って移動を開始。施設は軍によって厳重に警備されていた。到着早々、トムソンとHに遭遇。彼らがなぜここにいるのか。Hは嫌われ者の請負人だと自分のことを言う。その後、一室へ案内された一行が見せられた映像は、ヤンガーからの脅迫映像だった。

ヤンガーは3都市にそれぞれ核爆弾を仕掛けたと言う。制限時間は金曜の正午まで。彼は陸軍特殊部隊出身で爆弾や爆薬に精通している。イランへ出兵した際、18ポンドの核物質を盗み、姿を消していた。それもイランからの依頼で盗んだらしい。目下、脅迫映像のみで要求は未だに明かされていない。しかも、ヤンガーはすでに陸軍によって逮捕されていた。

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映画『4デイズ』のあらすじ【承】

トムソンとH、ヘレンは早速、捕らえられたヤンガーの元へ向かう。奴がいるコンテナではすでに軽い拷問により尋問が開始されていたが、あれでは生ぬるいとHがおもむろにコンテナ内へ。彼は中にあった道具を手にして突如、尋問官を殴り倒した。
騒然となった一同は、Hを捕縛。ヘレンは上司へと苦情を入れた。拷問で得た証言では証拠にならないからだ。だが、上司から今回の拷問は政府によって公認されているため、仕方ないと言われてしまうのだった。

一方、ヘレンはヤンガーの行動調査や元妻の所在をチームに捜査するよう命令。そして、ヤンガーの尋問については、政府からの命令もありH主導で行われることになった。彼は心得た助手を1名招き入れ、準備を開始。ヤンガーを拘束して突然、顔色も変えずに奴の小指を切り落とした。再び場内が騒然。非人道的な拷問である。軍もFBIも非情さを訴えたが、政府からは何も言われない。なんと、Hは政府公認の拷問スペシャリストだったのだ。

軍の将軍は尋問について、すべてを大佐に一任してしまい、早々に退散している。しかし、ヘレンだけは拷問を受け入れられず、最後まで非人道的だと訴えた。彼女は上司に宥められ、仕方なくHのやり方を受け入れる。更にHからの要請もあり、彼女も尋問へ参加することになるのだった。

Hが鞭ならば、ヘレンは飴である。しかし、ヘレンの説得にもヤンガーは容易に頷かない。その後もHは拷問を続け、夜が明ける。

木曜日。Hの妻が食事を持って施設へ来所したため、休憩を取ることになった。その際、彼は尋問するなら10分経って泣き出した後か、寝ていたら電撃を流して起こせとヘレンにリモコンを渡して行く。

映画『4デイズ』のあらすじ【転】

10分後、ヤンガーが眠っているのをトムソンが発見。Hはヘレンにボタンを押せと言っていたが、大佐がリモコンのボタンを押してしまう。すると、リモコンは故障してしまい、電撃が切れないというトラブルが発生。ヘレンは中へ入って電撃装置をどうにか止めた。

食事中のHの元へ向かったヘレン。電撃のリモコン故障は彼が意図的に仕掛けたものだった。ヘレンはHに抗議するも、彼は全てを予想しており平然と仕事へ戻る。彼女は残された妻と会話し、H夫妻の悲惨な過去を一部聞かされるのだった。

チームは順調に捜査を続けている。ヘレンは爆弾が仕掛けられた都市に当たりつけて、捜索を指示。Hの呼び出しがあったため、尋問室へ向かった彼女はHの指示により、ヤンガーのマッサージをしつつ会話を続けた。そして、ようやくヤンガーから要求を聞き出すことに成功するのである。

要求はイスラム諸国、政権への財政支援停止と米軍の撤退だった。この要求は至極まっとうなものである。残された時間は21時間。だが、政府側はこの要求を断固拒否。この決定にヘレンはヤンガーに爆弾の所在を教えるよう詰め寄るも、彼は拷問を覚悟した上で逮捕されている。そもそも、ヤンガーが本当に核物質を所持していたのかも確証がない。それなら爆弾も本物であるかも疑わしくなってくる。

ヘレンは再び、ヤンガーへ尋問に向かった。すると、彼は涙ながらに爆弾はないと証言し、爆弾の設置場所を1カ所のみ教えるのだった。
急いでその場所へ向かった軍とヘレンだったが、屋上にあった仕掛けを兵士の1人が触ってしまう。すると、近くにあったモールが大爆発。被害は相当数に上った。

映画『4デイズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ヘレンは憤慨してヤンガーへ詰め寄ったが、逆切れした彼が怒鳴り散らす。爆弾で亡くなった被害者は53人だが、同じ数だけ外国に派遣された米兵も死んでいる。人々はそれらを平然と受け取るが、兵士ではない者が死ねばそれを責めるのかと。
ヘレンは何も言えなくなり、尋問室を退室した。

金曜日。残り3時間と迫る中、1カ所の核爆弾を発見。残りは2カ所だが、捜している時間はもう残されていない。
捜索していたヤンガーの元妻と子供達が確保できた。妻をヤンガーに会わせ、自白を促すことにする。それでも奴は自白せず。Hが妻も拷問にかけようと言い出す。これにはヘレンも反対したため、妻を退室させようとするも、一瞬の隙にHが妻を殺害してしまう。

時間が迫る。それでもヤンガーは自白しない。誰もが追い詰められていた。
傍目から見てもHの憔悴が酷い。彼はとうとう、残された幼い子供達をも使うことにした。誰もが子供に拷問を加えることに反対したが、致し方ない。ヤンガーが自白さえすればいいのだ。

子供を一目見たヤンガーは、恐怖に戦きとうとう自白。残り2カ所の爆弾の場所を簡単に明かした。しかし、Hは全ての爆弾の場所を明かすまで、子供の解放はしないと言う。彼は爆弾が4つあると確信していた。だが、聞いていた爆弾の数は3つ。他の者達はもう3カ所の爆弾を発見できたため、作戦は終了だと言う。

政府側はHの言葉を信じて4つ目の場所を聞き出せと言うが、これにはヘレンが強い抵抗を示した。故にHは仕事を終わらせようとする。しかし、政府側は彼に仕事をしろと銃口を向ける。政府はHの妻子を人質にして、彼に汚れ仕事を強いているのだった。だが、ここにきて拘束を解かれたヤンガーが銃を奪い自殺。
唯一の手掛かりが死亡したことにより、Hの仕事は終了を告げたのだった。

直ちに爆弾処理班が爆弾を処理。残り時間は12秒と迫っていたが、無事にリセットを完了した。しかし、Hの言う通り4つ目の爆弾が隠されており、刻々と時を減らしている。
そうして、カウントは0になるのだった。

映画『4デイズ』の感想・評価・レビュー

サミュエル・L・ジャクソン扮するHが、元特殊部隊であり、爆弾に精通しているヤンガーに対して、街に設置された爆弾の場所を吐かせるために、非人道的な尋問を行う。見ていて非常に痛ましいシーンが続くが、Hは平然とした態度で尋問を行っていく。ストーリーが進むにつれて、なぜ彼がそのような立場にいるか明らかとなっていく。そして尋問の末、ヤンガーが口を割るのだが、最終的にヤンガーは自殺、残された最後の爆弾のカウントが0となるというやりきれない結末を迎える。なかなか胸に刺さる内容となっているので、少し覚悟を決めてから閲覧することをおすすめする。(男性 30代)


爆弾を設置した場所を聞き出すため、捕まえた犯人から制限時間である4日間、拷問して答えを聞き出すという内容なのだが、非常に心を試される厳しい作品である。とにかく、サミュエル・L・ジャクソン演じるHの拷問が酷い。殺さないように痛めつけるという方法は恐らくいくらでもあって、Hは手っ取り早く済む方法をどんどん試していく。しかも、表情を少しも変えないのでより迫力がある。倫理観を保ち続けられるか試される内容だし、観ていても非常に辛い。ある程度の覚悟をして観ることをお勧めする。(女性 40代)

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