映画『8月の家族たち』のネタバレあらすじ結末

8月の家族たちの概要:父親の失踪をきっかけに、久しぶりに顔を揃えた家族は、胸に秘めてきた本音をさらけ出し、傷つきながらもそれぞれの道を選択していく。ハリウッドを代表する実力派キャストが顔を揃え、緊迫感のある群像劇を展開する。特に薬物中毒の母親を演じたメリル・ストリープの演技は圧巻で、その迫力に圧倒される。

8月の家族たちの作品概要

8月の家族たち

公開日:2013年
上映時間:121分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジョン・ウェルズ
キャスト:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、クリス・クーパー etc

8月の家族たちの登場人物(キャスト)

バイオレット・ウェストン(メリル・ストリープ)
オクラホマ州の田舎町で夫のべバリーと2人で暮らしている。初期の口腔ガンを患い、薬物中毒に陥っている。攻撃的な毒舌家で、平気で人を傷つける。
バーバラ・ウェストン(ジュリア・ロバーツ)
ウェストン家の長女。現在は夫のビルと14歳になる娘のジーンとコロラドに住んでいる。ビルの浮気が原因で離婚の危機に瀕している。頼りになる長女だが、非常に気が強く、人のミスを許せない。
アイビー・ウェストン(ジュリアンヌ・ニコルソン)
ウェストン家の次女。姉と妹が故郷を離れたため、自分を殺して両親のそばで暮らしている。三姉妹の中で一番おとなしい。従兄弟のチャールズと愛し合っているが、そのことは秘密にしている。
カレン・ウェストン(ジュリエット・ルイス)
ウェストン家の三女。軽薄な性格で、男にだらしない。父親の葬式に婚約者のスティーブを連れてきて、家族に紹介する。スティーブは3度の離婚歴がある遊び人。
べバリー・ウェストン(サム・シェパード)
バイオレットの夫。読書と釣りと酒を愛する物静かな男。詩人として成功するが、ずっとアルコール中毒で、突然失踪する。湖で溺死しており、おそらく自殺。
マティ・フェイ・エイケン(マーゴ・マーティンデイル)
バイオレットの妹。よく太ったうるさいおばさんで、息子のチャールズを無能扱いしている。
チャールズ・エイケン(クリス・クーパー)
マティの夫。温厚で心優しく、誰に対しても紳士的。息子のことも愛している。
“リトル”チャールズ・エイケン(ベネディクト・カンバーバッチ)
マティの息子。父親譲りの優しい性格で、母親の冷酷な仕打ちにもじっと耐えている。アイビーのことをとても大事に考えている。
ジョナ(ミスティ・アッパム)
ベバリーが失踪直前に雇った住み込みの家政婦。ネイティブ・アメリカンで、料理が得意。物静かだが、芯は強い。

8月の家族たちのネタバレあらすじ

映画『8月の家族たち』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

8月の家族たちのあらすじ【起】

ウェストン夫妻は、オクラホマ州の田舎町でひっそりと暮らしている。3人の娘はみんな独立し、次女のアイビー以外は遠方で暮らしていた。バイオレットは初期の口腔ガンを患っており、痛みから逃れるという口実で大量の薬物を摂取している。夫のべバリーは読書家の物静かな男だったが、常にお酒が手放せない。ベバリーに雇われた住み込み家政婦のジョナは、家庭内の重苦しい空気とバイオレットの毒気に驚く。

コロラドで暮らす長女のバーバラは、アイビーから“父が失踪した”という知らせを受け、夫のビルと娘のジーンを連れて実家へ帰る。バーバラとビルは現在別居中で、原因はビルの浮気だった。思春期を迎えたジーンも反抗的で、バーバラも悩みが絶えなかった。

バイオレットはバーバラの帰省を喜ぶが、すぐにいつもの毒舌を吐き始め、バーバラと喧嘩になる。バーバラはその様子から、母親がまた薬物中毒になっているのだと確信する。バイオレットは以前も薬物中毒になっており、警察沙汰の騒ぎを起こしていた。

その晩、警察からベバリーの溺死体が発見されたという知らせがある。ベバリーは愛用のボートに乗って湖へ出て、入水自殺を図ったらしい。バイオレットは現実を受け入れられず、パニック状態になる。

8月の家族たちのあらすじ【承】

ベバリーの葬儀の日。三女のカレンが婚約者のスティーブを連れて帰ってくる。派手なスポーツカーで帰ってきたカレンは、父親が亡くなったというのにスティーブとの惚気話ばかりしており、バーバラとアイビーを呆れさせる。スティーブは若いジーンに興味を持ち、今度最高級のマリファナを吸わせてやると声をかける。

葬儀は滞りなく終了し、自宅で身内だけの食事会が開かれる。三姉妹の従兄弟のチャールズは、寝坊して葬儀に出席できなかった。母親のマティは愚鈍な息子を罵るが、父親のエイケンは息子をかばう。

大量の薬を飲んだバイオレットは、食事の席で毒舌を吐き続ける。エイケンは必死で空気を和ませようと努力するが、バイオレットは手当たり次第にみんなを傷つけていく。バイオレットの敵意は娘たちにも向けられ、我慢ができなくなったバーバラは、力ずくで母親を押さえつける。食事会は壮絶な修羅場と化し、みんなは言葉を失う。

バーバラは家中の薬を探し出し、それを全部捨ててしまう。翌日には、無責任に薬を処方した医師のもとへ怒鳴り込んでいき、告訴してやると脅しを入れる。“リハビリ施設に戻る?”というバーバラの問いに、バイオレットは“誰の助けもいらない”と答える。バイオレットは寂しく不安だったが、人にうまく甘えることができなかった。

8月の家族たちのあらすじ【転】

その夜、三姉妹だけで酒を飲む。バーバラはアイビーにチャールズと何かあるのかと聞いてみる。アイビーは去年病気で子宮を摘出しており、それをチャールズだけに相談していた。それがきっかけで2人は真剣に愛し合うようになり、故郷を離れる計画を立てていた。アイビーは親の面倒を見るのは自分だけだと我慢してきたが、もうここを離れることに罪悪感は持たないと決めていた。バーバラとカレンに、反論する資格はなかった。

翌日、恋人同士のようなアイビーとチャールズを見て、マティが怒り出す。マティはチャールズを侮辱し、それを聞いたエイケンはマティに本気で怒る。バーバラはその現場に遭遇する。

マティはバーバラだけに秘密を告白する。それはチャールズの父親がベバリーであるという衝撃の事実だった。つまりチャールズは三姉妹の異母兄弟であり、だからアイビーとのことは絶対に許せないのだとマティは語る。バーバラは、この事実を知らせずに2人を止めて欲しいとマティに頼まれる。エイケンはおそらく気づいているが、ベバリーのこともチャールズのことも大好きで、マティのことも許していた。

その晩、スティーブとジーンは庭でマリファナを吸う。目を覚ましたジョナは、スティーブがジーンにいたずらしようとしているのを見て、スティーブに殴りかかる。騒ぎを聞きつけたビルは娘に手を出そうとしたスティーブを殴り、バーバラは親を侮辱した娘を殴る。カレンも深く傷つき、その夜のうちにスティーブとフロリダへ帰っていく。

8月の家族たちのあらすじ【結】

翌日、ビルもジーンを連れてコロラドへ帰る。ジーンは一言も口を効かず、バーバラは黙って2人を見送る。バーバラはビルとの関係は修復不可能なのだと感じていた。

アイビーは母親にチャールズのことを話しにくる。バーバラはなんとかそれを止めようと、話の邪魔をする。揉め始めた姉妹に、バイオレットはあっさり、アイビーとチャールズが実の姉と弟であることを告げてしまう。バーバラは昔から夫と妹の浮気を知っていた。アイビーはバイオレットを“人でなし”と罵り、泣きながら行ってしまう。バーバラは必死でアイビーを追うが、アイビーは戻らなかった。

バイオレットはベバリーが手紙を残していたことを告白する。夫婦はどちらかに何かあれば、残された方が貸し金庫のお金を出すと決めていた。ベバリーの手紙には連絡先が書いてあったが、バイオレットは貸し金庫のお金を出してから、夫に連絡した。しかしもう夫はそこにはいなかった。もし、お金を出す前に連絡していたら、ベバリーの自殺は止められたかもしれない。それでもバイオレットは、彼の死の責任を自分だけに押し付けるなとバーバラを責め始める。バーバラは“ママは強いわ”と言い残して家を出る。バイオレットは混乱し、娘や夫の名前を叫び続ける。そしてもう誰もいないのだと気づき、ジョナのもとへ行く。

バーバラは車を止めてひとりになって泣く。母親のもとへ戻るべきか、バーバラは葛藤していた。そして引き返すことなく、そのまま故郷を後にする。

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