『アバウト・タイム 愛おしい時間について』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

『ラブ・アクチュアリー』などで知られるリチャード・カーティスの監督引退作。タイムトラベル能力を持つ青年が、恋人を見つけるためにタイムトラベルを繰り返し、人生を学んでいく。

あらすじ

アバウト・タイム 愛おしい時間について』のあらすじを紹介します。

イギリス南西部で暮らすティム(ドーナルグリーソン)。彼の21歳の誕生日に、父(ビル・ナイ)から衝撃の事実を告げられる。なんと、一族の男子は全員タイムトラベル能力があるというのだ。

始めのうちは半信半疑だったが、タイムトラベルと繰り返すうち、この能力を有益に使うことが出来ないかと模索し、恋人を探すためにタイムトラベルを繰り返すようになる。
ティムはロンドンに移住し、メアリー(レイチェル・マクアダムズ)という女性に恋をする。

彼女と付き合うようになってからも、成功をつかむためにタイムトラベルを繰り返すティム。やがて、どんなにタイムトラベルを繰り返しても避けられない不運や波乱があることを知る。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2014年9月27日
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:リチャード・カーティス
  • キャスト:ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ、トム・ホランダー、マーゴット・ロビー etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『アバウト・タイム 愛おしい時間について』について、考察・解説します。※ネタバレあり

ラブコメでありながら

本作は基本的にラブコメディです。ティムは自分に自身を持てない気弱な若者で、タイムトラベル能力を活かして恋人探しをする姿は笑えます。

しかし、メアリーと知り合ってからは彼に変化が訪れますね。弁護士としての人生を成功させるためにタイムトラベルするようになります。
これはティムの成長と捉えることもできるし、悲しいことだとも捉えることが出来ます。恋人ができたということ自体に満足してしまった。メアリーにとってはちょっと悲惨かもしれません。

その後、中盤から後半にかけて、タイムトラベルしても避けられない運命があることを知り、選択を迫られますね。
ここでようやくティムは成長するんです。少しずつ成長して行くのではなく、選択をきっかけに大きく成長する。こういう話のほうが感動できるですよ。成長がゆっくりだと、見守る気持ちが大きくなり、感情移入はできるものの、感情移入している分だけ感動が薄まります。

ラブコメ要素よりも、ヒューマンドラとしての要素のほうが強くなっていく。リチャード・カーティスは後者を描きたかったのでしょう。非常に巧みな脚本です。

まとめ

タイムトラベルというSF要素とラブコメ、ヒューマンドラマを誘導させた傑作です。久々に感動作を劇場で見ました。さすがリチャード・カーティス。
リチャード・カーティスは本作を盛って監督業から身を引くとのことですが、宮﨑駿やイーストウッドみたいに復活することを願っています。映画界にとって大きな損失ですよ。
まだ57歳なんだから、まだまだやれるはず。脚本家としての活動に専念するのでしょうが、本作のような巧みな演出ができるのだから、監督としても活躍していただきたいです。

さて、リチャード・カーティスは今後どのような脚本を書いていくのでしょうね?前作『戦火の馬』のような動物を巡る人々の交流を書くこともできるし、『ノッティングヒルの恋人』のようなラブコメも書くことができる。

私は『戦下の馬』が好きなので(スピルバーグのおかげでもある)、ラブコメではない感動作を書いてほしいなぁと思います。

Amazon 映画『アバウト・タイム 愛おしい時間について』の商品を見てみる