映画『アクトレス 女たちの舞台』あらすじネタバレ結末と感想

アクトレス 女たちの舞台の概要:ジュリエット・ビノシュ主演の、女優の生き様を描いた人間ドラマ。共演はクリステン・スチュアート、クロエ・グレース・モレッツ。オリビエ・アサイヤス監督の2014年仏・スイス・独映画。

アクトレス 女たちの舞台 あらすじネタバレ

アクトレス 女たちの舞台
映画『アクトレス 女たちの舞台』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

アクトレス 女たちの舞台 あらすじ【起・承】

スイスのチューリッヒから、シルス・マリアへ向かう特急列車の中で、女優マリア・エンダース(ジュリエット・ビノシュ)のマネージャーをしているバレンティン(クリステン・スチュアート)は打ち合わせの電話に大忙し。

そんな中、女優マリアをスター女優に育ててくれた劇作家ヴィルヘルム・メルヒォールが71才で亡くなったという知らせを受けます。突然の訃報に驚く、女優マリア。なぜなら、彼に呼ばれてシルス・マリアへ行く途中だったから。

また彼女に若い演出家クラウス(ラース・アイディンカー)から、ヴィルヘルムの書いた戯曲「マローヤのヘビ」を再演したいという話が。マリアが若い頃、演じたシグリット役ではなく、シグリットを破滅に追いやる40才のヘレナ役を演じて欲しいと言う。

彼女はシグリット役への思い入れや年齢の事などを考え、演じることに後ろ向きだが、マネージャーのバレンティンから、”新しい解釈で演技をしてみては。”と勧められます。

彼女は、仕事だけでなく、私生活でも離婚調停中だった。夫婦で買ったマンションの売買契約について悩んでいた。

シルス・マリアへ行く前に授賞式で、2度共演した経験のあるヘンリク・ヴォルト(ハンス・ツィジシュラー)と再会した。ヘンリクとは若い頃、不倫していた時期があり会うのが気まずいのだ。

彼女は、戯曲「マローヤのヘビ」について考えていた。20年以上経った今、40才の役を引き受けるべきなのかどうか。シグリット役には、自由奔放な魅力を持つ、19才の女優ジョアン・エリス(クロエ・グレース・モレッツ)が内定していた。

彼女に対して、いいイメージを持たないマリアは、ジョアンの写真を秘かにネットで探した。

アクトレス 女たちの舞台 あらすじ【転・結】

シルス・マリアへ着いたマリアは、ヴィルヘルムが滞在していた家へ行った。そこで、ヴィルヘルムの妻から、”彼はここで命を絶ったのよ!”と風光明媚なマローヤ岬を案内された。

そこでは、”マローヤのヘビ”と呼ばれる、独特の気象現象が見られるらしい。それは、早朝に湿った空気が雲となって、マローヤ岬を蛇のように進む現象だと言う。

悪天候になる兆しなのだが、マリアは一度見てみたいと思う。そこで、マネージャーのバレンティンと一緒に行くが、脚本についての意見の食い違いで、バレンティンは何度も辞めたいと言い出す。

何度か「マローヤのヘビ」のヘレナ役を降板しょうとするが、周りに説得され、ようやく本人も覚悟を決めた。そして、シグリット役を演じる女優ジョアンに会うことに。ジョアンは作家のクリスと不倫しており、彼を伴って店に現れた。

マリアは、丁寧に応対するジョアンを見て、気に入ったようだ。しかし、ジョアンと作家クリスの不倫騒動がマスコミにばれてしまう。

そんな中、再び、マリアとマネージャーのバレンティンは、マローヤ岬へ行くが、途中でバレンティンがいなくなってしまう。

数日後、演出家クラウスと夕食を約束した日。作家クリスの妻が自殺未遂を起こしてしまう。不倫騒動で憔悴しきっているジョアンを元気づけるため、ジョアンも一緒に夕食を食べることに。そこへ、渦中の作家クリスも来てしまう。

彼らは場所を変えて話すことにした。明日からは、舞台「マローヤのヘビ」の稽古で忙しい日々が始まるだろう。20年前とは違う、新鮮な気持ちでマリアは挑もうとした。しかし、シグリット役との演技の相違は多くあった。

公演初日。会場は満席だった。今、再び、舞台「マローヤのヘビ」の幕が上がった。

アクトレス 女たちの舞台 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2014年
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:オリヴィエ・アサイヤス
  • キャスト:ジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツ、ラース・アイディンガー etc

アクトレス 女たちの舞台 批評・レビュー

映画『アクトレス 女たちの舞台』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

女優人生の苦悩と素晴らしい演技を魅せた、ジュリエット・ビノシュ

女優という生き物は、時間と共に容姿や印象が崩れてゆくのを一番嫌う。この映画では、中年を迎えた女優と若い女優の演技対決が見どころです。

ショコラ」などで自由奔放な人物を演じるジュリエット・ビノシュが、まるで自身の半生を投影したかのように演じる様がいい。

20年前とは真逆なヘレナ役を演じることに対しての苦悩が素晴らしいのですが、欲を言えば、舞台上での彼女の演技ももっと観たかった。

そんな彼女を献身的に支えるマネージャーのヴァレンティン役を演じる、クリステン・スチュアートも第二の主人公といってもいい。

彼女の助言が最終的に、ジュリエット・ビノシュを動かしているようです。”新しい解釈で考えてみては?”と実直に問う彼女の姿勢に胸が打たれてしまう。

女優とそばで献身的に支えるマネージャーという絆が、一人では成し遂げられない舞台を創造しているのだと思うとワクワクします。

また、”マローヤのヘビ”という独特の自然現象が、とても神秘的で戯曲の世界観にぴったりです!

若いのに渋い演技!クリステン・スチュアートの魅力

トワイライト」シリーズのベラ役といえば、クリステン・スチュアートの人気作です!特に10代の女の子からの支持が厚く、神秘的なただずまいが魅力です。

クリステン・スチュアートは子役出身で活躍しており、ジョディ・フォスターと共演した「パニック・ルーム」の子役と聞けば、思い出すでしょう。

本作では、女優を輝かせるマネージャーとして裏方を頑張っていますが、煙草を吹かすシーンがなければもっと共感できたと思います。

繊細で、ジュリエット・ビノシュを凌ぐ存在感を放つ彼女。フランス・セザール賞助演女優賞にも納得の演技力です。

見どころは、ジュリエット・ビノシュと舞台劇の練習をするが、彼女の若い感性が受け入れられないシーン。一体、彼女はどこに消えたのか?気になりますね。

力強さを持つ瞳、がさつに見えて繊細な演技など、彼女目当てで観てなかった人にも新鮮な感動が味わえます。ぜひ、彼女に注目してご覧下さい。

アクトレス 女たちの舞台 感想まとめ

女優という仕事の持つ、業の深さや感性の鋭さが伝わってくる作品です。年齢には勝てないというが、積み重ねてきた人生経験や知恵はなによりも武器になるはず。

最近、70歳にしてブレイクした、「さざなみ」の主演女優シャーロット・ランプリングの活躍を思い出します。これから、目指したいのはいくつになっても活躍できる力。

本作では、主演のジュリエット・ビノシュだけでなく、マネジャー役として繊細な存在感を魅せたクリステン・スチュアートです!

また今、人気の女優クロエ・グレース・モレッツが出ているのも見逃さない。女優たちの華麗な舞台をぜひお楽しみ下さい。

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