映画『アデライン、100年目の恋』あらすじネタバレ結末と感想

アデライン、100年目の恋の概要:全ての女性が憧れるような奇跡、永遠の若さを手に入れた女性・・・その奇跡を手に入れた彼女は果たして本当に幸せなのか。100年の時が経った時、孤独に苛まれた彼女が見つけた幸せとは・・・。

アデライン、100年目の恋 あらすじネタバレ

アデライン、100年目の恋
映画『アデライン、100年目の恋』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

アデライン、100年目の恋 あらすじ【起・承】

一人の若い女性。彼女はある家を訪れ自分の写真が入った『スーザン・フライシャー』という偽名パスポートを購入した。彼女の本当の名前はアデライン・ボウマン。偽造パスポートを手に取った彼女も、またそこへ記載されている写真も、表記も29歳とされているが、彼女の本当の年齢は100歳を超えている。

『今』の彼女はジェニー・ラーソンと名乗り、広いアパートの一室で老犬を飼い、サンフランシスコの中央資料館で働きながら暮らしていた。
アデラインは1908年生まれ、恵まれた生活を送り21歳で建設技師と結婚した。娘フレミングを授かるも結婚8年目にして夫が事故死。幼い娘を抱え悲しみにくれた生活を送る中、ある日の夜遅く、実家に預けている娘を迎えに行くために車で山道を走っていた。すると、温暖なその気候に珍しく、雪が降った。

想定しない雪道にアデラインはついにタイヤをスリップさせ車ごと川に転落してしまう。冷たい川、脱出できない車の中で低体温症から一時は心臓が止まったが、その瞬間、雷が車に落下し電磁圧縮作用で再び心臓が動き出した。

アデライン、100年目の恋 あらすじ【転・結】

彼女が電磁圧縮作用で得たのは、老化しない体。

いくら年月が経っても彼女はいつまでも29歳の見た目のままだった。娘が大きくなるとそのうちに姉妹に見られるようになる。悪い気はしない、楽しんで暮らしていたのも束の間で、ある日交通違反で警官に停止を求められる。彼女は運転免許証を提示したが、そこに明記されているのは45歳。警官はどこから見ても20代にしか見えない彼女を怪しみ運転免許証を預からせて欲しいと言った。

帰宅した彼女は警察署へ運転免許証を取りに行くこともせずに、荷造りをし引っ越した。引っ越した先で勤め始めた病院で自らの体について調べたが、結果は原因不明。その頃からFBIに拉致されそうになり身の危険を感じ始めた彼女は娘を呼び出した。

「私は遠い国へ行ったことにして二度と戻らない」

娘フレミングも泣きながら母親の決意と運命を受け止めたのだった。それ以来彼女は10年ごとに見た目と名前を変え、住居を転々として暮らしてきた。当然娘以外に彼女の秘密を知る人はいない。特別に親しい友人を作ることも出来ず、娘も年老いた今、アデラインは新たな孤独に苛まれていた。

そんなある日、ハンサムな一人の青年と知り合った。彼はエリスといって彼女も一目で彼に惹かれたが、自分の運命から愛する人を作ることを極端に恐れていた。
後日、エリスは彼女の勤め先へやってくる。貴重な本を寄付しにやってきたのだった。エリスはアデラインにデートをしてくれないなら本を寄付しないとまで言い出し熱心に言い寄り、ようやくデートにこじつける。二度目のデートではエリスが自宅に招いて手料理を振舞い、二人の仲は親密になった。

しかし、アデラインは過去の恋人や、何度も愛犬の死を看取ってきたことを思い出しエリスに対して冷たく接してしまう。
そんなアデラインに娘が「私のためにも幸せになってほしい」と後押しし、エリスに謝り、今度は彼女からデートに誘った。

そのデートで二人は仲直りし、エリスは週末に両親の結婚40周年パーティがある、と彼女を実家へ誘ったのだった。

アデライン、100年目の恋 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:113分
  • ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:リー・トランド・クリーガー
  • キャスト:ブレイク・ライヴリー、ミキール・ハースマン、キャシー・ベイカー、ハリソン・フォード etc

アデライン、100年目の恋 批評・レビュー

映画『アデライン、100年目の恋』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

永遠の若さへの優しい提議

女性の不老と美しさをテーマにした映画といえば一番に浮かぶ有名なところは『永遠に美しく・・・』だろうか。だが、不老だけで見れば女性だけの願望ではない。古今東西偉い王様というのはいつの時代も不老不死の薬を求めるものだった。
それは叶わないと分かっているからこその願いかもしれない。
そんな全女性、いや全人類が手に入れたいと願う「不老」願望に新たな切り口で「それって本当に幸せなの?」と優しく提案するような映画が『アデライン百年目の恋』だ。
彼女は十年ごとに外見も住む場所も職も変えているわけだが、それはひっくり返せば何十年も伴侶を得ずにたった一人で生活していく為に休まず働き通しということ。
突然起こった体の変化は、いつまで続くか分からない。それこそ永遠の命かもしれない。しかし周りの親しい人は皆死んでいく。たった一人の愛する娘も年老いていく。
不老だけで全てが手に入るわけではない、とやんわり提示してくれる。

主人公の魅力

しかしここで注目したいのは、彼女が自ら命を絶つという選択肢を一つもしないところだ。孤独に苛まれ、過去の写真を見返しては悲嘆にくれるが、じゃあ私も同じように死んでしまった親しい人の元へ行こう、などというネガティブ発想にはならない。
彼女の人生そのものは実に日陰的であるが、そのネガティブの中に彼女自身の本来持つ前向きさを繊細に、尚且つ好感を持って描き出している。

全編を通してただ美しい

観た人十人が十人中、ストーリーもさることながらその映像の美しさが印象に残るのではないだろうか。ふとアデラインが一人で物思いに耽る姿はまるでフランス映画のようでもある。

新しいけど王道映画が観たいという人にお勧め

エリスとの恋を受け入れると決めたアデラインだが、最後の最後で本当の幸せが訪れる。彼女はまた老いはじめたのだ。そのきっかけは映画を観てのお楽しみ・・・ということでここではあえて言及しないが、エリスと想いを通じ合わせた後、彼が年を取ったらまたアデラインは一人になるの?だなんて心配しながらエンドロールを見る必要もなくなった。
この映画を簡潔に言うならば、『不老を手に入れた奇跡の女性を新しい切り口で描いた最後は王道一直線の映画』。
新しいけど切なくなりたくない、安心して観たい、という人にはもってこいである。

アデライン、100年目の恋 感想まとめ

直後は「ただただ素敵だった」としか感想が漏らせなくなるほど映像も、ストーリーの緩やかで確かな展開も美しかった。また秘密を抱える女性ほど魅力的だ、という言葉が昔からあるようにこのアデラインもその一人。一見どこにでもいそうな、若く美しい一人の女性の抱える大きな秘密を何とか救いたい、愛したい、幸せになってほしい、と願わずにはいられない。
個人的にはエリス役のオランダ人俳優ミキール・ハースマンのセクシーさは観る女性を虜にするのでは、と思う。
週末の夜、ワイン片手にしながら過ごす大人時間に見てほしいと思う一本だった。

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