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映画『エージェント:ライアン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エージェント:ライアン』の概要:世界貿易センタービルの崩落を目にしたジャックは、自分の国のためにテロとの戦いに身を捧げる決意を胸に海兵隊に入隊するが、テロとの戦いで負った傷により戦線を離脱する。しかし、彼の熱意はまだ消えていなかった。

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映画『エージェント:ライアン』の作品情報

エージェント:ライアン

製作年:2014年
上映時間:106分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ケネス・ブラナー
キャスト:クリス・パイン、ケヴィン・コスナー、ケネス・ブラナー、キーラ・ナイトレイ etc

映画『エージェント:ライアン』の登場人物(キャスト)

ジャック・ライアン(クリス・パイン)
留学中のロンドンでテレビを通じて世界同時多発テロを目撃。海兵隊に入隊するが、そこで瀕死の重傷を負う。その後、愛国心をトマスに買われ、CIAのエージェントに任命される。
キャシー・ミュラー(キーラ・ナイトレイ)
研修医時代にリハビリ中のジャックの担当医になったことがきっかけで、彼と交際し、婚約する。
トマス・ハーパー(ケビン・コスナー)
CIA所属の男。リハビリに励む負傷兵の中からジャックを見出す。
ヴィクトル・チェレヴィン(ケネス・ブラナー)
ロシアの会社経営者。政府高官との繋がりがある。

映画『エージェント:ライアン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エージェント:ライアン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エージェント:ライアン』のあらすじ【起】

留学先のロンドンの公園で居眠りをしていたジャックが目を覚まして学校に戻ると、何やら他の生徒が騒がしい。事情を訊くと、テレビを見ろと促される。ジャックは画面を通してツインタワーの悲劇を目撃することになる。

雪山の上空を飛ぶヘリコプターにジャックは乗っていた。仲間たちに海兵隊に入隊した理由を聞かれると、ジャックは愛国心だと答えた。同僚たちは若いなと笑う。何事もなく任務を終えようとしていた矢先、ジャックの乗るヘリコプターにロケットランチャーが撃ち込まれる。ヘリコプターは墜落し、ジャックたちは大怪我を追う。脊髄圧迫と神経根損傷になりながらも、ジャックは仲間の二人を助けた。

半身不随の瀬戸際だったジャックだが、どうにか自分で立ち上がれるくらいにまで、回復した。病院でキャシーの看護を受けながらリハビリに励むジャック。思い通りにならない身体に挫けそうになる。周りを見ると、足のない兵が義足を使って歩く練習をしていた。痛みに倒れていたジャックはもう一度立ち上がる。そんなジョンを上階から見下ろす男がいた。その男は元海軍中佐であり、現在はCIAに所属しているトマスだった。

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映画『エージェント:ライアン』のあらすじ【承】

トマスはジャックを呼びつけ、自分の素性を明かす。そして、彼をCIAに勧誘した。しかし、その時期、CIAはイラクでの捕虜虐待事件が報道されたばかりで世間の風当たりが強く、ジャックはトマスに不審に思った。トマスの誘いに答えを出さぬままジャックはトマスと別れる。

退院の日、ジャックは面倒を見てくれていたキャシーを食事に誘う。キャシーは走れるようになれたら誘いを受けてもいいと言う。リハビリに精を出すジャック。彼がジョギングを済ませてジムに戻るとトマスが待ち構えていた。彼はジャックに海兵隊入隊のために諦めた博士課程をもう一度受けろと言う。そして、ウォール街の銀行で働きながらテロ組織の資金源を探れと命じた。

十年後 ジャックはウォール街にいた。仲間や上司から頼られる立場に着きながら、一方で彼は国のため、会社で得た情報をCIAに流していた。ロシアの企業が関わる妙な取引記録に気づいたジャックは、CIAのエージェントと映画館で落ち合い。チェレヴィンの隠し口座を伝える。

これから起こることの重大さを予感したジャックは、キャシーとのデートの際も、彼女そっちのけでニュースに目を奪われる。キャシーは自分を蔑ろにするジャックを見て、浮気を疑う。彼のポケットから見つかった映画の半券を手にジャックを問い詰めたりもした。正直に話すことが許されないジャックは、信じて欲しいと訴えるほかなかった。

モスクワではチェレヴィンが大臣と面会し、アメリカに感づかれた口座内の資金移動を済ませたことを報告する。哀歌のときが始まる。大臣はそう言った。それは、テロの始まりを告げる合図だった。

映画『エージェント:ライアン』のあらすじ【転】

デスクワークが主な業務だったはずのジャックだが、トマスの命令を受けてモスクワに乗り込むことに。空港に着いたジャックは、チェレヴィンの企業の警備員に出迎えられる。名所の紹介を受けながらホテルに案内された。部屋に着くと、警備員に窓からの景観の良さを聞いたジャックは外を見る。すると、自分を狙って拳銃を構えている警備員がガラスに映っているのが見えた。格闘の末、警備員を倒したジャックはCIAに電話で救援を求める。指定された場所で指示を待っていると、キャシーから電話がかかってきた。依然、浮気を疑っているキャシーに愛を告げ、ジャックは通話を切る。

再度待ち合わせ場所を指示され、そこに向かうとトマスがいた。ロシアの狙いはドルの暴落と、アメリカ経済の破綻だろうと見抜いたジャックは、これはテロへの布石だとトマスに警告する。初めはアメリカの経済破綻、それから第二次世界恐慌が起こるだろうと。別れ際、トマスはジャックに銃を渡した。

次の日、チェレヴィンの会社でチェレヴィンと直接会ったジャック。隠し口座のことを問い詰めると、金は移送した後だとチェレヴィンは勝ち誇った。証拠を隠滅されてしまったジャックだが、それでも何か情報を得ようと、会食の約束を取り付ける。

ホテルに戻ると、ヨーロッパで仕事をしているはずのキャシーがいた。仕方なくジャックは自分の立場を打ち明け、ロシアがどれだけ危険であるかを語る。しかし、キャシーはジャック一人を危険な目に合わせるわけにはいかないと、自分も協力すると言い出した。

映画『エージェント:ライアン』の結末・ラスト(ネタバレ)

恋人と共にチェレヴィンとの会食に出たジャック。レストランには変装したCIAの工作員が潜伏していて二人を援護する準備をしていた。恋人がチェレヴィンの気を引きつけている隙に、工作員がチェレヴィンの財布からセキュリティーカードを奪い、ジャックに渡す。カードを受け取ったジャックは酷く酒に酔った振りをしてレストランを出て、チェレヴィンの会社へと向かった。

奪ったカードで社長室に侵入したジャックは、チェレヴィンのパソコンのデータを、用意しておいた記憶媒体にコピーした。社内にいた警備員に気づかれるが、ジャックは仲間の支援を受けながら脱出し、チェレヴィンに不審に思われる前にレストランに戻ることができた。チェレヴィンと別れたジャックとキャシー。その直後、チェレヴィンの電話に会社で起こったことの報告が入る。

隠し口座のデータを手に入れたジャックたちが仲間と合流しようとしたところに、チェレヴィンの部下が迫ってきた。浚われてしまうキャシー。チェレヴィンは盗んだデータと交換だと取引を持ちかけるが、ジャックは仲間と協力してチェレヴィンから恋人を取り戻す。

口座の記録からテロの工作員がチェレヴィンの息子であり、そいつがペンシルベニアに潜んでいることと、標的がマンハッタンのウォール街であることを突き止めたジャックたち。一方、ジャックたちを逃し、打つ手のなくなったチェレヴィンは、会社にある決済用のコンピュータの前で計画の成功を祈っていた。

ウォール街はテロリストの捜査で集まった警官と、避難勧告を受けて逃げ惑う人たちで騒然としていた。ジャックたちは爆弾や犯人を捜すために奔走する。すると、ジャックは警察車両に偽装した不審な車を見つけた。友人にバイクを借りて車の後を追うと、地下へと続くトンネルに入っていった。追い着いたジャックは運転手を襲い、車の中を確かめた。すると、中には大量の爆薬が積んであった。これが地下で爆発すれば、ウォール街に甚大な被害が出る。ジャックは車を運転し、川に突っ込ませた。犯人諸共水中で爆発した車は、大きな水柱を上げたが、ウォール街は守られた。

作戦が失敗したチェレヴィンは、政府高官からの呼び出しを受ける。指定された場所は人通りのない森の中だった。先に着いたチェレヴィンが待っていると、車に乗った政府高官がやってきた。「全てはロシアのために」チェレヴィンは呟いた。政府高官は「君の死もだ」と言って、彼を拳銃で撃った。

映画『エージェント:ライアン』の感想・評価・レビュー

陰謀小説の第一人者、トム・クランシー原作のスパイアクション映画。CIAの内部協力者であった青年が、国家存亡の危機に巻き込まれる姿を描く。

スパイアクションではあるものの、金融関係の描写が緻密でやや難解ではあるが実際の金融操作による妨害工作がリアルに表現されている。主人公ジャックは一見、クールな頭脳はだが現場での荒事にも望むタフな一面を持つ。「愛国心」と言うと大げさになってしまうが、自身の信念を貫き通そうとするキャラクターに好感を持つ。(男性 20代)


テロや戦争ものを題材にした作品は、主人公が何かしらのネガティブ要素を抱える所から始まる事が多く、この作品も冒頭から重傷を追い、そこからリハビリをして再び立ち上がるという流れとなっている。とはいえ、この作品に関しては、その後のエージェント的活動がメインで描かれている為、単純にアクション映画として楽しむ事が出来る。愛国心という表現というよりも、芯を持って行動するジャックに男として惹かれてしまう映画である。(男性 30代)


クリス・パインやキーラ・ナイトレイなど、出演しているキャストがとにかく豪華。キーラ・ナイトレイが美しくて、ただ単純に見惚れる。
デスクワークが主な仕事だった主人公のジャックに、スパイ活動を指示するトマスに驚かされた。いくら元海兵隊と言えども、思い切った決断だと思う。初めてにしては、ジャックがスパイ活動を遂行する様子が上手くいきすぎていて、少しリアルさに欠けていたように思う。ただ、国を守ろうと奔走するジャック自身には好感が持てた。(女性 30代)


愛国心が強い青年ジャック・ライアンが国のために戦うアクション映画。なかなか緊張感があり、ハラハラするシーンが多め。相手の性格につけ込んで、(初めは本意ではなかったが)恋人を使ってまで作戦を実行するのはなかなかである。
しかし、私がただ卑屈に見過ぎているのかもしれないが、国からしたら当然ライアンみたいな人は都合がいいんだろうな、と思ってしまい、ストーリー全体が愛国心の素晴らしさを説いているようであまり好きにはならない。(女性 20代)


トム・クランシーが生み出した、世界的に有名なエージェント「ジャック・ライアン」の若い頃をケネス・ブラナー監督が描いたこの作品。「ジャック・ライアン」は数々の俳優が演じてきましたが、クリス・パインのいい意味で「慣れていない」演技がものすごく良かったです。
スパイ映画らしい頭脳戦に、アクションシーンもあり大満足の作品です。脇を固めるケビン・コスナーも存在感がありなかなか良かったです。(女性 30代)


クリス・パインの美しい青い瞳に吸い込まれそうです。頭脳明晰、さらに身体能力もずば抜けて高いライアン役を、そつなく演じていました。風呂場での激しいアクションから始まりますから、序盤から緊迫感が物凄いです。常に心臓が早鐘を打つ展開でしたが、レストランに敵を誘導し、気を逸らしている間にハッキングするシーンは特に秀逸だと感じます。テーマが経済戦争である点も非常に興味深いです。とんとん拍子に話が進むので、ストレス無く最後まで集中できます。(女性 30代)

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