映画『あいつだ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「あいつだ」のネタバレあらすじ結末

あいつだの概要:1999年に韓国・釜山で実際に起こった事件をもとにしたオカルト・サスペンス。最愛の妹を殺された男が、予知能力を持つ女性の力を借りて、執拗に犯人を追い詰める。主演に演技力豊かな若手俳優チュウォン、犯人役に絶対的な存在を醸し出すユ・ヘジンが演じる。

あいつだの作品概要

あいつだ

公開日:2015年
上映時間:109分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:ユン・ジョンヒョン
キャスト:チュウォン、ユ・ヘジン、イ・ユヨン、リュ・ヘヨン etc

あいつだの登場人物(キャスト)

ジャンウ(チュウォン)
両親亡き後、仕事を掛け持ちしながら最愛の妹を養っている。妹に対しては少しストーカー気味だが、腕っぷしも強く頼れる兄。
ミン(ユ・ヘジン)
釜山の漁村で薬局を経営している。礼儀正しく知的だが、どこか謎めいている。
シウン(イ・ユヨン)
人の死を予知する霊能力者。町では疫病神と呼ばれ、忌み嫌われている。いつも聖書を持ち歩き、青白い顔でふらふらと歩いている。
ウンジ(リュ・ヘヨン)
ジャンウの妹。18歳の高校生。美容院でバイトをしながら資格取ろうとしているが、兄には大学進学を薦められている。口煩い兄を嫌っているようでいて大好き。今時の女子高生。

あいつだのネタバレあらすじ

映画『あいつだ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

あいつだのあらすじ【起】

韓国、釜山。小さな漁村で貧しいながらも両親亡き後、妹のウンジを養う為に兄のジャンウは、幾つもの仕事を掛け持ちしながら懸命に働いていた。ジャンウは妹を守る為、少々ストーカー気味の心配性だった。そんな兄に対し妹ウンジは、辟易しながらも兄を思って美容師の資格を取ろうとしていた。

ウンジは18歳の高校生。漁村の廃船場に私服や化粧道具を詰め込んだスーツケースを隠し持っている。その日もいつものように自分のスーツケースを引っ張り出していると、すぐそばの船に一人の女性が膝を抱えて座り込んでいた。

声を掛けると、女性は青白い顔でおどおどしながらシウンと名乗った。彼女はこの村で有名な人物だ。幽霊が見える霊能力者という噂で、疫病神と忌み嫌われている。
ウンジが尋ねるとシウンは、人の死を予知するのだと話した。ウンジは物怖じせずシウンの長い髪に触れ、美容院へ来てねと言って去って行く。

髪に触れられた瞬間、意図せずウンジが殺される場面を断片的に視るシウン。気が付くと辺りは薄暗い。今夜ウンジが死ぬ。シウンは恐怖で震え上がった。

ジャンウの迎えがあり、強制的にアルバイトから自宅へ帰るウンジ。進学の話で二人は口論になる。話は解決せず、ジャンウは自宅の扉に外から鍵をかけて、ウンジが出られないようにして出掛けてしまう。

夜半、階下の工場から物音を聞くウンジ。兄はまだ帰宅していなかった。階下を覗く床下の扉を開ける。誰何するが返事はない。だが物音はする。怖くなって扉から少し離れる。
次の瞬間、大きな物音を立てて扉に梯子がかけられた。誰かが昇って来る。ウンジは悲鳴を上げるが、抵抗も虚しく何者かに捕まった。
暴行された上、血塗れになりながらウンジが叫ぶ。兄は絶対に私を見つけ出す。絶対に。
犯人は更に暴行を加えて行く。

朝方近く、自宅に帰ったジャンウだったが、外から鍵を掛けて出られないようにしていたはずなのに、妹の姿が見えない。警察に行って捜索願を出すが、警官はまともに請け負ってはくれなかった。

三日後、洗濯工場の水場から変わり果てた姿のウンジが見つかった。

あいつだのあらすじ【承】

海の岩場で、巫女がウンジの魂を救い出し、あの世へ送る儀式が行われた。ジャンウは妹を守れなかった後悔から参加出来ず、遠目からそれを見守る。
巫女が逆刃の上に立ち、悪霊へ供物を送る為に海へ米を投げる。そこへシウンがやって来た。
巫女の様子がおかしい。傍目には何も無いが、シウンには巫女の肩の上に小さな女の子が乗っているのが見えた。おかっぱ頭のスカートを履いた女の子だ。巫女も気付いている。重さのせいで足が刃で切れ血が滲み出る。シウンはその足に縋りついて許しを請うた。

本来ならば、米を入れた器が巫女の手元へ戻って来るはずだった。だが赤い布は切れて器は戻らず、遠くの岩場へ立つ黒い服と帽子を纏った男の元へ流れ着いていた。特徴的な首の動きを見せる。恐らくは犯人だ。
ジャンウに気付いた男が逃げる。必死に追いかけるも捕まえられなかった。だがコールタールが付いた足跡を見つける。

靴の裏から犯人を捜し始めるジャンウ。商店街で塩を撒かれているシウンを見つけ、妹の死について詰め寄る。シウンはウンジの死を予知したと話した。

土地開発の為、工場の2階から追い出されてしまい、車で生活を余儀なくされているジャンウの携帯に妹の携帯から着信がある。だが応答は無い。
携帯ショップへ向かった。妹の発信履歴を知る為だ。通り掛かったシウンの協力を得て、2人で携帯の履歴を辿る事にした。

無人の住宅が立ち並ぶ中を進み、とある民家へと侵入する。そこで見たのは、洗濯工場の社長と土地開発を進める女の情交だった。だが、別の場所から誰かが立ち去る姿を垣間見るジャンウ。彼はその人影を暗い夜道の中を追いかけて行くが、怪しい人影を見失ってしまう。周囲を見渡した所で薬局の看板に明かりが灯る。

薬局へ入った。薬剤師のミンにはおかしなそぶりは見えない。別の客の対応を鏡越しに眺めつつ様子を伺っていると、鏡に特徴的な首の振りをしたミンが映る。まさか。

ジャンウは裏の窓から薬局へと侵入した。家の中を動き回るミンから隠れる為、風呂場へと入る。そこで探していた靴を見つけた。ジャンウは半ば確信する。

その頃、置き去りにされていたシウンは、女の子の霊にとり憑かれて公道へと向かっていた。しかし、階段を下りた先で土地開発の女とぶつかり、彼女の死を予知する。
土地開発の女は、おかしな様子のシウンを訝りながら道を急ぐ。集金した金を数えつつ歩き、ある扉の前で何者かに襲われる。

ジャンウは薬局で見つけた靴を持ち、ミンを探して走った。ある扉の前でシウンが立ち尽くしているのを見つける。訝るジャンウは扉の中で無残な姿の女を発見する。

あいつだのあらすじ【転】

警察署で事情聴取を受けた。同一犯だと訴えるジャンウだったが、警官に疎まれる。

家を追い出されたシウンを連れ、車中にて過ごす二人。ウンジの遺灰を春になったら海に撒くのだと話すジャンウに、シウンは何もしなかった自分が悪いのだと謝る。だがジャンウはシウンを許し、二人は携帯の番号を交換する。

洗濯屋の事務所で一息入れたジャンウは、玄関の天井に監視カメラがある事を発見する。録画を遡り、ウンジが行方をくらました日の記録から、あの夜薬剤師ミンが事務所へ訪れていた事を知る。

その頃シウンは、ウンジのスーツケースを引っ張り出していた。そこへ別の女子高生の声が聞こえて来る。しかしシウンは、またも死の予知を視る。断片的に視える場面には、ジャンウが刺されている姿があった。シウンはジャンウへと電話をする。しかし彼は出ない。

一方その頃、ジャンウは監視カメラに映っていた親戚の男を訪ね、あの夜ミンの車に誰も乗っていなかった事実を知る。

同じ頃、女子高生の後を追ったシウンは、隣町の廃校へと到着していた。女子高生の待ち合わせの相手は、薬剤師のミンだった。必死に電話をするが、やはりジャンウは出ない。

ジャンウはその頃、ミンの薬局へとガラスを割って侵入していた。その時に右手を怪我してしまうが勝手に包帯を巻く。誰もいない事を確認して車へ戻ると、携帯にはシウンからの着信が何度もあった。掛け直すけれど通話はすぐに切られてしまう。
ジャンウは隣町へ走り出す。走りながら警察へ連絡し廃校へ向かった。

ミンの膝枕で目を覚ましたシウン。そこへようやくジャンウが到着する。やはりお前が犯人かと怒鳴るジャンウを見たシウンは、予知した未来との相違点を発見する。ジャンウの右手に包帯が巻かれていたのだ。

あいつだのあらすじ【結】

警察へと連行された一行。ミンは紳士然として何かの間違いだと笑う。シウンまでもが間違いだったと話す始末。ジャンウは愕然とする。シウンが自分の手首に撒いていたハンカチをジャンウの右手に巻き付け、もうやめて欲しいと懇願する。彼は捜査妨害をしたとして、一晩警察署に繋がれる事になった。

ジャンウは立ち去ろうとしたミンに、証拠を握っていると話す。ミンは漫然と自分が犯人だと告白すると、妹の携帯を取り出して犯行の動画を再生。動画にはウンジの悲惨な姿が映し出された。ミンは動画を消せばシウンを助ける。だが、証拠を取るならシウンを殺すと、取引を持ち掛ける。ジャンウは号泣しながら動画の削除を承諾したが、取引はすぐ反故にされる。

警官の車に乗せられて帰宅するミン。そこへ、運転する警官に報告が入る。調べによると薬剤師の一家は全員が惨殺されたとされていたが、一人だけ生き残った者がいるという。妹と父を殺した継母とその愛人を恐らくミンが殺したのだ。
様子を伺っていたミンは、車を止めた警官を石で何度も殴り倒して逃走した。

シウンは霊に誘われて隣町の一軒家へ来ていた。そこは一家が惨殺された家。カーテンの影からミンが現れる。ミンは自分の過去を語り、捕らえたシウンを石の欠片で殴りつける。

ジャンウは警察署で手錠が外される瞬間を狙って脱走する。シウンから聞いていたヒントで、一軒家へと辿り着いた。中へ入り階段を上がると突然、襲われる。倒れた先へ視線をやると、後ろ手に捕まり血塗れのシウンがいる。だが彼女はまだ生きていた。
再び襲い掛かられ、激しい揉み合いになる。ジャンウは手元にあった彫刻刀で立ち向かおうとしたが、ミンの腕力に負けてしまい彫刻刀が腹に刺さる。

ミンがジャンウのとどめを刺そうとしたその時、彫刻刀を手にした男を止める者がいた。あの女の子だった。女の子はミンの妹だったのだ。
息も絶え絶えにジャンウは語る。兄思いの妹の事を。ジャンウは残りの力を振り絞り、ミンと共に死ぬ覚悟で窓の外へと走り出した。
地面に叩き付けられたミンは息絶え、その亡骸にそっと寄り添う女の子。
ジャンウはシウンが巻いてくれたハンカチが引っ掛かり、命からがら助かっていた。
ほんの些細な事で予知は外れたのだ。

春、シウンを乗せたバイクを走らせ、ジャンウは妹の遺灰を持って海へ向かう。
二人で仲良く食事をした後、シウンが見守る中ジャンウは遺灰を夕日が照らす海へ撒いた。

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