映画『悪魔を見た』あらすじとネタバレ感想

悪魔を見たの概要:「悪魔を見た」は、2010年の韓国映画。殺人鬼を追い凄惨な復讐を遂げるスリラーサスペンス。「甘い人生」のイ・ビョンホンとキム・ジウン監督が再び挑んだ問題作。殺人鬼役に「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシク。

悪魔を見た あらすじ

悪魔を見た
映画『悪魔を見た』のあらすじを紹介します。

国家情報院のエリート捜査官スヒョン(イ・ビョンホン)とジュヨン(オ・サナ)は、1ヶ月前に婚約したばかり。お腹には新しい命も芽生えていた。雪の日、ジュヨンの車がパンクして立ち往生してしまう。そこに現れたのは、学習塾の送迎バスの運転手ギョンチョル(チェ・ミンシク)。
レッカー車を待つジュヨンに執拗に近づき、襲う。連れ去られた納屋で、ジュヨンはギョンチョルに殺されてしまう。数日後、河原でバラバラに切り刻まれたジュヨンの遺体の一部が発見され、スヒョンは深い悲しみと共にこの苦しみを倍にして返すことを決意するのだった。

スヒョンは、ギョンチョルへ復讐するために、自分のスキルや後輩の力を借りて、4人の容疑者へたどりつく。4人を締め上げ、さらにギョンチョルの息子から住所を聞き出す。そして、ギョンチョルの納屋に行くと、そこにはジュヨンに贈った婚約指輪が!スヒョンは、ジュヨンの恨みを晴らすため、ギョンチョルをいたぶりながら殺すと決めた。
一度、ギョンチョルを痛めつけた後、GPSが付いたカプセルを飲ませ、一旦、放します。ギョンチョルが殺害を行う場所が分かれば、何度でも苦痛を味あわせてやることができる!ジュヨン以外の女性の命など、スヒョンには何の価値もない。スヒョンもまた悪魔に魅入られてゆきます。エロでグロくて、最低な作品。

悪魔を見た 評価

  • 点数:45点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:144分
  • ジャンル:サスペンス、アクション
  • 監督:キム・ジウン
  • キャスト:イ・ビョンホン、チェ・ミンシク、オ・サナ、チョン・グクァン etc

悪魔を見た ネタバレ批評

映画『悪魔を見た』について、感想批評です。※ネタバレあり

本当に”悪魔を見てしまう”映画

”復讐”がテーマの作品ですが、観ないほうがいい。エロとグロさと暴力が絶え間なく、襲ってきます。こんな凄惨な殺人行為に何の意味があるのか分かりません。しかし、他の人の感想を読むと、特に男子の意見ですが、”エロくて面白かった”とか”殺人シーンに興奮した”というのが多い。

女子の考え方とは違うようですが、”殺人=エロ”という図式があるのは確かです。その点にいちいち興奮していたら、監督の思うツボにハマったことになり、大変危険です。サスペンス系韓国映画の流れとして、凶悪犯罪を扱い、その表現は暴力・殺人に至るまで過激さが止まりません。

本作もその流れを汲む衝撃作。もう観るのをやめましょうよ。それでも観たいという人は、アルフレッド・ヒッチコックの「サイコ」や「セブン」、「羊たちの沈黙」などのサスペンスの名作をおすすめします。過激で凄惨な殺人シーンはアートじゃない!

サイコ・キラーを生む脳の秘密

脳科学の観点から、サイコ・キラーについて考えてみたい。普通の人の脳と何が違うのだろう?サイコ・キラーはいわば、”本能がむきだし”の状態。”恐怖”や”悲しみ”を感じる扁桃体という脳の部分が上手く機能せず、暴走してしまうらしい。

例えば、”サルの扁桃体を採ってしまうと、本来、苦手なはずの犬に平気で近づく”(「進化しすぎた脳」より)といった感じ。殺人シーンを見て、興奮する人は同時に性的興奮をしているのかもしれない。また、”暴力犯罪者の5人に1人がサイコ・パス”という報告もあります。

ある神経学者が脳を研究していて、自分の脳を画像から、”犯罪者の脳”と断定した。はじめは間違いだと思ったが、その科学者自身の脳だったという。もっと恐ろしいことに、母親にその話をしたら、血縁に殺人を犯した人がいた事実が判明。成功した科学者の脳に潜む悪の芽。

詳しくは、「サイコパス・インサイド~ある神経科学者の脳の謎への旅」に書かれています。もし、遺伝子解析などで脳の異常が早期に発見できるようになったら、以前より犯罪は減るだろうか?分からない。1つだけ確かなのは、脳の暴走は、人類の進化と関係があるということ。あなたは大丈夫ですか?

悪魔を見た 感想まとめ

「悪魔を見た」という作品は、人の根底に悪魔の芽なるものが在ることを教えてくれる衝撃作です。前半は、殺人鬼と復讐をするスヒョンとのシーソー・ゲームであったのが、次第に狂気そのものにスヒョン自身が侵されてゆく。観客としては、観たくないものを無理やり見せられている感じでただただ恐ろしい。

家族の前でギロチンにかけられ、殺されるギョンチョルに憐れむ気持ちはないが、残酷さもここまでくるとむなしいだけ。サスペンス系韓国映画に暴力性や殺人は必要なのか?主流だからといって、安易に作りすぎなのではないでしょうか。警察の無能さや愛しい人を喪った悲しみ・苦しみ・・・。癒えることは永久にこない。

一体、どっちが悪魔なんだ?悪魔にならないためには残虐シーンを見て喜ばないで。

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