映画『悪夢探偵2』あらすじ・ネタバレ結末と感想

悪夢探偵2の概要:2007年に公開されたホラーサスペンス映画「悪夢探偵」の続編。他人の夢に入る特殊能力を持つ影沼が、いじめていた相手の悪夢に悩まされる女子高生を通して、母親の面影を追っていく。

悪夢探偵2 あらすじ

悪夢探偵2
映画『悪夢探偵2』のあらすじを紹介します。

他人の夢の中に入れる特殊能力を持つ影沼京一は、幼い頃に自殺した母親の夢に悩まされていた。
世界の全てに怯え、夫や息子の京一さえも怖がり、自ら命を絶った母の逸子。

そんな時、女子高生の間城雪絵が影沼の元を訪ねる。
怖がりの同級生の菊川夕子の事を倉庫に閉じ込めて以来、彼女が夢に出てきて眠れなくなったという。
面倒事に巻き込まれたくない影沼は、菊川に謝れと突っぱねる。

しかし、雪絵と一緒に菊川を倉庫に閉じ込めた友人の睦美が、授業中に心臓発作で亡くなる。
菊川が殺したと思い込み、怯える雪絵は、菊川に謝るために彼女の家に向かう。
怖がりだった母を思い出した影沼も菊川家を訪れるが、菊川は逃げ出し行方不明に。

菊川を倉庫に閉じ込めた3人全員が同じ夢に悩まされていたとわかり、もう一人の友人アキ子も突然の心臓発作で亡くなる。

一方の影沼は、母の夢の意味を探して実家の父に話を聞く。
逸子は他人の心を読むことができ、京一がその力を受け継いでしまった事を悲観して殺そうとさえしたのだ。

菊川と母の面影が重なる影沼は、彼女に会うために雪絵の夢に入る事を決意する。

悪夢探偵2 ネタバレ結末・ラスト

仕事人間の母親と2人暮らしで、母親が出張中の雪絵のマンションに向かった影沼は、雪絵の夢に入る。
そこで菊川と対面した影沼。

一方、目覚めた雪絵は影沼が熱を出していると気が付き、氷を買うために部屋の外に出て菊川と遭遇する。
しかし、目覚めた影沼の姿を見たとたん、怖がって逃げ出す。

菊川は誰も殺していない、怯えていただけと雪絵に告げた影沼は、逸子と同じように首を吊って自殺しようとした菊川を助ける。

部屋で気を失いそのまま眠っていた雪絵は、影沼や菊川と同じように、他人の心の声が聞こえるようになっていた。

悪夢探偵2 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:塚本晋也
  • キャスト:松田龍平、三浦由衣、韓英恵、松嶋初音 etc

悪夢探偵2 批評・レビュー

映画『悪夢探偵2』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

Jホラーの王道に進んだ悪夢探偵

松田龍平が演じるダークヒーロー“悪夢探偵”こと影沼京一が、不本意ながら事件に巻き込まれていくシリーズ2作目。
続編映画だが独立したストーリーで、前作から続く設定はほとんど無く、1作目を見ていなくても十分に楽しめる。

Jホラーの要素が強く、独特の湿っぽさや全体的に薄暗い画がマッチしている。

影沼少年に迫りくる白いワンピースの女の不気味な動きや、アキ子の壮絶な死に顔は、有名ホラー映画「呪怨」や「リング」のヒット以降“Jホラーの定番”になった設定で、ありきたりな演出。
だが、雪絵の夢の中に出てくる菊川の、後ろ向きのまま近づいてくるという予測不能な動きにはゾッとさせられる。
雪絵のマンションに現れてシャーペンを握りしめて佇む菊川の姿も、急に移動するため恐怖感が倍増。

まとまらない世界観にガッカリ

夢に入った影沼が菊川犯人説を完全否定したことで、睦美やアキ子が心臓発作を起こして急死した理由、しかも見せられないような壮絶な死に顔だった理由があやふやになっている。
また、2人が死ぬ前に雪絵の夢の中で菊川が水をぶちまけた理由も、謎のまま終わっている。
雪絵の悪夢や、友人の怪死がきっかけだったはずなのに、謎のまま終わらせては意味がないだろう。

影沼の見ている自分の過去の夢、父親との会話の中での回想シーン、現実の世界や菊川と共有した世界などがごちゃ混ぜになっていて、時系列がわかりにくい。

恐ろしい表情の白いワンピースの女の幽霊に気が付いた影沼が、いつの間にか母の逸子との幻想に浸っていて、現実に戻って嘆くというラストは「悪夢探偵」のダークヒーローの世界観をうまく描いたものになっている。

悪夢探偵2 感想まとめ

ヴェネツィア映画祭の常連であり、前作では犯人役として出演も果たした塚本信也監督と、悪夢探偵役の松田龍平が再びタッグを組んだ作品。
続編としても楽しめるが、独立した世界観なので、本作だけでも違和感なく見ることができる。

人間の心の闇や恐怖心を捉えた作品で、理由はわからないけれど気持ち悪いから、自分が悪者にならないようにいじめを煽ったという雪絵の闇。
心が読めてしまうせいで全てが怖くなった菊川や逸子の闇。
逸子に殺されかけてから、本当はずっと死にたかったという影沼のトラウマという闇が、丁寧に描かれている。

松田龍平が演じる影沼の無気力さや「イヤだイヤだ」節は健在。
同世代の若手女優2人、雪絵役の三浦由衣と菊川役の韓英恵の演技も、ブレが無くて安定感がある。

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