映画『オール・ザ・キングスメン(2006)』あらすじとネタバレ感想

オール・ザ・キングスメン(2006)の概要:2009年制作のアメリカ映画(原題・All The King’s Men)。ピューリッツァー賞を受賞した小説が原作の映画化で1949年に同じく映画化されたリメイク作品である。

オール・ザ・キングスメン あらすじ

オール・ザ・キングスメン
映画『オール・ザ・キングスメン』のあらすじを紹介します。

州の下級役人だったウィリー(ショーン・ペン)は上流階級出身の新聞記者ジャック(ジュード・ロウ)と出会う。
汚職や愛人スキャンダルを最も嫌う誠実なウィリーは政治汚職事件を追求し続けたことが原因で辞職に追い込まれる。

その後、政治的有力者とつながり力をつけたウィリーは州知事選に立候補するまでに至った。
しかし実はこれは他の候補者を当選させるための当て馬だった。
それに気がついたジャックはウィリーに助言。
本来するはずの演説から自分の言いたいことに変えろと伝える。

そして来る当日、ウィリーは助言通り自分の貧しかった生い立ちから苦労してきた人生まで切実に語った。
この演説が現在苦しい状況に追い込まれている市民の心を打ち、人気がでて当選することに。

そしてジャックは彼の右腕として参謀に就任し、共に働くこととなる。
しかし時は経ち、徐々にウィリーに異変が。
あんなに毛嫌いしていた汚職や女性スキャンダルにまみれていくようになる。
何とか影で手を打ち明るみに出ないように務めるジャックだったが、自分が思いを寄せている女性とも関係があることを知り絶望感にかられてしまう。
そして委員会の途中、議事堂に銃声が響くのだった。

オール・ザ・キングスメン 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2006年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:スティーヴン・ザイリアン
  • キャスト:ショーン・ペン、ジュード・ロウ、アンソニー・ホプキンス、ケイト・ウィンスレット etc

オール・ザ・キングスメン ネタバレ批評

映画『オール・ザ・キングスメン(2006)』について、感想批評です。※ネタバレあり

オリジナルの完成度が高すぎた作品

1949年に公開されたオリジナル作品では善良な一般市民だったウィリーが徐々に権力を握り心、を無くしていくという誰もが陥る欲望の怖さを見事に描いた作品だった。
第22回のアカデミー賞では作品賞・主演男優賞・助演女優賞を受賞したことでも知られる名作である。

一方で2006年度版はウィリーが主役であることは変わらずではあるが、どちらかというとジャックから見たウィリーの姿が描かれている。
そのため49年版ではナレーションのような役柄であったジャックが、2006年度版では中心になっているように感じる。

どちらが良いか悪いかは見るものが決めることだが、1949年度版の方が人間ドラマをよりリアルに描き出していると言って良いだろう。
しかし小説のような軽さが2006年度版には出てしまい、俗っぽくなってしまったことは事実である。

実は2006年度版監督は1949年度版を見ておらず原作に忠実に描いていると主張しており、リメイクとされているが実際のところは別の作品と考えて良い。

期待しすぎに注意

俳優陣が豪華で、内容も期待できる名作小説が原作である。
そのためアカデミー賞の匂いがプンプンする作品であったのだが、残念な映画であった。
演技力はもちろん迫力があるが、ショーン・ペンの良さが消えているように感じた。
勢いで最初から最後まで演技をしているような感じで、持ち味の暗く傲慢な感じが出ていなかった。

またジュード・ロウも堂々とした感じがなく、何となく頼りない感じが残念。
これだけの俳優陣をキャスティングしているのだから期待するのも当然であるが、実際見ると長さだけが感じられ内容の重さにはあまり心を動かされなかった。

オール・ザ・キングスメン 感想まとめ

原作の小説が名作で知られているというのは非常に難しい。
どうやっても小説のイメージを変えることが出来ないのが現実であるし、またそれに伴う演技力のある俳優や演出力のある監督が求められてしまう。
ましてや本作は同じものを一度実写化した上、さらにその映画をも名作と評価する人が多いからである。
本人達がいかにリメイクではないと主張していたとしても、一般人にはどうでも良いことでありリメイクだと疑わない。
そのためそのハードルも超えなければならず苦しいのだ。
本作品も宣伝と期待ばかりが先行してしまい、実際のところ肩透かしをくらってしまったという表現が正しいところかもしれない。
勿体無いの一言に尽きる先品であった。

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