『ALWAYS 三丁目の夕日』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

西岸良平の同名人気漫画を実写映画化。大ヒットし、昭和ノスタルジーブームの火付け役となった。監督は『永遠の0』の山崎貴、脚本は『キサラギ』の 古沢良太。

あらすじ

ALWAYS 三丁目の夕日』のあらすじを紹介します。

舞台は昭和30年代。青森から集団就職列車に乗って上野駅に降り立った六子(堀北真希)は、就職先の鈴木オート社長(堤真一)に出迎えられる。自動車会社の社長自らが出迎えしたことに興奮し、どんな車に乗っているんだろう?と期待していると、社長はボロいオート三輪に彼女を招いたのだった。

鈴木オートの向いには売れない小説家・茶川(吉岡秀隆)が経営する駄菓子屋がある。不満を漏らしながら少年向けの小説を書く茶川の元に、近所の居酒屋のママ(小雪)がやってきて、吉行淳之介少年(須賀健太)をおいて行ってしまう。この日から見ず知らずの二人の奇妙な同居生活が始まり、茶川の人生は大きく変容していくことになる。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2005年11月5日
  • 上映時間:132分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:山崎貴
  • キャスト:吉岡秀隆、須賀健太、小清水一揮、堤真一、薬師丸ひろ子 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ALWAYS 三丁目の夕日』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

いい部分はある

私は原作漫画並びに西岸良平のファンです。だからこそ、そこそこ出来のいい本作が気に入らない……。作品の評価とは関係ないですけど、映画オリジナルの要素は全部ゴミです。キャラクターの設定がいくらなんでも稚拙。堀北真希のゴリ押しキャスティングのために潰された2人のキャラクターこそ映画向きだったはずなんですが。

話はお涙頂戴。吉岡秀隆と堤真一が頭のおかしい演技をして、六ちゃんはなんの面白みもない目の保養要素としてしか登場せず、適当な昭和あるあるが散りばめられ……。はっきり言って嫌いです。でも泣ける。淳之介が本当の親に引き取られるシーンの吉岡秀隆の顔がバカだけど、バカなんだけどいいんですよね。このシーンだけでいいんじゃないの?と思います。

その後、感情を抑えきれず部屋で暴れる吉岡秀隆。噴飯モノのシーンの後に同仕様もなく都合の良い告白シーン。本筋とは全く関係ない鈴木オートの人たち。なんだこれは!話なのか?良かったのは前述のシーンともたいまさこの演技とピエール瀧の顔くらいですよ。もたいまさこにはこっち方面の胡散臭い演技をもっとやって欲しい。

すべて脚本家のせい

監督の山崎貴が古沢良太と共作した脚本が杜撰なのが全ての元凶です。そもそも、山崎貴には撮りたい物語なんて無いんですよ。自分の映像技術を遺憾なく発揮できる題材があればいい。だから『永遠の0』を監督したんです。宮﨑駿みたいな戦闘アクションをやりたいだけ。だから、ドラマシーンが酷いでしょ?

都合よく話を進め、エモーションの波が突然やってくる。これはこの人の手癖だからしょうがないとして、プロの脚本家である古沢良太がうまく操縦してあげないといけなかった。

でも、この人の脚本もご都合主義の塊なんですよ。出世作の『キサラギ』はマイノリティへの配慮が全くないゴミ映画(リアリティなんてどうでもいいと思っているファンからの評判はかなり高い)。

脚本家の腕は、出世作を観れば分かります。古沢良太は都合よく話を進めるスペシャリスト。山崎貴もそう。ということで、この二人がコンビを組めば脚本が杜撰になるのは当然なのでした。ああ人材不足。

まとめ

本作をきっかけにスタートした昭和ノスタルジーブームはいまだに影響が強く、色々と言いたいことはあるのですが、それだけの力がある作品であることは間違いないです。画作りにしか興味のない人が本気を出せばこうなりますよ。

山崎貴は脚本家である奥さんとコンビを組むことが多いんですが、彼女はアマチュアレベルの脚本しかかけない人なので、山崎貴は宝の持ち腐れです。せっかく日本で唯一まともなCG映像を作成できる集団を率いているのに。

だから、もっと実力のある脚本家と手を組んで、脚本はその人に任せてしまえばいいんですが、邦画の弱い所はろくな脚本家がいないところなんですよね。
一部の人は絶対に認めたくないだろうけど、韓国映画は脚本家がとにかく優秀で、邦画は足元にも及びません。月とすっぽんですよ。差は開く一方です。

韓国映画界からハリウッドへ渡る人はたくさんいる。特に監督。でも、邦画界からハリウッドに渡る人なんていませんよ。美術さんくらい。脚本家を育てるには、良い監督が増えないといけないんですが、いい監督もろくにいないもんだから……。この悪循環で邦画はこれからも突っ走ります!

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