映画『アメリ』あらすじとネタバレ感想

アメリの概要:2001年に公開されたフランス映画で、他人と関わることが苦手で空想好きな女性アメリが、不器用な恋愛をする様子を描いた。独特の雰囲気があり、おしゃれなムードが漂う映画。

アメリ あらすじ

アメリ
映画『アメリ』のあらすじを紹介します。

治療院に勤める冷淡な父と、元教師で神経質な母の元に生まれたアメリ。
滅多に父から触れられないアメリは、6歳の診察の時に緊張し過ぎて父から心臓病だと勘違いされる。
そして母から教育を受け、他人と関わることもなく空想の世界に浸るようになった。
母が亡くなり、アメリは父と二人きりに。

成長したアメリはカフェ、ドゥ・ムーランでウェイトレスをしていたが、空想好きな事は変わっていなかった。
ある日偶然、自分のアパートに隠されていた宝箱を見つける。
持ち主に宝箱を返せば自分も変われると思ったアメリは、“ガラス男”と呼ばれる同じアパートの老人から住所と名前を教えてもらい、宝箱を返す事に成功。

その後、父が大切にしているドワーフが旅行に行ったように見せ、アパートの大家には彼女が欲しがっていた内容の手紙を捏造。
カフェの同僚ジーンに付きまとうジョセフと病気好きのジョルジェットをくっつけ、八百屋のイジワルな店主にこき使われる青年を勇気付けるために、次々とイタズラをして周囲を幸せにしようとする。
ニケという男性が落とした奇妙なアルバムを拾ったアメリは、彼の事が気になって仕方なくなり、彼にもイタズラを仕掛ける。

ガラス男は“卑怯な手段”だと助言し、アメリのイタズラで幸せになったはずの周囲も、あまり幸せにはなっていなかった。
だが、落ち込むアメリの背中を押す者がいた。

アメリ 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:120分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:ジャン=ピエール・ジュネ
  • キャスト:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブーズ etc

アメリ ネタバレ批評

映画『アメリ』について、感想批評です。※ネタバレあり

おしゃれなパリジェンヌの日常を切り取った映画

ストーリー解説のような台詞や説明じみたナレーションの多さにはげんなりさせられるが、古いフィルムで撮影したかのようなアメリの子供時代の映像、アメリのおしゃれな服装や部屋などが可愛らしい。
登場人物の好きなもの、嫌いなものの説明の台詞が全員分あり、誰がどんなキャラクターなのか覚えにくくて疲れてしまう部分はある。
しかし、長風呂で手がふやけるのが嫌いだというアメリの母など、「そんな感じがする」というイメージどおりの台詞には笑ってしまう。

観光客の自殺に巻き込まれる部分を、弟が欲しいというお祈りの答えが教会の上から降ってきたと変えられるなど、ブラックユーモアの多さにも笑ってしまう。
また、部屋の置物が勝手に動いてニノに恋をしているアメリに話しかけたり、アメリが渡した写真がニノと会話するなど、似たもの同士のようなシーンもある。
だが、アメリの日常を淡々と描いただけで、起伏がほとんどない作品なのでつまらなさも感じられる。

微妙なイタズラの数々

ニノにアルバムを返すだけなのに、変装したり宝探しゲームのように誘導するといったイタズラは可愛らしい。
だが、八百屋の主人の部屋に忍び込んで、電気コードにイタズラするというのはあきらかにやりすぎだ。
イタズラというよりも犯罪すれすれなのに、警察も呼ばれないという違和感や、その上に成り立つ青年の幸せには疑問が残る。

イタズラのきっかけとなる、アメリのアパートの壁から出てきた宝箱を持ち主に返すまでのやりとりは微笑ましい。
また、ニノが気になっていた照明写真を撮っては捨て続けていた男が、単なる修理屋だとわかったときは笑ってしまう。
アメリとニノをくっつける役割を果たした、骨がもろくなる病気の“ガラス男”も他人と関わることが苦手な登場人物の一人で、アメリに対しての助言の数々は心に響くものがある。

アメリ 感想まとめ

好き嫌いが別れるであろう作品。
おしゃれなパリジェンヌの日常を淡々と描きながら、アメリの可愛らしさや不器用なニノとの恋の様子、他人を幸せにするためのイタズラの数々を表現した。
恋愛要素だけで構成されたラブストーリー映画ではなく、不器用で空想好きな女の子のスマートではない生き方を描いた可愛らしい映画。
ファンシーなムードやおしゃれな構図を楽しみながら見るのが最適だ。

また、作中では何度も1997年に起こったダイアナ妃事故死のニュースが流れていて、その事故が周囲に与えた衝撃の大きさが伺える。
本作の監督ジャン=ピエーヌ・ジュネと、アメリ役の主演オドレイ・トトゥは「ロング・エンゲージメント」でもタッグを組んでいる。

Amazon 映画『アメリ』の商品を見てみる