映画『アメリ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『アメリ』のネタバレあらすじ結末

アメリの概要:人とかかわることが苦手で空想好きのパリジェンヌ、アメリ。彼女は自分の殻から飛び出し、ささやかな人助けや恋を成就させるための作戦を始める。日本でも根強い人気を得ている、キュートなフランス映画。

アメリの作品概要

アメリ

公開日:2001年
上映時間:120分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
キャスト:オドレイ・トトゥ、マチュー・カソヴィッツ、ヨランド・モロー、ジャメル・ドゥブーズ etc

アメリの登場人物(キャスト)

アメリ・プーラン(オドレイ・トトゥ)
他人とのコミュニケーションが苦手で空想の世界に閉じこもっているパリジェンヌ。ふとしたことがきっかけで、他人へのささやかな人助けを始める。
ニノ・カンカンポワ(マチュー・カソヴィッツ)
他人の失敗した証明写真集めが趣味の男。アメリは彼に一目ぼれする。アメリとは似たもの同士で、他人とのコミュニケーションが苦手。
レイモン(セルジュ・マーリン)
骨が極度に脆く、家から一歩も出ずに暮らしている老人。毎日ルミエールの絵を模写している。人とかかわれないアメリを心配し、勇気づける。
プーラン氏(リュファス)
アメリの父で医者。アメリとあまりコミュニケーションをとってこなかった。アメリの母が亡くなって以来、家に引きこもっている。
リュシアン(ジャメル・ドゥブーズ)
八百屋の見習いをしている青年。店主から「頭が悪い」といつもばかにされている。レイモンにかわいがられており、彼に絵を習っている。
シュザンヌ(クレア・モーリア)
アメリが働くカフェ「ドゥ・ムーラン」の店主。元サーカスの馬の曲乗りで、舞台上の事故で足を悪くした。
ジーナ(クロディルデ・モレ)
ドゥ・ムーランのウェイトレスでアメリの同僚。快活な女性。元恋人ジョゼフのストーカー行為にうんざりしている。
ジョルジェット(イザベル・ナンティ)
ドゥ・ムーランのタバコ売場で働く女性。病気魔で、一年中どこかしら体の具合が悪いとぼやいている。
ジョゼフ(ドミニク・ピノン)
ドゥ・ムーランの常連客で、ジーナの元恋人。ジーナに新恋人ができたのではないかと、毎日店に来ては彼女をストーキングしている。

アメリのネタバレあらすじ

映画『アメリ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

アメリのあらすじ【起】

アメリは少し風変わりな女性。クレーム・ブリュレをスプーンで割ったり、豆袋に手を突っ込むのが好きだ。一方コミュニケーションをとるのが苦手で、いつも空想ばかりしている。

アメリは幼少期学校へ行かず、母から教育を受けて育った。父のプーラン氏が、アメリを心臓病だと勘違いしたためだ。そのせいでアメリには友だちがおらず、空想の世界に生きていた。ある日、アメリの母は自殺した観光客の巻き添えで亡くなってしまう。プーラン氏は妻の遺灰を庭に埋める。もともとあまりアメリとコミュニケーションをとらなかったプーラン氏は、さらに自分の殻に閉じこもってしまった。

アメリは成長し、家を出る。そして今はドゥ・ムーランというカフェで働いていた。カフェの女主人は足の悪いシュザンヌ。他にはタバコ売場の病気魔ジョルジェット、ウェイトレスのジーナが働いている。店には元ジーナの恋人のジョルジュが毎日通い、ジーナをストーキングしていた。

アメリは時々地実家を訪ね、父に「旅行でもして人生を楽しんでは?」と提案するが、断られてしまう。

アメリのあらすじ【承】

アメリはアパートの部屋の壁に箱が隠されているのを発見する。中には昔ここに住んでいた少年の宝物が詰まっていた。アメリは宝箱の持ち主を探し出し、もし見つけられたら自分の殻から飛び出そうと決意する。

アメリは前の住人の名前を知る人物を訪ね当て、それが「ブルドトー」という名だと知る

アメリは地下鉄の駅で、運命の出会いをする。二ノ・カンカンポワという男性だ。彼は証明写真機に落ちた写真を漁っていた。

アメリが実家に帰ると、プーラン氏は家の奥からドワーフの置物を引っ張り出していた。

ドゥ・ムーラン。ジーナの事をストーキングするジョゼフに彼女はカンカンだ。アメリは電話帳でドミニク・ブルドトーを探し、訪ねて歩く。しかしどれもはずれだった。落ち込むアメリに、同じアパートの住人レイモンが声をかける。彼は骨がもろく、ほとんど家から出ず同じ絵を描き続けていた。レイモンは正しい名前は「ブルトドー」だと教えてくれた。

アメリは自分の姿がばれないように、ブルトドーに宝箱を返す。彼は「天使が奇跡を起こしてくれた」と感慨にふけり、疎遠になった娘を訪ねることを決意した。それを見て、アメリには世界のすべてが輝いて見えた。アメリはちょっとした人助けを始める。

アメリのあらすじ【転】

まずアメリは父を外の世界に出そうと、ドワーフの置物を盗み出す。その帰りの駅で、アメリはまたニノに出会う。彼に一目ぼれしたアメリだったが、ニノはスキンヘッドの男性を追って駆け出してしまう。アメリはニノに追い付けず、彼が落としたかばんを拾う。そこには捨てられた証明写真のアルバムが入っていた。アルバムには何度も同じスキンヘッドの男が映っていた。ニノが追ったのもこの男だ。この謎の男の正体について、アメリはレイモンと憶測を巡らせる。

アメリの人助け作戦が始まった。人助けその1:ジョゼフのストーキングをやめさせるため、彼とジョルジェットを恋に落ちさせる。人助けその2:外出できないレイモンのために、面白い映像を撮ったビデオをこっそり届ける。人助けその3:店主にいじめられている八百屋見習いのリュシアンのため、店主の家に忍び込みいたずらを仕掛ける。人助けその4:父のドワーフを客室乗務員の友人に旅させ、父に旅行に出る気を起こさせる。人助けその5:愛人と駆け落ちした管理人の夫からの手紙をねつ造し、管理人を悲しみから救う。

アメリはレイモンに励まされ、ニノのバイト先を訪ねる。しかし直接声をかけることはできず、ニノのバイクに待ち合わせのメモを貼り付ける。ニノは匿名の拾い主が気になってしょうがない。

アメリのあらすじ【結】

待ち合わせ場所の公園に着いたニノ。近くの公衆電話に電話がかかってくる。アメリは手の込んだ目印でニノを公園中動き回らせ、結局正体を明かさぬままアルバムを返してしまう。

ニノは拾い主に会いたくて駅に張り紙を残す。アメリは仮装をして、ドゥ・ムーランでの待ち合わせを指示する証明写真を撮っていた。すると彼女の目の前に、あのスキンヘッドの男が現れる。アメリは謎の男の正体を知るのだった。

ニノはアメリの写真を見つけ、ドゥ・ムーランにやってきた。ニノは写真の女性がアメリだと気付いたが、アメリは正体を告白することができなかった。アメリはジーナに頼んで、ニノのポケットにメモを入れてもらう。

メモを見て駅の証明写真機に向かったニノ。写真機には先客がおり、あのスキンヘッドの男だった。彼は写真機の修理屋だったのだ。アメリが、2人が出会えるよう計画してくれたのだった。

ニノがジーナから聞いてアメリの部屋を訪ねて来た。しかしアメリは居留守を使ってしまう。様子を見ていたレイモンに励まされ、アメリはついにニノを追う勇気を出した。アメリは部屋を出たところで、戻ってきたニノに鉢合わせする。2人はめでたく結ばれるのだった。

アメリの解説・レビュー

おしゃれなパリジェンヌの日常を切り取った映画

ストーリー解説のような台詞や説明じみたナレーションの多さにはげんなりさせられるが、古いフィルムで撮影したかのようなアメリの子供時代の映像、アメリのおしゃれな服装や部屋などが可愛らしい。
登場人物の好きなもの、嫌いなものの説明の台詞が全員分あり、誰がどんなキャラクターなのか覚えにくくて疲れてしまう部分はある。
しかし、長風呂で手がふやけるのが嫌いだというアメリの母など、「そんな感じがする」というイメージどおりの台詞には笑ってしまう。

観光客の自殺に巻き込まれる部分を、弟が欲しいというお祈りの答えが教会の上から降ってきたと変えられるなど、ブラックユーモアの多さにも笑ってしまう。
また、部屋の置物が勝手に動いてニノに恋をしているアメリに話しかけたり、アメリが渡した写真がニノと会話するなど、似たもの同士のようなシーンもある。
だが、アメリの日常を淡々と描いただけで、起伏がほとんどない作品なのでつまらなさも感じられる。

微妙なイタズラの数々

ニノにアルバムを返すだけなのに、変装したり宝探しゲームのように誘導するといったイタズラは可愛らしい。
だが、八百屋の主人の部屋に忍び込んで、電気コードにイタズラするというのはあきらかにやりすぎだ。
イタズラというよりも犯罪すれすれなのに、警察も呼ばれないという違和感や、その上に成り立つ青年の幸せには疑問が残る。

イタズラのきっかけとなる、アメリのアパートの壁から出てきた宝箱を持ち主に返すまでのやりとりは微笑ましい。
また、ニノが気になっていた照明写真を撮っては捨て続けていた男が、単なる修理屋だとわかったときは笑ってしまう。
アメリとニノをくっつける役割を果たした、骨がもろくなる病気の“ガラス男”も他人と関わることが苦手な登場人物の一人で、アメリに対しての助言の数々は心に響くものがある。

アメリの感想まとめ

好き嫌いが別れるであろう作品。
おしゃれなパリジェンヌの日常を淡々と描きながら、アメリの可愛らしさや不器用なニノとの恋の様子、他人を幸せにするためのイタズラの数々を表現した。
恋愛要素だけで構成されたラブストーリー映画ではなく、不器用で空想好きな女の子のスマートではない生き方を描いた可愛らしい映画。
ファンシーなムードやおしゃれな構図を楽しみながら見るのが最適だ。

また、作中では何度も1997年に起こったダイアナ妃事故死のニュースが流れていて、その事故が周囲に与えた衝撃の大きさが伺える。
本作の監督ジャン=ピエーヌ・ジュネと、アメリ役の主演オドレイ・トトゥは「ロング・エンゲージメント」でもタッグを組んでいる。

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