映画『アメリカン・サイコ』あらすじとネタバレ感想

アメリカン・サイコの概要:2000年公開のサスペンス映画。監督は「モス・ダイアリー」「Lの世界」のメアリー・ハロン。出演は「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。共演はウィレム・デフォー、ジャレッド・レトー、クロエ・セヴィニーなど。

アメリカン・サイコ あらすじ

アメリカン・サイコ
映画『アメリカン・サイコ』のあらすじを紹介します。

舞台は1980年代のニューヨーク。27歳のヤング・エグゼクティブのパトリック・べイトマン(クリスチャン・ベイル)は高級ブランド品に囲まれた物質文明の申し子としての生活を送っていた。完璧なる容姿に完璧なる恋人、そして愛人すら囲っている完璧な男であるべイトマン。しかし彼の心はつねに空虚であり、抑える事の出来ない殺人衝動に常にかられていたのだった。

ライバルであるポール・アレン(ジャレッド・レトー)に会ってもイライラする気持ちを隠しきれず、彼の秘書であるジーン(クロエ・セヴィニー)からも好意を持たれているものの、その気持に応えてやれないもどかしさを感じていた。彼は生活のすべてが虚無の世界へと陥っていたのだ。やがて彼の心は暗黒面へと堕ちて行き、行きずりで街で買った娼婦を部屋に呼ぶと、欲望の限りを尽くして惨殺をしてしまう。

どんどん自分を抑えきれなくなってきたべイトマンは、自分のこれまでの悪事をすべて弁護士に告白するものの、それを信じてもらう事さえ許されなかった。

こうして、パトリック・べイトマンは自身のアイデンティティーすら失いかけ、さらなる虚無の世界へと堕ちていくのだった……。

アメリカン・サイコ 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:102分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:メアリー・ハロン
  • キャスト:クリスチャン・ベイル、ウィレム・デフォー、ジャレッド・レトー、ジョシュ・ルーカス etc

アメリカン・サイコ ネタバレ批評

映画『アメリカン・サイコ』について、感想批評です。※ネタバレあり

アメリカの狂気

タイトルからもわかる通り、今作「アメリカン・サイコ」はまさにアメリカの病巣をえぐるような作品となっている。27歳にしてウォール街の勝ち組として君臨するパトリック・べイトマン。彼は全てを手に入れた男のようであるが、しかしその実態は中味のないホロウマン(空虚な男)に過ぎない。外面を高級ブランドや高級マンションでまとい、健康食品やエクササイズなどで美しい見た目を維持する努力は怠らない。しかしそれは全て表面的な美しさに過ぎず、皮肉な事に内面の空虚さをより際立たせていってしまうのだ。

しかも殺人鬼としての悪行の限りを尽くしたべイトマンは、最後までその罪を償う事すら許されない。一体彼はこれからどうやって生きて行けばいいのだろうか、という所でこの映画は唐突に終わってしまう。これほど後味が悪く、また皮肉の効いた作品はそうないだろう。

非常に似たテーマを扱っているものにデビッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」が挙げられるが、今作はより個人に焦点を当てたダークな作風となっているのが特徴である。

演技派俳優クリスチャン・ベイル

ロバート・デ・ニーロ並みに役に入り切る事で知られているクリスチャン・ベイル。彼は今作のために徹底的な肉体改造を施した。劇中でもその肉体があますところなく描かれ、今作で彼は一躍ゲイ世界のセックス・シンボルになったほどである。この後、SF映画の傑作「リベリオン」や激ヤセ映画「マシニスト」、そして「バットマン・ビギンズ」に出演して一躍スターに躍り出る事になる。

ちなみに今作の監督のメアリー・ハロンは「Lの世界」「モス・ダイアリー」など、同性愛要素の強い作風で知られており、今作にもところどころにそういった要素が散りばめられているのも見逃せない。

アメリカン・サイコ 感想まとめ

白を基調にした美しくも残酷な画面作り。センスある音楽と、過激な残虐描写など、見る者を選ぶ作風である事は間違いない。一見しただけでは内容全てを理解するのも難しいし、鑑賞後に残るなんともいえない後味の悪さも特筆すべきだろう。しかしこれはある意味コメディとして作られているのであり、そういった観点から見ると、非常に面白い作品でもある。決して大笑い出来るような映画ではないが、クスリと笑えるシーンは満載だ。特にクリスチャン・ベイルが全裸でチェーンソーを持って走り廻るシーンは、必ずや観客の心を摑む事は間違いないだろう。

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