映画『アナライズ・ユー』あらすじとネタバレ感想

アナライズ・ユーの概要:「アナライズ・ユー」(原題:Analyze That)は、2002年のアメリカ映画。監督は前作「アナライズ・ミー」と同じハロルド・ライミス。主演のマフィアのボスポール・ヴィッティ役も前作に同じくロバート・デ・ニーロ。共演の精神科医ベン・ソベル役にも同じくビリー・クリスタル。他にはリサ・クドロー、チャズ・パルミンテリ、ジョー・ヴィテレリ、キャシー・モリアーティ・ジェンティエリーなど。

アナライズ・ユー あらすじ

アナライズ・ユー
映画『アナライズ・ユー』のあらすじを紹介します。

2年半前までマフィアのボスだった服役中のポール(ロバート・デニーロ)は、刑務所の中で命を狙われるという目に遭遇し、現役中にカウンセリングを受けた精神科医のベン(ビリー・クリスタル)に連絡を入れる。父の葬儀から帰ったベンの家にFBIの捜査官が訪れ、ポールの精神状態がおかしくなったとの報告を受け、ベンは刑務所に彼を訪ねた。ポールは突然にミュージカルのナンバーを声高らかに歌い上げたかと思うと、その後一気に塞ぎこんで無反応になる。太ももに注射針を刺しても無反応で、主治医であるベンの前でも譫言を繰り返す状態だった。ベンの見立ては一時的な精神衰弱というものであり、司法省はポールを一時退院させベンに預けるという決断を下し、嫌がるベンを半分脅迫のように納得させた。しかしポールを迎えに行きベンを車に乗せて帰る途中で、ポールは突然ベンに毒づき始め、刑務所の中で危険を感じ大芝居を打っていたと告白をした。足を洗ったポールだったが、再びどこかのファミリーと結託し、復帰するのを恐れての襲撃だと被害妄想に陥っていた。ポールを自宅に連れて帰ったベンだったが、妻のローラは頑なにポールを拒否する。そしてポールはいきなりその夜に娼婦を連れ込んで、一晩中情事に耽る始末。ベンは再びポールへのセラピーを始め、更正させようと堅気の仕事に就けても、マフィアの気質が邪魔をして上手く職場に適応できない。そしてセラピーをしているベンまでが精神の不調に見舞われ始める。やがてポールはテレビのギャングドラマに監修を依頼されるが、打ち合わせのレストランで本物のヒットマンに襲撃される。犯人に逃げられてしまったポールだったが、翌日から約束通り撮影現場に入る。ポールは演出家にリアリティがないと昔のマフィア仲間を集結させる。一方でポールの旧友であり、彼のシマを受け継いだパティー(キャシー・モリアーティ・ジェンティエリー)のファミリーと、リガッチ(フランク・ジオ)のファミリーは敵対する中で、両者ともポールを引き入れようと目論んでいた。保護観察の審査を目前に控えながらポールは再びヒットマンに狙われ、カーチェイスの果てに死人が出る事故を起こしてしまう。行方をくらましたポールはリガッチ一味と金塊の輸送車を襲う計画を企て、その計画を立ち聞きしていたベンも流れに巻き込まれることになる。クレーンで輸送車を丸ごと強奪するという大胆な計画は成功し、金塊は大型バスに積み込まれた。ベンは不安によりパニック障害を起こし、父を亡くした喪失感をカミングアウトした。そして駆けつけた機動隊が鎮圧したマフィアの一味は、実はポールが監修していた映画の撮影部隊であり、金塊を積んだバスに乗った二人はドサクサに紛れて逃走する。バスをそのまま乗り捨て、匿名で警察に通報した二人は罪には咎められず、首謀者のリガッチ一味は全員逮捕された。精神状態も回復したポールとベンは、晴れやかな笑顔で互いの生きる道へと別れていった。

アナライズ・ユー 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2002年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ハロルド・ライミス
  • キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル、リサ・クドロー、ジョー・ヴィテレッリ etc

アナライズ・ユー ネタバレ批評

映画『アナライズ・ユー』について、感想批評です。※ネタバレあり

前作「アナライズ・ユー」をスケールアップした続編

「アナライズ・ミー」の続編であり、ロバート・デ・ニーロの扮するマフィアのボス、ポールの刑務所暮らしから物語は始まる。足を洗ったと言うものの刑務所の中で命を狙われたポールが、気の触れた振りをして一時的に仮釈放になるという設定なのだが、大物マフィアのボスが大人しく生活する筈もなく、精神科医のベンを巻き込んで、再びドタバタの抗争劇に巻き込まれるという前回からスケールアップした展開である。本作の見所はポールが社会復帰してドジを繰り返すシーンと、マフィアのドラマに監修を付けるというシーンである。いずれにしても12歳から続けているリアルなマフィアが、まともな職場で通用する筈もなく、マフィアドラマの監修にも本物がうろついて、ドラマと現実の区別がつかなくなるような展開も見ものである。精神科医のベンも父を亡くし、そのトラウマで自ら精神を病んでしまうのだが、そんな中で金塊輸送車の襲撃に巻き込まれるなど、ドタバタ加減もパワーアップした前回を凌ぐ内容は一見の価値あり。

イキイキと輝きを増したロバート・デ・ニーロ

ロバート・デ・ニーロはマフィアやギャングの役柄が似合うが、その貫禄を帳消しにするような錯乱状態の演技が楽しめる。「ウエスト・サイド物語」の名曲「トゥナイト」を熱唱する姿や、錯乱状態になった台詞回しなど爆笑の連続であり、その演技がどうにも楽しそうに映るのが凄いところだ。多分ここまで破壊的な演技を必要とされるコメディは初体験だったのかも知れず、躁状態と鬱状態を見事に演じ分けるところも、前作よりさらに磨きを掛けた迫真の演技を見せてくれる。前作と連続で観ても楽しめるしっかりとした繋ぎの部分もあり、冗長さは全く感じられないテンポの良さも気持ちがいい。

アナライズ・ユー 感想まとめ

話の流れは前作に比べて寸断的になっているが、その構成がショートコントの寄せ集めを観ているようでもあり、深く考えずに笑い飛ばせてしまうところが爽快である。コメディ映画には余り深い背景が必要でない場合があるが、本作のように精神的なトラウマを抱えた人物の壊れる姿をありのままに描くというのは、観ている側も気持ちがいいものだ。さらに精神分析医までが壊れてしまうというところにも、細かい事などどうでもいいではないかというコメディの本質があり、ダイナミックなハリウッド映画の爽快さが凝縮されている作品である。

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