映画『アナザー(2015)』あらすじネタバレ結末と感想

アナザー(2015)の概要:もう一人の自分の存在が浮かび上がり混乱する主人公が、殺人事件に巻き込まれていくフランスのサイコスリラー映画。監督は「ゲンスブールと女たち」で注目を浴びたジョアン・スファール。

アナザー あらすじネタバレ

アナザー
映画『アナザー(2015)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

アナザー あらすじ【起・承】

ダニーは海を見たことがない。

上司から急な仕事を頼まれた秘書のダニーは、上司と結婚した元同僚で友人のアニタに会うという目的も兼ねて、パリにある上司の家に向かった。
その夜、娘を実家に預けた上司とアニタはパーティーに出かけ、ダニーは仕事をした。

翌日、スイスに出張する上司を空港まで送り、車を家に戻して欲しいと頼まれる。
だが彼女は上司の車である緑のサンダーバードを勝手に乗り回し、海を見るために逆方向の南フランス方面に。

買い物をして車に戻ったダニーに、昨日会ったというカフェの店員が話しかけてくるが、彼女には覚えがない。
ガソリンスタンドに入ると、ダニーは何者かに襲われ手を怪我する。
スタンドの店員は、手に包帯を巻いたダニーが昨晩も訪れたと言う。

車を走らせていると、ダニーの名前を知っている警官が話しかけてきた。
夜になりホテルに泊まろうとするが、台帳を確認するとダニーの名前が。

そして、ジョルジュという男が話しかけてきた。
前に会ったと言わないジョルジュと、一夜を共にするダニー。
だが翌朝、彼の本名はヴィンチェンツオで、言っていたことはすべて嘘だと知ってしまう。

アナザー あらすじ【転・結】

港まで乗せてほしいというヴィンチェンツオと一緒に行動を始めたダニー。
しかし彼は車を盗み、ダニーを置き去りにした。

トラックの運転手に頼み込んで無線で車を探してもらい、ようやく車を見つけるが、トランクに見たこともない男の遺体が。
困惑するダニーの前に、ヴィンチェンツオが現れる。

死んでから時間が経っている死体を前に、ヴィンチェンツオとダニーは疑いあう。
そして死体と一緒にあった紙にダニーのサインがあるのを見たヴィンチェンツオは、トランクに入っていた散弾銃でダニーを殺そうとする。
頭を打ったダニーは気を失った。

気が付いたダニーは、アニタに電話して助けを求める。
アニタは知人の家を教えるが、そこにダニーをずっと尾行していた上司が姿をみせる。

彼は写真を撮って脅してきた不倫相手をアニタが殺し、その罪をダニーに着せるつもりだったと語る。
ダニーが仕事をする間、上司は遠く離れた場所で不倫相手を再度殺した。
そして、記憶に残りやすいように包帯を巻いてダニーに変装したアニタが、トランクに死体を入れたサンダーバードで家に戻った。
飛行機には乗らず、恋人を殺したダニーが自殺したと偽装するはずの上司だったが、彼女は家に戻らずアニタと同じ道を進んだ。
スタンドでダニーを襲い、騒ぎになった隙にトランクに死体を入れていた上司を、ダニーは散弾銃で撃ち殺した。

そしてダニーは海にたどり着いた。

アナザー 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:94分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:ジョアン・スファール
  • キャスト:フレイア・メイヴァー、バンジャマン・ビオレ、エリオ・ジェルマーノ、ステイシー・マーティン etc

アナザー 批評・レビュー

映画『アナザー(2015)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

パッケージとは違うお洒落フランス映画

流通している日本版DVDパッケージとはかけ離れた内容で、フランスで流通しているポスターやパッケージともイメージが違う作品。
ジャケットだけを見て判断すると、その中身とに違いにガッカリさせられる。

オシャレな音楽やサンダーバードという車、古いタイプライターを登場させるなど、雰囲気作りがよくできている。
主演フレイア・メイヴァーの抜群なプロポーション、ミニスカートのセクシーな衣装も、フランスのお洒落な映画という雰囲気作りに一役買っている。

カット割りが細かく、要所要所で入れてくる回想シーンや、海辺にいるヒロインのシーン(ラストシーン)が多すぎて、作品自体に集中できない。

中途半端なストーリー

もう一人の自分がいるようで、はじめて訪れた町で会う人が「昨日の自分」に会ったという不気味な展開。
やがてもう一人自分がいるのではないかと疑心暗鬼になり、ダニー自身が病んでしまっているのか、彼女を陥れようとする何者かがいるのかと謎めいていく設定は、ありがちだが面白い。

だが、もう一人の自分の存在がわかる前から主人公が自分に話しかけるなど、変わり者の雰囲気を出しているので感情移入しづらい。
嘘をついているジョルジュ(ヴィンチェンツオ)と行動を共にし、ろくでもない男とわかっていながらイチャイチャするのも不自然。

また、自分を知らないヴィンチェンツオと会ってから、もう一人の自分に悩まされるダニーの話が消え、ジョシュアとの奇妙な関係が始まる部分は、展開的にダレてしまっている。

アニタと上司の夫婦がアニタの不倫相手から脅され、完全犯罪を装って殺人を犯して罪を擦り付けるためにダニーを殺そうとしたというオチ。
正体を隠すためにダニーに変装したアニタが通った道を、偶然ダニーが通ったという真実は意外性があるものの、出来すぎであろう偶然には拍子抜け。

アナザー 感想まとめ

セバスチャン・シャンプリゾの小説「新車のなかの女」を原作にしているので、もう一人の自分の謎やミステリー部分の設定はよくできている。

偶然同じ道を辿ったというのは、ミステリーっぽくなく残念な部分。
勝手に車を借りて海を見るために南フランスへ向かったダニーの行動が、彼女の命を救ったという部分は皮肉だ。

海を見たことがない、というセリフから始まり、海辺で踊るダニーの姿がラストシーンなのは独創的。

しかしパッケージが内容とかけ離れているせいで、ジャケ買い、ジャケ借りをする人は要注意したい。

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