主演も務める俳優エド・ハリスの監督2作目。同名小説を原作にした西部劇。『LOTR』のヴィゴ・モーテンセン、『シカゴ』のレネー・ゼルウィガー、『運命の逆転』のジェレミー・アイアンズなど、豪華俳優が出演している。
あらすじ
『アパルーサの決闘』のあらすじを紹介します。
1882年。アメリカ西部のアパルーサは、牧場経営者のブラッグ(ジェレミー・アイアンズ)により支配されていた。彼は無法者を雇い入れ、恐怖政治を行っている。保安官も殺されてしまったアパルーサは、まさに無法地帯だった。そこにやって来た2人のガンマン、ファージル・コール(エド・ハリス)と相棒のエヴェレット(ヴィゴ・モーテンセン)は、無法者から街の安全を守ることで収入を得ていた。二人は町の保安官になり、ブラッグを抑えこむことに成功する。そしてついにブラッグを逮捕し、死刑にすることができたのだが、処刑場まで汽車を護送中、コールが魅了された未亡人ピアニスト・アリソンがブラッグの手下に誘拐されてしまう。
評価
- 点数:40点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
作品概要
- 製作年:2008年
- 上映時間:108分
- ジャンル:アクション
- 監督:エド・ハリス
- キャスト:ビゴ・モーテンセン、エド・ハリス、レニー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ、ティモシー・スポール etc…
ネタバレ考察・ストーリー解説
『アパルーサの決闘』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり
見どころまでが長いのなんの
バカもの!開始15分までの間に観客を引きつけるアクションシーンを用意せんか!ちんたらしてるから儲からないのよ。
本作は主演級の俳優を4人も揃えているんですよ。エド・ハリス、ヴィゴ・モーテンセン、レネー・ゼルウィガー、ジェレミー・アイアンズ。なんで4人も出して微妙なアクションになってしまうかというと、『GODZILLA』症候群に罹っているからです。主役が遅れて登場するのではなく、大迫力のアクションシーンがクライマックスにしか無い!なんでやねん!『真昼の決闘』じゃないんだから、目を引くシーンをいくつも用意しないとダメじゃないか!
さすがに、クライマックスの決闘シーンは悪くなかったですよ。だからこと、途中までの盛り上げ方が下手くそなのが目立つ。ベテラン俳優=名監督じゃあないんですよね。なんとなく期待してしまうのはイーストウッドのせいですよ。
俳優陣も微妙
実はとんでもない大物悪役だったジェレミー・アイアンズさん。その実力をまるで発揮すること無くやられてしまいます。いい女&いい女優アピールが鼻につきまくるレネー・ゼルウィガー、最後の最後まで地味なヴィゴ・モーテンセン……もったいないよね。ジェレミー・アイアンズの役はもっともっと面白くすることができただろうし、レネー・ゼルウィガーが登場する度に甘い音楽が流れる激サム演出がなければ不快感は軽減されていただろうし、あの『LOTR』で大活躍していたヴィゴ・モーテンセンを目立たせられなかったのも痛い。あんなの、ヴィゴ・モーテンセンじゃなくてもいいじゃん。エド・ハリスの演出家としての実力不足がかなり痛いですね。もっとマシな監督なら、面白くできたかもしれない。というか、多分面白くなった。例えばイーストウッドとか……。西部劇だし。
まとめ
なんというか、もったいないという言葉がピッタリでしたね。4人も有名俳優を揃えておいて、この地味さ。がっかりですよ。プロットも良くなければ盛り上げも下手で、細部に気が回っておらず、レネーは馬鹿っぽい登場。面白くなるわけ無いじゃないですか。監督と脚本家と演出家は重要ですなぁ!本当にそう思いますよ。レネーさん登場シーンのアレは本当にダサかった……。今思えば、エンドクレジットの音楽も相当なものでした。エド・ハリスさんダサすぎ!
私が一番がっかりしているのは、ヴィゴ・モーテンセンの扱いの酷さですよ。主人公の相棒役なんだから、もっと活躍の場があっても良かったはず。酷い扱いのせいで、クライマックスまで存在感ゼロなんですよ。あのヴィゴ・モーテンセンが。重罪でしょ……。
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