『アルゼンチンババア』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

よしもとばななのヒット作を原作にしたヒューマンドラマ。妻に先立たれた男が、謎の女性との交流の中で心を取り戻していく。監督・脚本は『東京の休日』の長尾直樹。

あらすじ

アルゼンチンババア』のあらすじを紹介します。

住民がみんな仲良しこよしな町で暮らしていたある3人家族。悟(役所広司)、良子(手塚理美)、そして娘のみつこ(堀北真希)。

ある時、良子が病に倒れ、死去してしまう。悟は毎日病院に通っていたのだが、良子が亡くなった日は病院に訪れなかった。それどころか、その日から悟は行方をくらましてしまう。みつこは親戚や町の住民に支えられながら悟の帰りを待っていた。

半年後、悟はある場所で発見される。変人とされ蔑まれていたアルゼンチンババア(鈴木京香)と共に暮らしていたのだ。

みつこは意を決して父親奪還へ向かう。なんとかして父に戻ってきてもらいたかった。しかし、アルゼンチンババアと悟が暮らす世界は、奇妙な幸福感で満ちていた。

評価

  • 点数:20点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2007年3月24日
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:長尾直樹
  • キャスト:役所広司、鈴木京香、堀北真希、森下愛子、小林裕吉 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『アルゼンチンババア』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

眠たい

なんて眠たい話なんだろう。変な女にリアリティが全くないのはしょうがないとしても、なんて魅力のない……。
真面目な男が失踪し、変人ババアと一緒に暮らしているという設定は、『笑ゥせぇるすまん』の有名なエピソードみたいですね。

残念なことに、非常に魅力のない、どうでもいい話になってしまっていますが。A先生の偉大さを逆説的に教えられるという……。
お互いの弱さを穴埋めしあう存在として惹かれ合った二人だけど、いまいちバックボーンが見えてこない。
見えてこないおかげで、全く感情移入できないのだ。徐々に明かされていく二人の生活も魅力的に見えてこない。

さらに、アルゼンチンババアはちょっとスピリチュアルな存在である。そこら中に猫がいる廃墟で暮らしている。
これがノイズだ。ただのスピリチュアルババアに魅入られたかわいそうなおっさんに娘が介入するだけじゃないか。
で、これが『愛のむきだし』のような見どころがなく、娘の恋愛模様が語られたりして、どうても良さに拍車がかかる。
脚本が悪い!

キャラクターの設定が悪い

各所で酷評されているのが、鈴木京香をキャスティングしたこと。
鈴木京香はどんなにメイクしてもババアにはならねえよ!コントか!小泉今日子にしとけばよかったのに。

作品のタイトルになっている人物のキャスティングに失敗している時点で終わりです。
俳優は好演しているだけに……って、よくあるダメ邦画のパターンじゃないか。
ノイズではあるが、田中直樹はいい存在感を放っているし、堀北真希は美しい。
今の堀北真希は人工的な香りが強すぎてどうもダメだ。幼すぎるけど、売れ出した当時の方が魅力的だと思う。『梅ちゃん先生』も目がキツかった……。

まとめ

俳優の貴重な時間を返してあげてほしい。美術やロケハンは相当頑張っていた。作品の雰囲気に合う画面構成だったし、努力が実を結んでいた。
ただ、脚本が……。お話は魅力なし。キャスティングミス。鈴木京香は悪くない。キャスティング担当と芸能事務所が悪いんだ。

なんとも無念な作品だけど、改めて田中直樹の良さを感じることができたのが高ポイント。
せっかく演技力があるのに、今はコントをやっていないらしい。
「ココリコミラクルタイプ」はあんまり好きじゃなかったけど、田中直樹単独のコントDVDはなかなか評判がいいらしいし、田中をフューチャーした映画でも作ってやればいいのに。
吉本興業は松本人志で大赤字を出しているけど、それでも儲かりすぎるほどに儲かっているのだから……。人材も余っているんだろうし。

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