映画『あしたのジョー(2010)』あらすじ・ネタバレ結末と感想

あしたのジョー(2010)の概要:2011年に公開された、有名なボクシング漫画「あしたのジョー」の実写映画。卓球をテーマにした映画「ピンポン」を手掛けた曽利文彦がメガホンを取った。主演は山下智久、ライバルの力石役は伊勢谷友介。

あしたのジョー あらすじ

あしたのジョー
映画『あしたのジョー(2010)』のあらすじを紹介します。

ドヤ街の食堂で、借金取りに追われるボクサー崩れの丹下段平を助けた矢吹丈。
その動きを見た丹下は、ジョーをボクシングに勧誘する。
しかしその喧嘩でジョーは警察に捕まり、1年間の刑務所暮らしを余儀なくされる。

一方、丹下はジョーにボクシングの基礎を書いた葉書を送り、彼のためにジムを作ると張り切っていた。

基礎を覚えたジョーが刑務所内で暴れていると、記者を殴って服役中のプロボクサー力石徹に止められる。
力石への対抗意識を燃やすジョーの元に、ボクシングジムを持つ白木財閥令嬢の白木葉子が面会に訪れ、力石を相手にした刑務所内での模擬試合を提案される。
しかしその試合は、力石がジムに頼み込んで行われたものだった。
そして試合は引き分けに終わる。

出所後、力石はボクサーとして華々しく復帰、ジョーは丹下の作ったジムでトレーニングを続け、プロボクサーデビュー。
連勝を続けるジョーだったが、ドヤ街を潰そうとする葉子の差し金で桁違いの強敵、ウルフ金串との試合が決まる。

ウルフに勝利したジョーを見た力石は、過酷なトレーニングによって階級を下げ、ジョーとの試合にこぎつける。

あしたのジョー ネタバレ結末・ラスト

ジョーと力石の試合が始まる。
限界まで体を絞った力石の外見は周囲を驚かせ、すさまじい試合の内容は観客を興奮させた。
圧倒的な力の差を見せ付ける力石と、倒れても立ち上がる不屈の精神を見せるジョー。

そして試合は力石の勝利で終わる。
だが、過酷な減量に加え、試合途中で頭を打っていた力石は、脳内出血により試合終了直後に命を落とす。
不幸な事故だった。

ジョーは、目標でありライバルだった力石の死から立ち直れず、行方をくらます。
葉子はドヤ街を潰すことを中止し、力石の遺品をジョーに渡してほしいと、丹下に預けていった。

力石の死から1年後、再びボクシングをする決意をしたジョーがドヤ街に戻ってくる。

あしたのジョー 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:131分
  • ジャンル:青春、スポーツ
  • 監督:曽利文彦
  • キャスト:山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之 etc

あしたのジョー 批評・レビュー

映画『あしたのジョー(2010)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ジョーと力石を主軸にしたストーリー

原作を読んだことが無くても、タイトルや大まかな内容はよく知られている有名な漫画「あしたのジョー」の実写映画。
原作が全20巻に及ぶ長編作品のため、主人公のジョーとライバルの力石のストーリーをメインにして、ジョーの成長や周囲との関係は極力削っている。

ジョーと一緒にプロボクサーの試験に受かったはずの、丹下のジムに通う西がボクサーらしい事をせず、突然ジョーのサポートに回っているなど少しの違和感はある。
また、時代設定は昭和なのにどう見ても現代の服を着ている葉子にも、違和感を感じてしまう。
ジムでトレーニングをする力石のシーンでは、現代のマシーンが置いてあるというツッコミどころもある。

徹底された役作り

ジャニーズの人気タレント山下智久主演ということで、ファン層を狙ったアイドル映画になっているかと思いきや、かなりストイックなボクシング映画に仕上がっている。

本物のボクサーかと思うほど体を鍛えている主演の山下智久と、力石役の伊勢谷友介の役者魂には驚かされる。
過酷な減量の末に試合をして命を落とす力石の痩せた体も、VFXを使わずに、伊勢谷友介が役作りとして行ったというから凄い。
力石が葉子から水を受け取ろうとするシーンでも、震える様子や目つきにリアリティがあって驚かされる。

しかし、香川照之演じる丹下のメイクは、原作に忠実過ぎてギャグに見えてしまう。

ピンポンの印象が強すぎる

監督デビュー作「ピンポン」では、VFX技術を惜しげなく使って独特の世界観を描いた曽利文彦監督だが、本作のボクシングシーンではあまり上手くいっていない。

パンチが当たるシーンをわざと見せず、当たったように体や顔だけを動かしているが、変なわざとらしさがにじみ出ている。
長い時間を使っているジョー対力石の試合では、それが顕著に表れていて、もったいなさを色濃く残している。

あしたのジョー 感想まとめ

昭和43年から連載が始まり、漫画に疎い場合でもボクシングをテーマにした作品だとはわかる有名な作品「あしたのジョー」の映画化作品。
これまでもアニメ、舞台などさまざまな形で表現されており、実写映画化は1970年以来の2度目になる。

有名なセリフのひとつ、「立つんだジョー」も作中に登場する。

坊主頭に眼帯に出っ歯という丹下の見た目は、どう演じてもギャグのようになっていて、香川照之が演じなくてもよかったように見えてしまう。
役作りのためにトレーニングをし、ボクサー並みの筋肉をつけた山下智久もさることながら、減量中の力石を演じるために、実生活でも最小限の水しか飲まなかったという伊勢谷友介の役作りの結果も、鬼気迫るものになっている。

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