映画『明日の記憶』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『明日の記憶』のネタバレあらすじ結末

明日の記憶の概要:2005年製作の日本映画。山本周五郎賞を受賞した萩原浩の原作の映画化で、50歳を前にアルツハイマー病だと診断されたやり手のサラリーマンが、その後の人生を妻に支えてもらいながら生き抜く感動作品。

明日の記憶の作品概要

明日の記憶

公開日:2005年
上映時間:122分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:堤幸彦
キャスト:渡辺謙、樋口可南子、坂口憲二、吹石一恵 etc

明日の記憶の登場人物(キャスト)

佐伯雅行(渡辺謙)
広告代理店で部長を務めるやり手のサラリーマン。50歳を前にアルツハイマー病と診断され退職することにする。家にこもり妻の介助が必要な自分を執拗に責めるようになっていく。
佐伯枝美子(樋口可南子)
穏やかで良妻賢母の妻。いつも夫を支えているが病気がわかってからは夫の代わりに仕事を持ち、病気の進行と共に自分の感情もむき出しにしていく。

明日の記憶のネタバレあらすじ

映画『明日の記憶』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

明日の記憶のあらすじ【起】

1人の男性が車椅子に乗りながら、無気力に一点を見つめている。
その横で妻らしき女性が名前や写真が飾ってあるボードを持って、話しかける。

佐伯雅行は都内の広告代理店に勤めるサラリーマンである。
部長というやりがいのあるポジションで、日々忙しく充実した時間を過ごしていた。
最近一人娘の妊娠がわかり、結婚することも決まり、公私共に順調なはずであった。
しかし最近、仕事で物忘れが酷くなって来た自分に気がつくようになった他、割れるような頭痛に見舞われることも増え体調について考えるようになっている。

そんなある日。
いつものように会社から帰った佐伯は、自分の部屋で本を読んでいた。
そこへ入って来た妻は夫が読んでいる本が医学書であること、印がついたページが鬱病の箇所であることが気になる。
しかも夫が帰りがけに買ってきた男性用のシェービングクリームを見て驚いた。
ここのところ何個も買ってきては、洗面台に妻が閉まっていたのである。
妻は佐伯に「病院に行こう」と勧めた。

病院では35歳の若い医者が担当した。
簡単なテストの見立てでは鬱病では無く、アルツハイマーでは無いかということだった。
佐伯はまさか自分がそんな病気にかかるとは思いも寄らず、その言葉に動揺を隠せないでいる。
その日の帰り、その病気についての本を買い込み自宅で1人読んでいた。

明日の記憶のあらすじ【承】

日が空いたが、妻と精密検査を受けるため、再度病院を訪れた佐伯はMRIの結果を聞きに診察室に入った。
やはりアルツハイマー病で間違い無いと診断を受ける。
あまりのショックに取り乱しその場で医者に文句を叫び始めると、ドアを開け屋上に走り出した。
妻と医師は慌てて追いかけたが、佐伯は屋上の柵を越えている。

「患者の気持ちも無視し、診断を簡単にしているのだろう」と悲痛の胸の内を叫ぶ佐伯に、医師は「自分の父親も同じ病気である。」と言った。
そして「今自分に出来る事をしたいから、佐伯さんにも諦めないで欲しい」と強く懇願する。
この言葉により佐伯は治療を開始することに決め、妻はそれを支えていこうと食事や漢方など自分にも出来る事を調べて夫のために尽くすことに決める。

しかし、会社でも佐伯の態度がおかしいと噂になり始めてしまった。
15分前には来て会議に用意している佐伯だったのに、取引先との約束を忘れたり、遅刻したり。
挙げ句の果てに自分の会社のある渋谷で道に迷い、部下に電話で誘導してもらう始末。
スタッフの顔を忘れないように、名刺に似顔絵を書いて見返したりもしていた。

明日の記憶のあらすじ【転】

そんな佐伯の様子を気にした上司が彼を部屋に呼び、「薬を飲んでいるんだってな」と切り出してきた。
会社には内緒にしていたはずだったのに、何故ばれたのかわからない。
その事を聞いてきたのには理由があった。

現在佐伯の会社は佐伯が中心となって仕事を取ってきた大きなプロジェクトを抱えていたため、一丸となって成功させることに集中しようとしているところである。
そこで佐伯が担当だと上手く回らないということで、この件から外れてくれということだった。
しかも希望退職したらどうかと提案してきた。

佐伯は会社を辞めるのは嫌だと退職は希望しなかったが、その部署に残るのは当然難しく「資料管理課」という厄介払いされた者が送られる課に配属になった。
そこは通路途中にある誰もが目に入る部署で、佐伯はより目立つ存在となってしまう。
そのことに腹を立てた元部下達が、佐伯が原因で言い合いになっているのを耳にした。

実は佐伯が薬を飲んでいるというのをばらしたのが佐伯の可愛がっていた部下で、それを避難する部下達と揉めていたのである。
佐伯は「病気は本当の事だから」とその場をなだめると、退職願いを書いた。

明日の記憶のあらすじ【結】

妻と佐伯は陶芸をたしなんでいた。
会社を辞めた後は2人で陶芸教室に通い、妻も金のために昔のツテを頼り陶芸店で働くことにする。
家に籠もり気味の佐伯は、孫が来るのが楽しみで、最初は穏やかに暮らしていたが病気の進行は止まってはくれなかった。

妻が食事の用意をしていってくれても、レンジで暖めたまま忘れてしまったり、お釜を開けっ放しにしたり。
妻も頑張ってはいたが精神的にも限界が迫っていた。

ある日、仕事でトラブルがあり遅く帰ると、佐伯は自分を責め、妻を羨ましがり絡んでくる。
さすがに声を荒げて今までの鬱憤を声にすると、佐伯は持っていた皿で妻の頭を殴ってしまった。
そのことで自分に対してショックを受けた佐伯は泣き叫ぶが、妻は「病気のせいだから」と落ち着かせようとする。

妻は友人から介護ホームのチラシをもらって、それを隠していた。
しかし、佐伯は翌日妻が仕事に行くと1人でそこまで向かい、説明を聞く。
てっきり妻のために見学に来ていると思った職員は「自分がお世話になるかもしれない」と言われ驚いた。

その帰り道、妻と思い出深い山に登り陶芸をする佐伯。
一晩そこで野宿し、帰ろうと山を下りるとそこに妻が待っていた。
微笑む妻に佐伯は「どうかしましたか?」と不思議そうに声をかける。
ついに妻のことも忘れてしまったのだ。
妻は泣きながら「駅まで一緒に」という佐伯の後ろについて、ゆっくり歩き始める。

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