映画『バッド・ティーチャー』あらすじネタバレ結末と感想

バッド・ティーチャーの概要:楽だからという理由で教職に就いた主人公は、玉の輿に乗ることしか考えていない超ビッチな美人教師。キャメロン・ディアスがこの破天荒な女教師を演じ、豊胸手術目指してひと暴れする。2011年公開のアメリカ映画。

バッド・ティーチャー あらすじネタバレ

バッド・ティーチャー
映画『バッド・ティーチャー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

バッド・ティーチャー あらすじ【起・承】

ジョン・アダムス中学で教師をしているエリザベス・ハルジー(キャメロン・ディアス)は、夏休み前の終業日に寿退社する。しかし婚約者の母親に金目当てであることがバレてしまい、彼から別れを告げられる。

3ヶ月後の新学期。行き場もお金もないエリザベスは仕方なくジョン・アダムス中学に戻ってくる。中学1年のクラスを担任することになるが、やる気のないエリザベスは授業もせずに生徒へ映画を見せ続ける。隣のクラスを受け持つ偽善的で張り切り屋のエイミー(ルーシー・パンチ)は、そんなエリザベスにやたらと干渉してくる。

ある日、豊胸手術資金9300ドルを貯めることしか頭にないエリザベスの前に、実家が大金持ちのスコット(ジャスティン・ティンバーレイク)が代理教師として現れ、彼女は彼に一目惚れする。玉の輿に乗るのが目標のエリザベスは俄然張り切る。

スコットも巨乳好きだとわかり、エリザベスはますます豊胸手術への執念を燃やす。イルカバカの校長にうまく取り入り気に入られると、教師の立場を利用してあらゆる場所でお金を搾取していく。エリザベスの裏の顔に気づいたエイミーはなんとか彼女の本性を暴露してやろうと躍起になるが、なかなかうまくいかない。

体育教師のラッセル(ジェイソン・シーゲル)はエリザベスに熱烈ラブコールを続けている。しかし金が全てのエリザベスは貧しいラッセルに興味を持たず、ひたすらスコットを狙う。天然気味のスコットはなぜかエイミーに惹かれており、エリザベスを苛立たせる。

エリザベスはエイミーとスコットのことを巨体でお人好しの同僚リン(フィリス・スミス)に愚痴る。その時リンからもうすぐ行われる共通テストで一番成績の良かったクラスの担任は5700ドルのボーナスがもらえることを聞き、エリザベスは熱り立つ。

バッド・ティーチャー あらすじ【転・結】

エリザベスはお金のためにスパルタ教師へと変貌し、生徒を鍛え始める。しかし生徒たちの成績は思うように伸びず、さらに過激な作戦を実行する。

エリザベスは新聞記者に変装し、共通テストの管理を担当しているカールと接触する。テスト問題を保管しているカールのオフィスに潜りこむため一緒にお酒を飲んで彼を誘惑し、さらにオフィスで睡眠薬を飲ませてカールを気絶させ、テスト問題をチェックする。

1ヶ月後。エリザベスのクラスは郡でも一位の成績を取り、彼女は5700ドルを手にする。エイミーは腹いせにスコットといちゃつき、エリザベスに見せつける。エリザベスは毒草のエキスを塗ったリンゴをエイミーの教壇に置き、エイミーに仕返しする。

毒リンゴで顔がただれたエイミーの代理で、エリザベスは宿泊遠足に付きそうことになる。置いてきぼりのエイミーは自分とエリザベスの教壇を入れ替え、彼女の机の中を探る。そこには変装用に使ったカツラや連絡先を破いた共通テストの問題があった。ピンときたエイミーはエリザベスの悪事を調べ上げ、校長や教育長に密告する。

一方、エリザベスは宿泊先でスコットと擬似セックスをしてその音声をわざとエイミーの留守電に入れておく。しかしエリザベスはなぜかラッセルのことが気になり始めていた。翌日、留守電を聞いたエイミーがエリザベスは刑務所行きだと怒鳴り散らしに来る。

その翌日、真実を確かめるためエリザベスとカールが校長室に呼ばれる。しかしカールは酩酊した時のわいせつ写真をネタにエリザベスから脅されており、証言を撤回する。さらに教壇が入れ替わっていたことでエイミーが大麻所持を疑われ、逮捕されてしまう。

夏休み前の終業日。エイミーは他校へ異動となり、エリザベスも学校をやめるつもりにしていた。スコットはエリザベスにアプローチしてくるが、エリザベスはそのままの君がいいと言ってくれるラッセルの良さにようやく気付き、ラッセルと結ばれる。

3ヶ月後。エリザベスは生活指導の教師としてジョン・アダムス中学にいた。結局豊胸手術はせず、中身で選んだラッセルと幸せな日々を送っているのだった。

バッド・ティーチャー 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:ジェイク・カスダン
  • キャスト:キャメロン・ディアス、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェイソン・シーゲル、ルーシー・パンチ etc

バッド・ティーチャー 批評・レビュー

映画『バッド・ティーチャー』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

最悪だけど憎めないエリザベス

キャメロン・ディアスの演じる主人公のエリザベスは、残業や責任がなく夏休みがあるという理由のみで中学の教師になったというとんでもない女だ。彼女にとって大切なことは玉の輿に乗ることのみであり、豊胸手術もそのため。マリファナを吸い、大酒を飲み、生徒には映画を見せっ放しで授業放棄。とにかく自分の欲望に忠実なエリザベスは、最悪な教師であり最悪な女なのだが、なぜか不快感を感じない。むしろ爽快。

それはエリザベスに偽善的な要素が皆無だからだ。エリザベスと対照的に恐ろしく偽善的でブリっ子のエイミーより、ズバズバ本音を言うエリザベスの方が、友達ならば信頼できるような気がする。失恋した生徒に自分のブラをあげるという荒っぽい慰め方も好きだ。

“玉の輿に乗るために豊胸手術を受ける!条件のいい男と結婚することが私の全てよ!”と声高に宣言する女性はなかなかいない。でも内心そう思っている女性はきっとたくさんいる。そういう女性の本音をエリザベスは全部ぶっちゃけてしまうし、狙った男の前で露骨に態度が変わるビッチぶりにも嫌味がない。

このメス丸出しのエリザベスをキャメロン・ディアスが好演しており、最悪だけど憎みきれない魅力的な主人公に仕上げている。異常にセクシーな洗車シーンなど、あまりのバカバカしさに大笑いした。キャメロン・ディアス…さすがの貫禄。

ラブストーリー要素がイマイチ

エリザベスのバッド・ティーチャーぶりはお見事だったが、もう一つのラブストーリー要素が弱い。とにかく金目当てで男を選んできたエリザベスが、最終的にお金もなく見た目も冴えない体育教師のラッセルに惹かれていくという過程の描き方があまりにも雑なので、ラストも盛り上がりに欠ける。

ずっとスコットをめぐるエリザベスVSエイミーの戦いが続いていたはずなのに、最後はかなり強引にエリザベスとラッセルが結ばれてしまう。この2人が結ばれることに異議はないが、それならそれでもっと伏線がないと、このカップルに説得力を感じないし、とても中途半端な結末に見えてしまう。ちょっとスコットにスポットを当てすぎて、ラッセルがないがしろにされたか。この辺のさじ加減はスコット役がキャメロンの元恋人ジャスティン・ティンバーレイクだったことも影響しているのかもしれない。

何にしても、ラッセルはあれだけ金に執着心の強いエリザベスの価値観を変えた男なのだから、相当な魅力を感じさせる男でないと観客は2人のハッピーエンドに納得できないだろう。

バッド・ティーチャー 感想まとめ

日本で描かれる不良教師は素行や口は悪くてもたいてい熱血で、暑苦しいタイプが多い。その手の熱血学園ものは個人的に苦手なのだが、本作は全く偽善的な要素のない本物のバッドな女教師が主人公であり、その無茶苦茶さが笑えた。これが日本ならPTAや倫理委員の方々からものすごいクレームがつきそうな、アメリカならではのコメディだ。

キャメロン・ディアスの脇を固めた役者陣のコミカルな演技も良かったし、説教くさいところが全くないのも好感が持てた。どこまでもコメディに徹したあほらしさ満載のコメディなので、時間つぶし程度に映画を見たい時はこういうのもありだと思う。

ただし“こんな不謹慎な教師はけしからん!”と感じてしまう真面目な人はかえってストレスがたまるかも。はっきり言って大変に不謹慎な映画なので、それを笑い飛ばす自信のない人はやめておいたほうがいい。

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