『幕末高校生』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

フジテレビで放送されたドラマを参考に製作された「若者向け時代劇」。監督は『デトロイト・メタル・シティ』の李闘士男、脚本はドラマ『僕の生きる道』シリーズの橋部敦子。

あらすじ

幕末高校生』のあらすじを紹介します。

時は幕末。勝海舟(玉木宏)は新政府軍と幕府軍の戦争を回避すべく奔走していた。新政府軍の参謀・西郷隆盛(佐藤浩市)を和平交渉の使者として幕府側に送るも、返事が来ない。
ムダに時が過ぎていることに苛立ちを募らせていたさなか、4人の現代人がこの時代にタイムスリップしてきた。高校教師、未香子(石原さとみ)とその教え子、雅也(柄本時生)、恵利(川口春奈)、慎太郎(千葉雄大)。この内未香子と雅也は勝海舟が面倒を見ることになったが、他の二人はどこにいるのかわからない。勝海舟は江戸城無血開城のために悪戦苦闘する中、恵利と慎太郎まで探さなくてはいけなくなってしまったのだった……。

評価

  • 点数:20点/100点
  • オススメ度:★☆☆☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2014年7月26日
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:李闘士男
  • キャスト:玉木宏、石原さとみ、柄本時生、川口春奈、千葉雄大 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『幕末高校生』について、考察・解説します。※ネタバレあり

時代遅れ

同じようなコンセプトの『超高速!参勤交代』は全年齢向けの映画で、おどけ演出、オーバーアクションが多くないのがいいところでした。本作はオーバーリアクションだらけ。うんざりするわ……。大ゴケも当然なクオリティです。
若者向け=流行に乗っかる、というわけではないんですよね。題材が古くても、魅力的なコンテンツなら若者は食いつく。今はSNSの時代だから、若者に強い影響力を持つ識者が映画を賞賛すれば見に行きますよ。本作はドラマを制作するような感覚で作ってるでしょ。雰囲気が相武紗季がヒロインやってそうなドラマっぽい。
画作りから役者の演技、はては音楽まで酷すぎ。人気者をキャスティングして、ちょんまげに若者っぽいしゃべり方をさせて、漫才のツッコミみたいなセリフを多用して……。
本作は元になったドラマを放送したフジテレビが制作しています。フジテレビ……今や月9さえ低視聴率で、ドラマは他局と大きな差を付けられていると言っても過言ではないテレビ局。監督はフジテレビ出身で、脚本家はフジテレビで人気作を連発した人とくれば、フジテレビ色が強いのは当然のこと。そりゃつまらんよね…。時代遅れだから視聴率取れないんですよ、フジテレビのドラマは。
テレビ局が映画を制作するのはもう珍しいことではなくなりましたけど、フジテレビには黙っていてもらいたい。亀山さん、テレビ局の仕事だけやってくださいよ。たまーにいい映画を制作することもあるけど、ほとんどは駄作なんですから。芸能事務所と仲が良すぎるから仕事作ってあげなきゃいけないんだろうけど、お願いしますよ。

まとめ

李闘士男はあまり嫌いじゃないし、『僕の生きる道』は楽しみながら見ていました。李闘士男はもうちょっとマジメ側に寄った青春モノをやってほしいですね。『お父さんのバックドロップ』は悪くなかったんだから、そういう方向性でやって欲しい。
客層に若者が少なかったのは不思議に思いましたね。フジテレビが思い描く「若者が好きそうな物語」をつくったはずなのに。若者はフジテレビのドラマを見ないのか、時代劇というジャンルが受け入れられなかっただけなのか。多分両方でしょう。
今思い返してみると、作品の時代遅れ感を象徴しているのは主演・玉木宏のキャスティングかもしれませんね。昔は人気者だったけど、最近はガムのコマーシャルくらいでしか見かけません。彼を主演に据えるキャスティングがまず時代遅れだから、こんなことになってしまったのかも。柄本明、石橋蓮司、伊武雅刀の無駄遣い。

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