映画『バルフィ! 人生に唄えば』あらすじとネタバレ感想

バルフィ! 人生に唄えばの概要:聴覚障碍者のバルフィと彼に恋する2人の女性のラブストーリー。チャップリンなど名作のオマージュシーンも見所。出演はランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラ、イリアナ・デクルーズ。2012年インド映画。

バルフィ! 人生に唄えば あらすじ

バルフィ! 人生に唄えば
映画『バルフィ! 人生に唄えば』のあらすじを紹介します。

1972年、ダージリン。聴覚障碍者のバルフィ(ランビール・カプール)は、明るくイタズラ好きな青年。電車で見かけた、シュルティ(イリアナ・デクルーズ)に一目ぼれ。彼女に婚約者がいると知っても、熱烈に愛を告白します。シュルティは、資産家の夫と結婚することが決まっていたが、次第にバルフィに惹かれてゆきます。
しかし、全てを捨ててバルフィと一緒になることは出来なかった。母にバルフィの事を打ち明けるが、現実的ではないと諭されます。そして、母の若い頃の駆け落ち未遂を知るのです。バルフィの求婚は失敗し、2人は別れるが。

それから、6年後。シュルティは留置場でバルフィと再会。バルフィは、資産家令嬢ジルミル(プリヤンカー・チョプラ)誘拐事件に関わった疑いで逮捕されます。7000ルピーを用意しろ!と脅迫状を出し、ジルミルを誘拐したのです!しかし、ジルミルの誘拐事件ではもう1通の脅迫状が届いていた。真犯人は誰なのか?そしてジルミルの行方は?
スダンジュ警部補は、バルフィの数々の軽犯罪は認めるが、誘拐事件の真犯人は別にいると考えていた。しかし、バルフィが疑われるのも無理はない。銀行強盗を企てたり、線路を逆走したりしているのだから。

ジルミルは2回誘拐されていた。2度目の誘拐はバルフィの仕業。バルフィを好きになったジルミルは、バルフィのもとを離れない。時に自閉症の発作が出ても、バルフィがいれば穏やかになれるようだ。ところが、3人で街に出た時、バルフィとシュルティの仲を誤解した、ジルミルが失踪してしまう。
バルフィと2人の恋の行方、そして音楽で綴るラブ・コメディ。

バルフィ! 人生に唄えば 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2011年
  • 上映時間:151分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ミステリー
  • 監督:アヌラーグ・バス
  • キャスト:ランビール・カプール、プリヤンカー・チョープラ、イリヤーナ・デクルーズ etc

バルフィ! 人生に唄えば ネタバレ批評

映画『バルフィ! 人生に唄えば』について、感想批評です。※ネタバレあり

沈黙の愛は幻

人生にユーモアは必要。しかし、やりすぎると道化師になってしまう。本作「バルフィ!人生に唄えば」を観た率直な気持ちです。明るく自由に生きるバルフィの魅力に、障碍者への味方が変わったと感じる人もいるでしょう。ただバルフィがやらかした犯罪を観ているとそう単純に言えないのです。線路を逆走したり、銀行強盗未遂に誘拐未遂、そして車をパンクさせて事故を起こすといった犯罪のオンパレードです。
シャルティへの求婚も強引でストーカーのよう。筆者は、そんなバルフィの行動に共感することはできません。2人の美女がバルフィを好きになるのも謎です。バルフィの犯罪をあいまいにしたまま、終わるなんて納得できない!しかし、そんな矛盾を包み込むだけの主演3人の演技力は評価したいと思います。特に自閉症のジルミルは素晴らしい。繊細な演技で、湧き上がる喜びや不安が手に取るように見えてきます。
ジルミルといる時のバルフィもうるさくない。また人妻シャルティの抑えた演技も切なさを誘います。人生と愛に迷う時、誰もが彼女のように悩むのではないでしょうか。

パクリ天国でも楽しければいいじゃないか

本作は、名作映画へのオマージュでいっぱい。例えば、自転車に乗るシーンは、ジャッキー・チェンの「プロジェクトA」だし、シャルティの母が元恋人のところへ連れてゆくシーンは「君に読む物語」という風に随所にちりばめられています。ただ、お気に入りのシーンを繋げただけで、演技が一貫してないように思えます。あざとすぎてね、ちょっと困ります。
映像や編集にこだわっている姿勢は評価しますが、なんでもやっちゃぇというのはかえって映画の面白さを半減させてしまうんじゃないかな。それでも、映画への愛を感じる瞬間は観ていて幸せです。バルフィの言うように小さな幸せからコツコツと積み重ねてゆきましょう。

バルフィ! 人生に唄えば 感想まとめ

インド映画は、タブーに挑戦する映画であると思う。障碍者だったり、伝統的な結婚に縛れる若者たちの物語などをファンタジーにして上手く魅せてくれます。だから3時間超の映画でも飽きずに観ることができるのかもしれない。本作の見どころは、主演3人の演技であり、特に自閉症の少女ジルミルを演じた、プリヤンカー・チョプラに強く心を揺さぶられます。
シュルティの抑えた演技と暴走気味のバルフィをほどよく受け止めてくれるスポンジのようだとも思う。前半は、コメディで後半はミステリータッチの展開にどきどきするハズ!名作へのオマージュも楽しんでほしいが、演技と演出における実力でいえば、まだまだ名作への道のりは遠いかもしれない。明るく元気になりたい時におすすめの映画です。

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