映画『バチカンで逢いましょう』あらすじネタバレ結末と感想

バチカンで逢いましょうの概要:2014年公開のドイツ映画。カナダに移住後、旦那を亡くし1人で暮らすドイツ人のオマ。オマには家族にも言えない秘密がありローマ法王に許しを乞うため旅をするというコメディヒューマンストーリー。

バチカンで逢いましょう あらすじネタバレ

バチカンで逢いましょう
映画『バチカンで逢いましょう』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

バチカンで逢いましょう あらすじ【起・承】

カナダに夫と移住し、夫亡き後は1人で田舎暮らしを堪能していたドイツ人のオマ(ドイツではお婆ちゃんの総称)。
そんな老人の一人暮らしを心配したしっかりものの娘夫婦は、オマを連れに来る。
てっきり娘夫婦の自宅で厄介になるものと思っていたのだが、向かう車の中で老人ホームの手付金を払っているという事実を知る。

娘の家へ到着したオマは、自分の家よりも狭い家に窮屈さを覚えた。
またこの家に来るのと同時に約束をしていた事がある。
それは家族みんなでイタリア旅行をすること。
オマはどうしてもローマ法王に会いたかったのだ。
しかし家族はそれぞれ忙しく、旅行は延期だと言われる。
約束を楽しみにしていたオマは一人でイタリアに向かった。

イタリアでは、孫娘のマルティナがローマで暮らしていた。
彼女は大学に通うため、一人暮らしをしていたのだ。
しかし住所を頼りにアパートに行くと、怪しい落書きが部屋中に書いてあり、彼女はいかにも危なげな男性と同棲していた。
大学には行かずにロックバーでバーテンとして働き、ミュージシャンの卵と暮らしているという。
事情を聞いた末、行くところが無いオマをマルティナ達は引き受ける。

オマは早速バチカンへ向かった。
ローマ法王に会うためである。
彼女はもちろんクリスチャン。
そして誰にも言えない秘密があった、そのため法王に許しを乞いたかったのだ。
しかし個人面会は規則で叶わない。
ようやく着いた教会で、オマは詐欺師だと知らずに親切にした男性ロレンツォに騙されてしまう。

酷い目にあったオマ。
ドイツ料理が恋しくなり、住人に店を聞き訪れてみた。
しかしそこは酷い態度の店主と、酷い味の料理の店だった。
あまりの最悪さにオマは自ら厨房に入り、料理をして食べた。

ある日、もう1度教会に行くとそこには詐欺師のロレンツォがいた。
オマは彼を見つけるとすぐに、ペッパースプレーで彼を襲おうとした。
しかし運悪く法王に場所が近かったため、オマは警察に連れて行かれニュースになってしまう。

警察で取り調べを受けている最中。
詐欺師のロレンツォが自分の悪事がばらされないよう、いかにも恋人のふりをして痴話喧嘩なのだと釈明に来た。
結果的にこのことでオマハ助かるのだが。
その後、あの不味いドイツ料理屋に連れて行かれた。
実はこの店はロレンツォが経営する店で、店主は甥のディノだった。

ロレンツォには理由があってローマ法王の祝いを受けたく、詐欺を働いてまで近くに行こうとしたとオマに話す。
オマもまた許しを乞いたかったため、法王に会いたい。
そのことでロレンツォは偽装結婚しないかと提案した。
調度バチカンでは近々、新婚夫婦を法王が祝う式があるという。
オマもそれに渋々のることにした。
しかしロレンツォはもう1つ条件を出した。
法王に合わせてやるのだから、店のシェフになれと。

バチカンで逢いましょう あらすじ【転・結】

オマは例えロレンツォとの偽装結婚であっても、法王に会いたかった。
そのためにディノの店の料理を全て作り、客を呼び込んだ。
この案は大成功。
ドイツ人のオマが作る本物の家庭料理は大人気となる。
たちまち店は大盛況になった。

そんな矢先ディノにロレンツォから電話が来る。
ディノの母親が危篤だというのだ。
この店は元々ディノの母親のものだった。
それをついで欲しいと言われ、何とか経営していたのだった。
そんなディノの母親をオマは見舞いに行った。

ニュースを見たオマの娘のマリーも、急いでイタリアに来た。
そこで娘が実は大学に行ってないこと、同棲している事実を知る。
ひょんなことで娘の同棲相手が浮気をしていることを知った母は怒る。
後から来たオマも怒った。
そこでイタリアからオマも娘も連れ戻そうとしたマリー。
しかしオマはこれ以上命令するなと言う。

オマの最大の秘密。
それはマリーが亡き夫の子ではないこと。
魔が差した一夜のミュージシャンとの間に出来た子だという。
それを初めて聞いたマリーはショックを受ける。

マリーが出した結論。
それは「二人ともイタリアに残るのは自由にしろ」ということだった。
喜ぶオマとマルティナ。
オマはロレンツォに会いに行き、抱き合う。
マルティナも別れた恋人が、自分を待っている姿を見つけて微笑む。
そしてマリーも、最近オマの事ばかり心配していた自分を迎えに来てくれた最愛の夫と再会するのだった。

バチカンで逢いましょう 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:トミー・ヴィガント
  • キャスト:マリアンネ・ゼーゲブレヒト、ジャンカルロ・ジャンニーニ、アネット・フリヤー、ミリアム・シュタイン etc

バチカンで逢いましょう 批評・レビュー

映画『バチカンで逢いましょう』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

とにかくハチャメチャな婆ちゃんが可愛い

この作品の主人公は勿論オマ。
太っていて笑顔が可愛く、そしてお人好しな憎めないお婆ちゃんである。
このオマが一人でイタリアに来て、孫娘とその彼と同居するのだが最初は鬱陶しい物語に進んで行くのかと思いきや、こんな人と一緒に暮らしたい!と思えるくらいハートフルな人柄で大好きになる。

マルティナと彼が出入りしているロックバーでは、大音量の音楽を聞いて最初は怪訝な表情をするも段々とその世界に慣れていき最後はオマもノリノリで踊っている。
しかもオマロックというタトゥーまで胸に入れる始末だ。
クリスチャンで堅そうに見えたオマなのに、意外と順応していくのが面白い。
しかも本当にハチャメチャな行動を起こすから飽きない。

婆ちゃんが主役と言うとみる気を無くす人もいるかもしれないが、この映画は絶対見て損はしない。
長生きしたいと思うに決まっている無茶苦茶明るい映画である。

マリーの夫が地味に良い

この映画は女の物語だ。
オマ、娘・マリー、孫のマルティナだ。
不安定で感情的になりやすいマリーを支えているのが夫である。
彼は妻をいつも支え、素直に感情を出し、愛の言葉を忘れない。
この夫がいるからこそ、本作品の穏やかでハートフルな印象が残されるのだろう。

マルティナのキュートさ

ドイツ俳優は全く知らない。
しかしだからこそ感情移入がしやすく、新鮮であることも事実である。
この孫娘を演じている女優が素晴らしい。
芯が強そうなのに、心がもろい役を見事に演じている。
明るく素直なところを前面に出しているのも魅力的である。

バチカンで逢いましょう 感想まとめ

良い映画に久しぶりに出会った。
それは好みの問題であると言われればその通り。
しかし嫌なことが多い時代だからこそ、重大な秘密や悩みを笑い飛ばせちゃうような楽観性も必要なのでは?と思う。

本来自分の父親が本当の父では無いと知ったらもっと母をなじる筈である。
少なくとも自分ならばそうするだろう。
それを些細な親子げんかで終わらせ、結果的にはハッピーになるという何とも明るい映画。
映画くらい明るくなりたいと思わされるこの時代にピッタリである。

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