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映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の概要:高見広春原作の「バトル・ロワイアル」を映画化した前作の続編。完全オリジナルで制作された今作では、前作のBR法の生き残りである七原秋也を殺害するため、再び42人の中学生が集められる。戦争をテーマに、反政府組織と自衛隊との戦闘が繰り広げられる。

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映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の作品情報

バトル・ロワイアルII 鎮魂歌

製作年:2003年
上映時間:133分
ジャンル:アクション、戦争
監督:深作欣二、深作健太
キャスト:藤原竜也、前田亜季、前田愛、忍成修吾 etc

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の登場人物(キャスト)

七原秋也(藤原竜也)
3年前のBR法の生き残り。3年後、テロ組織ワイルドセブンを結成し、大人たちに宣戦布告をする。
中川典子(前田亜季)
3年前のBR法の生き残り。七原とは袂を分かち、アフガニスタンで七原を待つ。
キタノシオリ(前田愛)
3年前のBR法で、七原秋也に殺されたキタノの娘。自らBRⅡへの参加を志願する。
青井拓馬(忍成修吾)
切れやすく暴力的な性格で周囲から浮いており、母親が鹿之砦中学校へ転校させる。七原秋也殺害のミッションでは、リーダー的存在となりクラスを引っ張っていく。
RIKI(竹内力)
シオリたちのクラスを受け持つ先生。過去に七原が起こした首都庁舎爆破テロで娘を失う。

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のあらすじ【起】

町立鹿之砦中学校は、全国から不良や不登校などの問題を抱える生徒たちが集められて作られた学校だった。キタノシオリは、自分の父親キタノが死んだ状況を理解するためにこの学校へ転校をする。

冬のスキー合宿へ向かうバスの中、シオリを含む42名の生徒たちはいつの間にか眠らされており、気が付くと自分たちの首には首輪が嵌められ、更にバスの周りには夥しい数の自衛隊員とマスコミが囲っていた。

訳が分からぬままバスから降ろされると、迷彩服を着せられ、金網で囲まれた部屋に押し込められる。担任のRIKIが兵士を連れて現れ、普段のだらけた様子から一変し、生徒たちを威圧する態度を見せる。

RIKIは、1年前のクリスマスに起こった首都庁舎爆破テロの話しをし出す。テロ組織ワイルドセブンのリーダー七原秋也は、犯行声明を発表し全ての大人たちに宣戦布告をした。しかし大人は、その宣戦布告を受け入れず新世紀テロ対策特別法、通称BRⅡ法を施行する。

子供たち同士で勝手に戦争ごっこをしろと言い出し、RIKIは出席番号順に参加の意思を問う。1番の青井拓馬が答えあぐねていると、シオリは真っ先に参加の意を示す。拓馬もRIKIを睨みつけながら承諾する。

しかし、15番慎太郎だけは決して頷こうとはしなかった。RIKIの合図で自衛隊員が慎太郎の足を撃ち抜く。拓馬が必死になって参加を促すも、慎太郎は答えずに射殺される。クラスが悲しみにくれる中、同じ出席番号15番の和美の首輪のアラームが鳴る。

今回の首輪は、同じ出席番号の相手が死ぬと爆破する仕組みになっていた。和美の首輪が爆発し、辺りに血が飛び散る。2人の生徒が死んだことで、クラス全員がBRⅡ法の参加を決意する。

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映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のあらすじ【承】

生徒たちは武器を受け取り、七原秋也の立て籠もっている戦艦島を目指す。島に近づくにつれてボートは襲撃を受け、生徒が次々と狙撃されていく。島に上陸する前だけで12名の生徒が命を落とした。

島に上陸すると、上空のヘリから弾薬が支給される。ワイルドセブンから襲撃を受け、仲間を失いながらシオリたちは島の中心へ進む。昼の12時にRIKIが無線で死亡者名を挙げる頃には、約半数の生徒が死亡していた。

シオリたちは廃墟で一時の休息を得る。しかし、建物に仕掛けられていた地雷や罠に嵌り、更に生徒の数は減っていく。七原のいる島の中央のアジトに向かう途中、拓馬は敵ではなくクラスメイトを誤射してしまう。しかし、その様子を見ていたワイルドセブン側の狙撃兵が、生徒たちの首に首輪があることに気付く。

アジトまで到着したシオリたち残った18名は、アジトで少女を発見すると後を追っていく。しかし、トラップに嵌り生徒たちは全員ワイルドセブンに取り囲まれてしまう。武器を下ろして投降を促され、シオリたちは武器を下ろしていく。しかし、一部の生徒が七原秋也にテロ事件で家族を失った悲しみを訴え、銃を乱射する。

銃撃戦の末6名の生徒が死亡すると、その相手であるシオリたちの首輪が鳴る。七原がEMPの使用を許可し、首輪の回路に損傷を与える。首輪は作動しなくなり、BRⅡ法は中止に終わる。

七原秋也の元に案内された拓馬たちは、七原になぜテロなどするのか問う。七原はアフガニスタンに渡り、そこで見てきた戦争がどういうものかを語り、そこに生きる子供たちのことを語る。拓馬は理解を示さなかった。

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』のあらすじ【転】

BRⅡ法が中止となったことで、自衛隊は特殊部隊を島に派遣する。雨が降る中、部隊がアジトを襲撃し始めると、ワイルドセブンも応戦を始める。その最中でシオリは七原に、人を殺してまで生き残るのはどんな気持ちか問いかけた。

特殊部隊が七原のところにも侵入し、七原は部隊を撃退する。シオリは特殊部隊が持っていた銃を七原に向けた。七原はシオリに、銃を向けたらさっさと撃てと忠告する。

特殊部隊がワイルドセブンの子供たちを撃ち殺していくのを目の当たりにした拓馬は、怒りに震え、自ら銃を手に取ると特殊部隊に向けて発砲していた。

部隊を退けても、負傷した仲間は次々と死んでいく。どうすればいいのかと拓馬は七原に疑問をぶつけるが、七原は自分で考えろと突き放した。

建物の中で古びたピアノを見つけると、シオリは慣れた手つきでピアノを弾く。娘の誕生日を1日間違える父親の姿を思い出していた。

拓馬は、母親に見捨てられ転校してきたことを思い出す。必ず迎えに来るからという母親の言葉に、信憑性などなかった。

雨が上がった3日目の夕方、七原はテレビをジャックし子供たちに訴えかける。決して1人ではなく、自分たちは仲間であり、一緒に戦おうとメッセージを送った。

放送終了と同時に、建物にミサイルが撃ち込まれる。RIKIの元に総理大臣からの通信が入り、12時間後にアメリカが介入してくることを伝える。RIKIは気に入らないとすぐに爆撃してしまう大人の身勝手さを憂いた。そして、ジャケットのジッパーを下ろすと、自身の首に着けた生徒たちと同じ首輪を総理大臣に見せる。RIKIは無言で基地を後にした。

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の結末・ラスト(ネタバレ)

深夜、ミサイルの襲撃で亡くなったクラスメイトやワイルドセブンのメンバーを火葬する。七原は拓馬に、事前に見つけた坑道から子供たちと一緒に逃げろと伝える。そして、真剣に生きることは、死ぬことの何百倍も難しいぞと忠告した。

夜明けを迎え、ワイルドセブンのメンバーは襲撃に備え配置につく。子供たちを坑道に避難させると、拓馬たちも後に続いた。しかし、シオリだけは見届けると言い島に残る。

部隊が次々と島に上陸すると、兵士と七原たちとの銃撃戦が始まる。

坑道を走る拓馬は、途中で立ち止まる。そして、今逃げたらいけない気がすると戻ることを決意。触発された柴木と治虫が拓馬と一緒に戻る。ワイルドセブンに加勢し、兵士と銃撃戦を繰り広げるが、柴木が撃たれ、治虫も拓馬を逃がして兵士を引き付け死亡する。

七原のいるところまで部隊の侵入を許し、応戦していくも次々と倒れる仲間たち。ロケットランチャーで一時部隊を退けると、仲間は七原と拓馬、シオリの3人を逃がす。建物の裏手から外へ繋がる階段に行くと、3人の前にRIKIがラガーマンの出で立ちで現れる。

娘を失った苦しみを七原に伝え、拓馬とシオリに生きることへの問いかけをすると、出口まで3人を促す。3人を送り出すと、RIKIの首輪と、手に持ったラグビーボールが爆発する。

外へ出た3人は、更に数を増す兵士たちと交戦する。シオリが撃たれ、七原が庇いながら朦朧とするシオリにしっかりしろと話しかける。シオリは七原に、キタノのお気に入りだった中川典子について問う。父親と最後に交わした言葉を思い出して、シオリはごめんねと呟き瞼を閉じた。

七原と拓馬は、お互いに最後の武器を手に取り兵士たちの元へ突っ込んで行く。

3か月後、アフガニスタンで中川典子と坑道から逃げたクラスメイトは、七原と拓馬と再会を果たす。生きていることを共に喜び合い、七原は拓馬たちと笑顔で袂を分かつ。

それぞれが乗り込んだ車は、戦争の絶えないアフガニスタンにも必ず訪れる、穏やかな春の日差しの中を走って行く。

映画『バトル・ロワイアルII 鎮魂歌』の感想・評価・レビュー

前作でBR法に巻き込まれ、生き残った主人公七原シュウヤが、それぞれのBR法で生き残ったメンバーを集め、今度はテロリストとして政府に歯向かっていく。
政府側も、テロリスト対策として新たにBRⅡ法として選出した、とある中学校のクラスメート42名に七原シュウヤ抹殺を命じる。前作でも登場した爆弾付きの首輪も当然着けられているのだが、今回はペアとして決められた人間が死ぬともう一人も首輪が爆発するという、シビアな設定が追加されており、より逃げ場の無いルールが恐怖感を煽る。
ただ個人的には、今回の主人公の演技がちょっと単調に感じてしまったのが残念ではあるが、キレやすいという役柄的にはいいのかもしれない。(男性 30代)


大ヒットを記録し社会現象にもなった前作は、現実ではありえない設定が妙なリアルさを生み出していた。前作よりも今作がヒットしなかった理由は多々あるが、一番は前作で評判だった設定やストーリーをほとんど踏襲していないことにある。続編という名目で作られてはいるが、ストーリーも設定も全くの別物なのだ。この作品単体で見てもその質は低く、スケールアップしたことは俳優陣の演技力のみである。続編はオリジナルを超えることはできないというジンクスの典型的な例だと感じた。(男性 20代)


前作『バトル・ロワイヤル』は、言いたい事や伝えたい事があるから「残酷シーン」があったように思えたのだが、こちらは衝撃を与える残酷シーンを作りたいのでセリフや物語をとって付けたという印象。そのため、「こういうのビックリするでしょ」が鼻についてイマイチ楽しめない。

それもそのはず、一作目の監督は制作途中でお亡くなりになっているのだ。深作欣二監督が最後までメガホンをとったバージョンを見てみたかった。

ただ竹内力の存在感は半端ではなく、一度見たらしばらく脳内にこびりついて離れない。(男性 30代)

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前作 バトル・ロワイアル

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