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映画『BAYONETTA Bloody Fate』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『BAYONETTA Bloody Fate』の概要:過去の記憶を失い、封印から解かれた魔女ベヨネッタ。自らの記憶を取り戻すため、運命に誘われ戦いへと身を投じていく。各種ゲーム機にて発売されたアクションゲームを、劇場版にて公開した長編アニメーション。

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映画『BAYONETTA Bloody Fate』の作品情報

BAYONETTA Bloody Fate

製作年:2013年
上映時間:91分
ジャンル:アクション、ファンタジー、アニメ
監督:木崎文智
キャスト:田中敦子、園崎未恵、浪川大輔、沢城みゆき etc

映画『BAYONETTA Bloody Fate』の登場人物(キャスト)

ベヨネッタ(田中敦子)
本名はセレッサ。賢者バルドルと魔女の間に産まれた禁断の子で魔女。レフトアイの力を持っている。封印から目覚めた際、記憶を喪失。黒髪の長髪で豊満な肉体に黒縁のメガネをかけ、口元にはセクシーな黒子がある。両手と両足に銃を装備。普段は腕利きのエンジェルハンター。
ジャンヌ(園崎未恵)
かつてはセレッサの幼馴染。現在は賢者側に加担し、ベヨネッタを悉く挑発する。銀髪で赤縁のメガネをかけており、ベヨネッタと同等の力量を持つ。レフトアイであるベヨネッタを守る任を負っている。
ルカ(浪川大輔)
フリーのジャーナリストで、父親の死後は父が調べていたベヨネッタを調べている。戦闘に関しては、オールマイティーに対応できる能力を持っている。ベヨネッタにチェシャと呼ばれている。
セレッサ(沢城みゆき)
幼い少女。実は幼い頃のベヨネッタ自身でもある。純真無垢でベヨネッタを母親と思い込んでいる。
ロダン(玄田哲章)
悪魔の名工。体躯の良い黒人男性の成りをしており強面。ベヨネッタの武器製造や、メンテナンスをしたりしている。普段はバーを経営。
バルドル(若本規夫)
かつて賢者だったが、一族を追われている。実はセレッサの父親。世界創造を司る神の降臨を画策し、レフトアイを狙っている。ヴィグリッドで信仰されるラグナ教の教祖。顔の左側に金の仮面をつけている。賢者一族、唯一の生き残り。

映画『BAYONETTA Bloody Fate』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『BAYONETTA Bloody Fate』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『BAYONETTA Bloody Fate』のあらすじ【起】

ヨーロッパ辺境の地、ヴィグリッド。かつてこの場所には、歴史の観測者と呼ばれる闇の従者アンブラの魔女一族と光の従者ルーメンの賢者一族がいた。魔女は悪魔と通じ、賢者は天使と通信し共に均衡を保ちながら、世界を見守る使命を担っていた。

だがある時、賢者の男と魔女の女が恋に落ち、禁断とされる子を儲けてしまう。女は投獄され男は一族を追われたが、問題はそれだけで終わらない。古き言い伝えでは、光と闇が交わる時、災厄が訪れるとされており、後に言い伝えは現実となるのだ。

均衡が破られた賢者と魔女の一族は、世界創造を司る神の目の片方である、レフトアイを有した禁断の子を巡る抗争を繰り返し、やがて大戦へと発展。各々の一族は死に絶え、そうして一族の存在は忘れ去られる。以来、魔女として育った禁断の子は、何者かに封印され姿を消した。

500年後、世界に1人の魔女が蘇る。だが、彼女は過去の記憶を失っていた。悪魔の名工であるロダンに拾われた魔女はベヨネッタと名付けられ、エンジェルハンターとして戦いの日々を送ることになる。

フリーのジャーナリストであるルカは約20年の間、ある1人の女を追っている。女の正体を暴くため、礼拝堂へ潜入したルカ。彼には見えない世界で、エンジェルハンターであるベヨネッタが、襲い来る無数の天使を倒していた。彼女は巨大な天使を召喚魔法にて華麗に倒すのだった。

現世へ顕現したベヨネッタ。ルカとは顔見知りだった。ルカの父親もジャーナリストだったが、ベヨネッタが封印から解かれた際、死亡している。故に、ルカはベヨネッタが父親の仇と信じ、彼女を追いまわしているのだった。

ロダンのバーを訪れたベヨネッタ。依頼主から報酬の代わりに情報を受け取る。テレビでは、ヴィグリッドにて信仰されるラグナ教の教祖が姿を現したと騒がれていた。
教祖は賢者の一族と噂される者で、名をバルドルと言う。情報もちょうどバルドルの話で、ふとテレビへと目を向けたベヨネッタ。映像のバルドルが彼女を見据え語りかける。その言葉と姿に、瞬間的な記憶のフラッシュバックが脳裏を過り、動揺するベヨネッタ。

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映画『BAYONETTA Bloody Fate』のあらすじ【承】

かくして、ベヨネッタは失われた記憶を取り戻すため、バルドルへと会いにヴィグリッドへ向かうことにした。
ヴィグリッドへ向かう列車に乗り、転寝するベヨネッタだったが、夢の中で幼い頃の記憶を垣間見る。はっとして起きた時、銀髪の女により列車が襲撃。ベヨネッタを狙っている様子。彼女は銀髪の魔女ジャンヌと激しい戦闘を繰り広げるも、武器を破壊され勝負はお預けとなるのだった。戦闘中にまたも記憶のフラッシュバックがあるも、確信までは迫れず。

徒歩にてヴィグリッドへ向かうことになったベヨネッタ。途中、ロダンの酒場への入り口を発見。壊れた武器を預け、バイクにて先を進む。だが道中、何者かの手によって、別次元の扉へと誘導される。

そこは、巨大な白と黒の導師像が並び、橋のようになった場所。どこからか少女の泣き声が聞こえたが、そこへ赤い鎧の天使を筆頭に雑魚天使が降臨。ベヨネッタは剣を召喚し天使を討伐した。

幼い少女は、父親にこの場所へ連れて来られたようだった。待っていれば母親が迎えに来ると言われたらしく、やって来たベヨネッタを母親と思い込んで離れようとしない。純真無垢で可愛らしい少女セレッサに負けたベヨネッタ。少女が持っている時計も気になったため、セレッサを保護することにした。

無事にヴィグリッドへ到着し、その日はホテルへ宿泊。仲良く少女と入浴するも、部屋に侵入者を発見。ルカだった。だが、彼はベヨネッタの裸体に臆し、早々に退散。深夜、しつこく張り付いているルカと会ったベヨネッタ。彼はベヨネッタとバルドルの出現に何かあると踏んでいるようだが、生憎と彼女には記憶がない上に関係性も分からず。セレッサの夜泣きが始まったため、魔女は少女の元へ戻った。

映画『BAYONETTA Bloody Fate』のあらすじ【転】

翌朝、ベンチにて眠るルカの前にセレッサが現れる。どうやら保護者はルカにセレッサを押し付け、先へと向かってしまったらしい。ルカは少女を連れてベヨネッタの後を追う。
その頃、ベヨネッタは孤島にある教団本部イザベルタワーへ向かうため、空港へ向かっていたが、天使が襲来したため、戦闘を開始。

ルカとセレッサが空港へ到着。その頃にはすでに、空港は破壊され飛べる機体もほとんど残っていなかった。ルカはセレッサからメガネを渡されかけてみる。すると、不思議なことに空から天使と思しき者達が降臨するのが見えた。天使に囲まれた少女とルカだったが、危ないところをベヨネッタに助けられる。少女曰く、ベヨネッタは天使を駆逐する正義の魔女らしい。
飛べる機体を発見したルカ。セレッサを乗せてイザベルタワーを目指す。ベヨネッタは巨大な天使を討伐し、ルカが運転するヘリへ。3人はイザベルタワーへと向かった。

バルドルは世界創造を司る神ジュベリウスを降臨させ、新世界創造を目論んでいる。そのためには、ベヨネッタが保持するレフトアイと、彼女の記憶が必要だった。

日が暮れて夜の帳が降りた頃、イザベルタワー目前へとやって来た一行だったが、タワーからのミサイル攻撃によって、ヘリが破壊。ベヨネッタはルカとセレッサを守りつつ、単身タワーへと乗り込んだ。
そこでは、ジャンヌが待ち構えており、戦闘を開始するも天使に邪魔をされる。そこへ、バロンが登場。天使を一層したバロンは、ようやく完成したベヨネッタの武器を届け、去って行く。

新たな武器を手にしたベヨネッタは、ジャンヌとの対決を再開。激しい戦闘を展開しつつ、ベヨネッタはジャンヌの記憶を取り戻す。ジャンヌはベヨネッタにとって唯一にして無二の親友であり、魔女最強の幼馴染であった。魔女の使命はレフトアイを守ることにある。それは、禁断の子であっても同じことだった。500年前、最後の対戦時。投獄されていた母親の死により、戦意を喪失したベヨネッタを守るため、ジャンヌは彼女を封印したのだった。

映画『BAYONETTA Bloody Fate』の結末・ラスト(ネタバレ)

対決はベヨネッタの勝利に終わったが、襲撃によってジャンヌとは離れ離れになる。
タワーへ到達したベヨネッタはルカ、セレッサと合流。セレッサが幼き日の自分であることを知ったベヨネッタは、少女が持つ時計を手放さないよう言い聞かせるのだった。

タワー最上階。セレッサはバルドルを父と呼び、懐いている。少女は過去へと帰って行った。バルドルはルーメンの賢者、最後の生き残りである。神ジュベリウスの顕現により、過去の時空を開くことができるようになったと言う。彼はセレッサの父親であり、ベヨネッタの父親であった。

バルドルの話により、ルカの父親殺害が天使の手によるものであったことが判明。だが、ルカはバルドルの反撃に遭い、タワーの外へ退場させられてしまう。
レフトアイの覚醒を促すため、これまでの全てが画策されたものであったことが分かり、ベヨネッタは憤りを覚える。

そこで、主神ジュベリウスが覚醒。バルドルはベヨネッタを神へと捧げる。新世界創造が始まろうとしていた。
そこへ、助かっていたジャンヌが登場。左目に取り込まれたベヨネッタの目を覚まさせることに成功。ジャンヌとベヨネッタは、右目に入ったバルドルとジュベリウスの討伐へ挑む。

戦いは宇宙へと移行。ジャンヌとベヨネッタは2人で力を合わせ、悪魔の女王を召喚。星をも破壊する激しい戦いを展開する。そして、ジュベリウスを捕縛。ベヨネッタは母親から託された口紅をセットし、父親を攻撃。母親が最後の魔力で作り上げた弾丸は、見事にバルドルの脳裏を撃ち抜く。そして、主神ジュベリウスをも倒し、世界は救われるのだった。

以来、ベヨネッタが姿を消して1年後。ルカは父親の悲願だった、天使と戦う魔女の話を本として出版。その頃、ジャンヌとベヨネッタは相も変わらず、別世界にて天使の討伐をしているのだった。

映画『BAYONETTA Bloody Fate』の感想・評価・レビュー

大ヒットクライマックス・アクションゲームの『ベヨネッタ』を劇場版アニメとして制作。企画・制作をアニメ制作会社GONZOが請け負い、鬼才木崎文智を監督に据えた作品。
何かと話題になっていたゲームであり、プレイヤーやファンも多いだろう。ベヨネッタの魅力はダイナミックなアクションと、その奇抜な設定にある。天使を討伐する魔女が主人公であり、且つ非常にセクシーでしかも強い。これほどに魅力的でダークな主人公はそうそういない。ゲームでのダイナミックさを失わず、劇場版でもかなり激しく大規模な戦いを展開する。最終的には宇宙にまで飛び出してしまうが、展開としての違和感はまるでない。ストーリーが緻密に作られているからだと思う。今作ではベヨネッタの失われた記憶が戻り、ルーツを見出すまでを描いている。(女性 40代)

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