『続・猿の惑星』あらすじとネタバレ映画批評・評価

続・猿の惑星の概要:『続・猿の惑星』(ぞく・さるのわくせい、Beneath the Planet of the Apes)は、1970年のアメリカ合衆国の映画。ピエール・ブールによるSF小説『猿の惑星』を原作とする『猿の惑星』シリーズ全5作の第2作。監督は一作目と変わり「奴らを高く吊せ」のテッド・ポスト。主演は前作に引き続きチャールトン・ヘストンが務める。

続・猿の惑星

続・猿の惑星 あらすじ

映画『続・猿の惑星』のあらすじを紹介します。

猿の王国で出会った人類滅亡からの末裔、ノバと2人で脱出した宇宙飛行士テイラー(チャールトン・ヘストン)は、禁断地帯で自由の女神像を発見し、その惑星が実は核戦争で滅亡したかつての地球だということを知り愕然とする。禁断地帯をさらに進んだ2人は天変地異に遭遇し、テイラーは忽然と姿を消してしまう。取り残されたノバは、救いを求め猿の王国のジーラとコーネリアスのもとに向かう途中、テイラーたちの救出に到着したばかりの宇宙飛行士ブレントに出会う。口がきけないノバの首にテイラーの認識票を見つけたブレントは彼が生きていることを知り、ノバに導かれ猿の王国を目撃したブレントは驚愕する。

猿の惑星では、ザイウス博士たちの反対を押し、アーサス将軍が禁断地帯に生息する敵への襲撃を主張していた。ブレントはノバの案内でジーラとコーネリアスの家を訪れ、テイラーを追うために必要な装備を受けながら猿の兵隊に捕らえられるも、ジーラたちに救われた2人は、猿の兵隊に追われながら禁断地帯に逃げ込んだ。そしてブレントとノバは核戦争で絶滅したニューヨークの街を発見する。さらに奥へ進んだ2人は放射能の影響を受けた地下人間たちに出会う。メンデスという支配者をはじめ、その男たちはテレパシーで相手の意志を自由に動かす力を持ち、コバルト爆弾を祭壇に祀っていた。彼らの捕虜になってしまったブレントとノバはそこの牢獄でテイラーに再開する。その時、アーサス将軍の率いる猿の兵隊たちが地下人間の基地へと踏み込んできた。地下人間はテレパシーで応酬するも猿たちには敵わず、猿は地下へ乱入し祭壇へと近づいた。そして争いの最中にノバを殺されたテイラーは、悲嘆に暮れる中で最後の決意をする。

続・猿の惑星 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1970年
  • 上映時間:96分
  • ジャンル:SF、ミステリー
  • 監督:テッド・ポスト
  • キャスト:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、ジェームズ・フランシスカス、モーリス・エバンス、リンダ・ハリソン etc…

続・猿の惑星 批評 ※ネタバレ

映画『続・猿の惑星』について、2つ批評します。※ネタバレあり

科学の発展と共に、宗教が孕む危険性をも物語る

初のストーリーから発展し、生存を続ける人類の発見へと至り、薄気味の悪い姿になり果てた新人類への地下社会へと物語が移行する。猿の世界においても人類においても、盲信的な偶像崇拝という、どこか歪んだ宗教的一面が誇張されて描かれ、科学の進化以外の面でも、争いの背景で見え隠れする宗教に対する危険性をも物語っているような部分が見受けられる。今やSF映画の古典となった作品ではあるが、内包されたメッセージが強く打ち出されたインパクトは現在においても失われることはない。第一部で見られるようなユニークなシーンもなりを潜め、おどろおどろしいミステリアスな部分が強調された、サスペンスタッチの作風に変化している部分も、人類・類人猿ともに絶滅へと向かうカウントダウンに至るまでの緊張感を作っている要素かも知れない。

人類はどのような終焉を迎えるのか

最終的にテイラーの怒りが核爆弾のスイッチを押し、未来の地球文明を確実に滅ぼしてしまうわけだが、主人公テイラーの中で愛が芽生えた女性のノバも失い、夢も希望もなく人間が作り上げた価値観さえも猿に奪われてしまったしまった世界は、生きているだけで地獄のような場所にしか過ぎなかった。一見テイラーが人類滅亡の判断を下した神のような存在にも思えるのだが、彼もまたしかりエゴイストであったという風に思えるのだ。さまざまな人類滅亡説や終末論が飛び交う中、核戦争や猿の支配で人類の終わりは迎えたくないものである。

まとめ

進化という領域にまで人類の手が及ぶようになった”科学”というものの恐怖が、「ジュラシックパーク」などでも克明に描かれており、この手のSF映画は後を絶つことなく作り続けられている。「猿の惑星」にしても映画としてのエンターテインメントで終わらせてくれる方が有り難い気もするのだが、多分誰かが続編を撮らずにはいられない映画だったのだろう。世の中に警鐘を発し続けるには映画というメディアは大いに役に立っている反面、起こりうる事実を人々に恐怖として植え付け、無力さを痛感させてしまう一面を持っている。しかしながら、こういった作品も人間の持つ傲慢さを戒めるためになくてはならないのだろう。

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