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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』あらすじとネタバレ感想

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の概要:『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(原題: The Curious Case of Benjamin Button)は、2008年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー、主演はブラッド・ピット。80歳の老人の姿で生まれ、年を取るにしたがって若返る男の生涯を描く。

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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 作品情報

ベンジャミン・バトン 数奇な人生

  • 製作年:2008年
  • 上映時間:167分
  • ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:デヴィッド・フィンチャー
  • キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング etc

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★★

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のあらすじを紹介します。

年老いて病床にあるデイジーは、娘のキャロラインにある日記を読むように頼む。その日記にはベンジャミン・バトンという男のことが綴られていた。母子はベンジャミンの人生を振り返る。

1918年、ニューオーリンズの老人施設の前に赤ん坊が置き去りにされていた。施設で働く夫婦はその老人のような姿に驚くが、子供を産めない体の妻クイニーは赤ん坊を引き取って育てる。

その不思議な赤ん坊の名前はベンジャミン・バトン。体は弱く、長くは生きられないだろうと言われたが、ベンジャミンは施設の老人たちと共に元気に育っていた。ただ、育つといっても不思議なことに、年が経てば経つほどベンジャミンは若返っていったのである。

施設で暮らす中で、施設の老人の孫であるデイジーという少女と仲良くなる。精神的にはデイジーと同じ子供であっても、外見は老人そのもの。大っぴらにデイジーと仲良くすることは難しかった。

時が経ち、若返り元気になっていったベンジャミンは、広い世界を見るために船旅に出ることを決意する。長い船乗り生活の中で、人妻との恋を経験したり、太平洋戦争を経験したりすることになる。

終戦を迎え、ニューオーリンズへ戻ったベンジャミン。10年ほどの間で、バレエダンサーを目指すデイジーはすっかり魅力的な大人の女性になっていた。しかし、デイジーは事故でダンサー生命を絶たれる。しばらくすれ違いが続いた二人だったが、デイジーがニューオーリンズに戻ってきた時、お互いの気持ちが通じ合い結ばれる。

娘キャロラインが誕生し、幸せな生活を送る二人だったが、ベンジャミンは自身が若返り続けることに悩み始める。どんどん成長して大きくなる娘や老いていくデイジー。ベンジャミンは二人と一緒に年を取って生きていくことができないのである。ベンジャミンは家を出て二人から離れるのだった。

何年も経ったある日、ベンジャミンはふらっとデイジーの前に現れる。その頃デイジーは再婚していた。驚くデイジーだったが、なぜ戻ってきたかはベンジャミン自身もわからないという。「永遠なんてない」というデイジーの言葉をベンジャミンは否定する。

さらに何年も後、デイジーはベンジャミンが児童養護施設に預けられたとの知らせを受ける。少年の姿になっていたベンジャミンは、痴呆で記憶を無くしていた。それからデイジーはベンジャミンと一緒に暮らした。最後には赤ん坊の姿になっていたベンジャミンは、デイジーの腕に抱かれて息を引き取るのだった。

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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

老いとは

ベンジャミンとデイジーのすれ違いは、互いが同じように老いていくことができないことにある。時を逆行するように若返る自分に苦悩したベンジャミンと同じように、デイジーは老いていくことに悩む。

だが、ベンジャミンは若返ることが怖かったのではないし、デイジーも美しさが衰えることが怖かったのではない。

ベンジャミンにとっては、自身が若返ることで家族にふさわしい父親でなくなることが怖かったのだろう。そしてデイジーは、若返っていく夫に対して老けて醜くなる自分が愛されなくなるのではないか、ということが怖かったのではないだろうか。

相手を愛しているが故にすれ違ってしまったのである。お互いの外見なんて気にせずに惹かれ合った二人だったはずなのに、今度は外見が弊害となってすれ違うのは皮肉である。

しかし、それでもデイジーを愛していたベンジャミンは孤独に耐えられず戻ってきたし、デイジーは子供の姿で記憶もないベンジャミンと一緒に過ごすことを決めるのだ。

「永遠なんてない」と言ったデイジーに、「そんなことはない」と返したベンジャミンの言葉。最後まで観ると、「ああ、確かに永遠はあるな」と思えた。姿形は変われど、想いはそこにあるのだと思った。

見事なメイク技術

映画の中で一人の生涯を描くわけだから、老人から子供までのベンジャミンの姿が見られる。さすがに老人・子供となると別の人がベンジャミンを演じているのだが、ほとんどはブラッド・ピットが演じている。

老人なのに顔はちゃんとブラピだし、20代もしくは10代といえるほどの少年でもちゃんとブラピなのには驚いた。

素晴らしいメイクでベンジャミンは自然に姿を変えていったので、気が逸れることなく作品に集中できた。


クイニーがいなかったらと思うと悲惨で想像もできません。
奇怪な病気を患ったもののベンジャミンは周りに恵まれててよかったと思う。クイニーから始まりデイジーも子供ながらにベンジャミンのことを理解しているのはそれほど人としての魅力があったのだと感じる。この作品の一番の見どころはやはりベンジャミンとデイジーの年齢が重なる場面。この病気あってこその場面で非日常的な感動、一生で一度の容姿が重なる一年。それを幾多もの困難があったからこそしっかりと目に刻む二人の姿は幸せ以外の言葉では表せないでしょう。(男性 20代)


「老人の状態で生まれてだんだんと若返っていき最後に亡くなる」というあまりなファンタジーな内容を受け入れられるかが、この作品を許容できるかのミソ。登場人物たちも彼はそういう存在なんだと受け入れているので、普通抱くであろう疑問点は早々に放棄するのが吉。

主人公のベンジャミンが子供や奥さんに対し責任の欠けた選択をするのも気になった。もう少し脚本のいじりようがあったんじゃないかなとは思う。

ブラッド・ピットの老人の特殊メイクは見ごたえがある。(男性 30代)


生まれ方と死に方が逆転した男と、その人生を描いた作品。設定こそSFがかっているが、人生としては思ったより普通である。そこが深いと感じさせられる。体が若返り、精神は年老いていく演出は、特殊メイクのレベルが高く、見事なほど自然になっている。ただ、この手の作品には有名な俳優を使うべきではないと思う。途中からブラッド・ピットが演じているという認識になった。名の知れない俳優を起用した方が、主人公の数奇な人生を覗いた気分になり没入できたかもしれない。(男性 20代)

映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 まとめ

この作品はファンタジーだが、いろんなことを考えさせられる作品だった。人は生まれる時は一人で、死ぬときも一人。人の助けがないと何もできないのは老人も赤ん坊も同じ。違うのは姿だけで、その本質は不変なんだと思った。

最後、デイジーが亡くなる前にハチドリを見る。作品の中で、ベンジャミンが出会った船長の口からハチドリが「魂」を表すことが語られる。また、ハチドリが羽ばたく形が8の字であることから、∞(無限大、つまり永遠)を意味するようだ。亡くなる直前にデイジーが見たハチドリはベンジャミンの魂なのか、はたまたデイジーとベンジャミンの「永遠の愛」か。

有り得もしないことを考えても仕方がないのだが、もし自分が同じ運命を背負ったらどうするか。多分ベンジャミンのようにはいられないなあと思う。

ただ思ったのは、ベンジャミンの周りの人々(母がわりのクイニー、デイジー、出会ってきたいろんな人)が、ベンジャミンに対して特別な扱いをしなかったから、自然に接したからこそベンジャミンも自然でいられたのかな、ということ。

これも現実ではきっとありえない対応なので不自然ではあるが、「姿は人と違っても特別なことはない一人の人間」というメッセージかもしれない。

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