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映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』の概要:闇斬師の媚空は、闇に堕ちた騎士や法師を斬るのが仕事だった。ある日、元老院付の法師である代知が、指令を持って現れる。その指令とは、ウサミ法師が闇に堕ちたか確認することだった。

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映画『劇場版 媚空-ビクウ-』の作品情報

劇場版 媚空-ビクウ-

製作年:2015年
上映時間:78分
ジャンル:アクション
監督:大橋明
キャスト:秋元才加、須賀健太、朝倉えりか、伊藤かずえ etc

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』の登場人物(キャスト)

媚空(秋元才加)
闇斬師。職務に忠実。感情を表に出すことは滅多にない。闇に堕ちた弟を斬ったことがある。
代知(須賀健太)
元老院付の法師。右手に「アラヤシキの徴」と呼ばれる幸運の印がある。母は闇に堕ちてしまい、媚空に倒されている。媚空に憧れており、闇斬師になろうと奮闘する。
紗夜(朝倉えりか)
白海法師の世話係兼監視役。実は絶心の娘。絶心の力を戻し、絶心との子供を作ろうとしている。
白海(ミッキー・カーチス)
媚空の師匠の闇斬師。闇斬師を抜けようとして元老院に目をつけられ、部屋に幽閉されている。かつて絶心と戦い、生きたまま捕らえている。
絶心(佐野史郎)
元闇斬師。相手の心の中に入る「入心の術」を編み出す。闇に堕ちていない「心の玉」を斬ってしまい、それから狂ってしまう。代知と同じように、「アラヤシキの徴」があった。

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のあらすじ【起】

この世には、魔界より出現する魔獣から、人知れず人間を守る魔戒騎士や魔戒法師がいた。しかし、騎士達の中には、その絶大な力を私利私欲のために使い、闇に堕ちる者がいる。闇堕ちした者を専門に斬る法師を、闇斬師と言う。

闇斬師の媚空の元に、元老院付の法師である代知が指令を持って現れる。媚空は入心の術を用いて代知の心の中を覗いた。そこでは「心の玉」を見ることができた。闇に堕ちれば、「心の玉」が邪気を放つようになるため、闇斬師が玉を壊して浄化しなければならないのだ。媚空は代知が何も言わなくても、指令の内容を把握していた。それは、ウサミ法師が闇に堕ちたか確認に行くことだった。

代知は闇斬師になりたかったため、媚空に同行させて欲しいと頼んだ。しかし、命を懸ける覚悟はないだろうと、素気無く断られてしまう。入心の術は使っている間に相手に何かあれば、命を落とす可能性があるほど危険な術だった。だが、代知は諦めることができず、勝手に媚空について行った。

媚空がウサミの気配を辿って行くと、ウサミは駐車場で人を襲っていた。媚空がウサミと戦い、代知も助太刀した。だが、2人がかりで戦っても、ウサミは互角に戦った。そんな時、車が駐車場に入って来た。ウサミはその車を睨みつけると、わざと撥ねられて回転しながら地面に着地した。そして、媚空達の目の前で、粉々に砕け散った。

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映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のあらすじ【承】

媚空は師匠である白海法師に会うことになるが、代知も一緒に来るようにと言伝を受ける。媚空は戸惑うが、師匠の命令を無下にすることはできず、仕方なく代知と一緒に向かった。代知が白海法師のいる隠し部屋に足を踏み入れると、そこはどこかのクラブのようだった。白海法師は多くの女性を侍らせて座っており、代知は戸惑いを隠せなかった。実は、白海法師は元老院の命令を無視したため、外界との接触を禁じられて部屋に閉じ込められていた。闇斬師を勝手に止めようとしたのだ。代知は女性の接待を受けている白海法師が不幸だとは思えなかったが、白海法師は死ぬまで外に出られないことに不満を抱いていた。

媚空はウサミに入心の術を使ったときの様子を白海法師に話した。ウサミの心の中は、今まで見たことがないほど枯れ果てた世界が広がっていた。そして、あったのは抜け殻のような心の玉だった。媚空がそこから感じたのは、ウサミが心も体も既に死んでいたのではないかと言うことだった。話を聞いた白海法師には、1人だけ思い当たる男がいた。それは、元闇斬師で、入心の術を編み出した絶心だった。絶心は他人の体を乗っ取ることができた。だが、絶心は白海法師が捕まえて、元老院が密かに匿っているはずだった。

代知は何度邪険にされても、媚空を追うのを諦めなかった。現在、代知が使っている魔導筆と呼ばれる道具は、亡くなった母の形見であった。それは、闇堕ちした母を殺し、媚空が届けてくれたものだった。代知は母を止めてくれた媚空に感謝し、尊敬していた。媚空は代知の熱い思いに心を動かされ、共に行くことを決める。

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』のあらすじ【転】

媚空達は捕らえられている絶心に会いに行った。だが、既に亡くなっていた。門番から娘と名乗る女性が度々会いに来ていたことを教えてもらう。だが、絶心は20年前突然発狂したときに、妻と娘を殺しているはずだった。門番はその話を聞いて、3日前女性の他に若い男性が一緒だったことを思い出す。代知は人相を聞こうとするが、突然覆面の人物に襲われる。媚空は敵を倒すが、門番が殺されてしまう。

3日前に会いに行った男は、ウサミの可能性が高かった。さらに、娘も生きていた可能性があった。媚空は代知にその娘について詳しく調べてもらうことにした。報告を受けた白海法師は、適合する体が見つかるまで、絶心が乗っ取りを繰り返す可能性があることを話した。事が事だけに、白海法師は元老院に後を託すことを勧めた。しかし、媚空は闇斬師の仕事だと譲らなかった。そこで、白海法師は媚空と戦い、絶心を封じる力を託すことにした。

絶心の娘は生きていた。媚空は代知と別れ1人で会いに行くことを決める。代知は納得できなかったが、媚空の意思は固かった。代知が1人で落ち込んでいると、白海法師の世話係である紗夜に声を掛けられる。紗夜は街で怪しい動きがないか探るよう白海法師から指示されており、代知に協力を求めた。

媚空は絶心の娘のアズサに話を聞いた。アズサ達の家では、優れた血を残すために父と娘で子を作っていた。そうして産まれた絶心は、入心の術を編み出すほど優れた法師となったのだ。ある日、アズサは絶心が「白い玉」を斬ってしまったと呟いたのを聞いていた。闇堕ちしていない人間を斬ってしまったのだ。その日を境に、絶心は狂ってしまっていた。アズサの他に、アズサの姉と絶心の子供が生き残っていた。その子の名前は、紗夜だった。

映画『劇場版 媚空-ビクウ-』の結末・ラスト(ネタバレ)

代知が紗夜に連れて行かれた場所にいたのは、絶心だった。代知が襲われそうになったとき、媚空が助けに現れる。媚空は紗夜と戦い、代知を逃がした。しかし、絶心が代知の後を追いかけて行ってしまう。

紗夜は闇に堕ちておらず、絶心に惑わされて狂っているだけだった。媚空は心の玉を斬らず、紗夜を生きたまま捕らえた。そして、絶心の後を追った。だが、一足遅く、絶心は代知の体に乗り移っていた。紗夜は入心の術を使い、代知の心の中に入った。そこには、捕らわれた代知と、絶心がいた。媚空は絶心に襲われ、現実世界に戻されてしまう。

絶心は心の世界と現実の世界を繋げ、世界を掌握しようとした。媚空は再び入心の術を使うと、代知の心の中に入った。だが、代知は自我の奥底まで引きずり込まれていた。そこまで行けば、媚空は現実の世界に戻れない可能性があった。しかし、媚空は歩みを止めず、捕らわれている代知を発見する。媚空は絶心と戦い代知を助けようとするが、攻撃され動きを封じられてしまう。媚空は力を使い魔導筆を代知の元へと送り、諦めるなと声を掛けた。代知は目を覚ますと、魔導筆を使い媚空へと力を送り込んだ。

代知の力を受け取った媚空は絶心を倒した。絶心は消滅する間際、いずれ自分のように闇に堕ちる日が来ると媚空に言葉を残した。しかし、媚空は自分がもし闇に堕ちれば、斬られる覚悟ができていた。絶心は穏やかな顔で消滅した。

戦いが終わった後、媚空は代知の母の話をした。代知はかつて邪気が封印されていた魔道具を誤って壊してしまい、生死を彷徨ったことがあった。代知の母が仲間から奪ったカエンの術は、邪気を消滅させる力があった。代知の母は息子を守るために闇に堕ちた可能性があった。だが、今となっては確かなことは分からなかった。ただ、唯一分かっているのは、代知が母を憎んでいないことだった。代知は闇堕ちした母のことを思うことは許されないことだと思っていた。しかし媚空は、代知だけは母を信じてあげればいいと声を掛けた。媚空が代知に形見の魔導筆を渡したのも、母を忘れないようにするためだった。代知が母を思って泣いていると、媚空がいつの間にか消えていた。

媚空の活躍のお蔭で元老院が闇斬師の処遇を見直したため、白海法師は自由になった。白海法師は労をねぎらうが、媚空の表情は硬かった。媚空は今回の件が、白海法師が仕組んだことだと気づいていた。闇斬師の辛さと力を見せつけるためだった。白海法師は直接手を下していないため、心の玉は邪気を纏っていなかった。だが、媚空は入心の術を使い、白海法師の心の玉を破壊した。

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