映画『ボルサリーノ』あらすじ・ネタバレ結末と感想

ボルサリーノの概要:’30年代のマルセイユを舞台に、青春の野心とロマンを胸に時代を駆け抜けた2人の男、シフレディとカペラがギャングとチャールストンが入れ混じる街を暴れまくる。ドロン&ベルモンド仏二大スター共演作。

ボルサリーノ あらすじ

ボルサリーノ
映画『ボルサリーノ』のあらすじを紹介します。

時は’30年代のマルセイユ。
ケチな窃盗罪で捕まり三ヶ月の刑を終えて出所したシフレディ(アラン・ドロン)は、自分を密告したバーに放火。
その後、自分の女であるローラ(カトリーヌ・ルーヴェル)に逢いに行くが、彼がムショに入っている間にローラに手をつけたのがカペラ(ジャン=ポール=ベルモンド)だった。

ローラの前で殴りあいをし、同時にダウンした後、いつまでもケチくさい下っ端でいたくないという野心がある事で意気投合する。
手始めに2人は街のヤクザ『踊り屋』のボス・ボガッスに頼み込み仕事を回してもらう。

競馬の八百長レースや、ボクシング試合の仕切りをまかされるものの、いずれもスカに終わるが、勝負度胸の強さで、2人はボガッスの黒幕で弁護士のリナルディを紹介され、
さらに大きなヤマを任かされるようになる。
リナルディから任された魚市場の仕事で大儲けした2人は、夜会に招かれ、そこでマルセイユを支配するマレロとポリという2人のマフィアに出逢う。

シフレディは、マレロとリナルディに繋がりがあるのを知り、これを機会にのしあがろうとする。
最初は興味なさそうに傍観者を決め込んでいたカペラは一目ぼれした情婦・ジネットがポリの女だった事をしり、シフレディがポリを暗殺する計画に手を貸す事となってしまう。

ボルサリーノ ネタバレ結末・ラスト

シフレディとロックは、ポリを暗殺した後、何者かの入れ知恵でリナルディに手をかけそうになる。
それが自分達の出世を快く思わない『踊り屋』の仕業だと知ったシフレディは『踊り屋』を始末し、さらにマレロ一味のカジノに乗り込み、マレロを殺してマルセイユを我がものにした。

シフレディが豪壮な邸宅を建て、マルセイユの著名人を集めパーティを開いたその時、カペラはシフレディに、この街から出て行くと告げる。
両雄並び絶たず、このまま別れた方がいいと、邸宅から出て行くカペラが、邸宅の門前で何者かによって殺され、かけつけたシフレディがカペラを抱きかかえる所で映画は終わる。

ボルサリーノ 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1970年
  • 上映時間:125分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:ジャック・ドレー
  • キャスト:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ミシェル・ブーケ、カトリーヌ・ルヴェル etc

ボルサリーノ 批評・レビュー

映画『ボルサリーノ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ドロンの生き様そのものの映画

映画の中のシフレディの生き様はドロンそのものだ。

シフレディは金と出世が大事で、クールな計算高さが災いし、最初は『踊り屋』の下っ端に密告されムショにブチこまれ、後にはカペラに誤解される。
だが義理人情に厚い面もあるというキャラクターである。

ジャン・ギャバンと共演した『地下室のメロディー』を日本に宣伝しにきたのは当時まだ20代半ばのドロンだったが、かけひき上手なドロンに言いくるめられ、洋画配給3社共同配給というありえない事態になった。
『ボルサリーノ』はパラマウントの配給だが、この映画もまたドロンの企画制作で、半分以上は自分のやりたいようにやっている。

唯一ドロンが気を使った点といえば、単なる『顔見世映画』にせず、男の友情ものにしたてた点だろう。

映画に息抜きを与えるベルモンドの存在

ドロンが、自分の生き様はこうだと映画の制作、劇中で息巻いているのに対し、ひょうひょうとしているのがカペラを演じるベルモンドである。
金も女も好きだが、ガツガツしない。自由があればそれでいいというキャラクターを、ドロンの手が離れたところで演じているのがベルモンンド。
これがいい塩梅となって映画は、進んでいく。

それだけに、クライマックス近くで、カペラが、引き止めるシフレディに対し、俺はこの街から出て行くよというシーンが生きてくる。

凝った設定やデザインが隠れた見所

この映画の見所は、ファッションやインテリア、音楽でもある。
劇中の2人の衣装は合わせて43着。当時高級だったボルサリーノ帽を纏ってもおかしくないような短い上着丈とラッパズボンは必見。

音楽はホンキートンクピアノで演奏されたチャールストンが主で、他にもタンゴ、ルンバなどコンチネンタルムードが生きている。
建物にはよく見ると、飾り窓や、ステンドグラスなど、所々に凝った装飾がある所は、この時代ならではと思わせる。

ボルサリーノ 感想まとめ

公開当時、ポスターで、ドロン、ベルモンドどちらの名前が先に来るかで裁判沙汰になったという曰く因縁つきのこの映画。
それ以来、彼らの共演は『ハーフ・ア・チャンス』まで持ち越されてしまった。

同じ映画業界に関わり情熱を持っていい作品作りに携わる俳優ながら、考えも作品作りに取り組む姿勢も違う2人の共演はそれだけで貴重だ。
この作品から、人生観や価値観が違う人間からでも学べる事があるという事が判る。

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