映画『棒の哀しみ(1994)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「棒の哀しみ(1994)」のネタバレあらすじ結末

棒の哀しみ(1994)の概要:棒のように生き、棒のようにくたばる。そんな言葉を口にし、組長に対して不満を持った一人のヤクザの生き様を描いた一作。北方謙三の同名小説が原作の、神代辰巳監督作品。

棒の哀しみの作品概要

棒の哀しみ

公開日:1994年
上映時間:121分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:神代辰巳
キャスト:奥田瑛二、永島暎子、高島礼子、哀川翔 etc

棒の哀しみの登場人物(キャスト)

田中(奥田瑛二)
大村組のヤクザ。組のために8年間の刑務所生活を送る。自分を雑に扱う大村に対して恨みを持っている。本家に貸しを作り、自分の組をどんどんと大きくしていく。ヤクザとしてのプライドが高い。
芳江(永島暎子)
田中の情婦。田中の連れてきた洋子という女をシャブ漬けにする。セックスの好きな女で、洋子とも関係をもつ。
倉内(白竜)
大村組のヤクザ。若くして、大村の跡目を継ぐことになっている。田中とは上手くいっておらず、何度も言い争いになる。田中の策略で貸しを作ってしまう。大村のことを深く慕っている男。
杉本(哀川翔)
田中の子分。男気のある男で、田中への忠誠心が強い。仲間に対しての愛が深く、子分の刑務所行きにも悲しい表情を浮かべる。
大村(平泉成)
大村組の親分。お金のことばかりを考えている男で、田中を雑に扱う。体調が悪くなり、喋れない状態になってしまう。それを機に、田中から復習を受ける。
洋子(春木みさよ)
レストランで働く女。田中に出会い、シャブ漬けにされてしまう。無口で、清楚な女。

棒の哀しみのネタバレあらすじ

映画『棒の哀しみ(1994)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

棒の哀しみのあらすじ【起】

ある一軒のカジノ。ヤクザの田中は、出てきた飲み物に対してバーテンダーに文句を言う。しばらくして田中は、店中の物を蹴り飛ばして暴れ始める。

事情聴取を受けた後に釈放された田中が、家で倉内という男と電話をしている。敵対する大川組との争いについて話す二人。さらに、組長の大村にも電話をするが、田中は大村に不満を持っている様子を見せる。組のために8年間刑務所暮らしをしてきた田中は、危険な仕事ばかりを回してくる大村を良くは思っていないのだ。

田中は、子分を使って大川を重傷に追い込む。その頃、田中は大村と夕食を共にしていた。田中は大村の話す言葉一つ一つに苛立ちを隠せない。そんな中、大村は田中に組を作るよう命じる。大村は、その組から上納金だけを搾り取ろうとし、跡目は倉内に譲ろうとしていたのだ。

子分の杉本と話す田中。跡目が取れると思っていたが、もうダメだと愚痴を漏らす。田中は、大村の考えを全てお見通しだったのだ。

棒の哀しみのあらすじ【承】

田中は、情婦の亜弓にも愚痴を漏らす。そんな頃、大村の体の状態が悪くなり、喋ることすらままならなくなる。それにつけ込まれるかのように、大川組からの攻撃を受ける。

倉内と田中が言い争いを始める。大村が喋れなくなったことをきっかけに、倉内と大村に一泡吹かせたいと田中は思っていたのだ。田中は、シャブのルートを守ることが大村の言い残した唯一の大事なことだと言って、抗争の応援を拒否する。

田中と杉本が策略を練る。組を裏切った梶田というヤクザに、自分を刺すように仕向けようと田中は言う。

雨の中を歩いていた田中に、若者二人組が絡んでくる。田中はその若者たちをボコボコにして、お金を奪う。田中は、どこか苛立ちを抱えている様子を見せる。

梶田に呼び出された田中。予定通り、田中は梶田に刺される。田中は倉内に電話し、大川組にやられたと嘘をつく。なんでチャカを持っていなかったのかと聞く倉内に、シャブを回している場所にチャカなんか持っていけるかと怒る田中。危ない仕事をしているのだというアピールをする田中に倉内は、申し訳ないと謝る。そして、上納金の額も減らすと言う。田中は、上手く大川組との抗争から離れることに成功する。

棒の哀しみのあらすじ【転】

全てが上手くいった田中は、家で自ら傷を縫い合わせる。そこへ、杉本がやってくる。予定通り梶田は、田中の子分の武藤という男に殺させたと杉本は言う。武藤は、翌朝に自首することになる。これで、大村組に大きな貸しができたと喜ぶ二人だが、杉本はどこか悲しそうな顔をしている。子分が刑務所に入ることに、いい気はしていないのだ。

新たなシャブのルートも開拓し、稼ぎはどんどんと大きくなっていた。田中に貸しのある本家は、田中に対して大きなことを言えないでいたのだ。

一方で、田中は今まで通り飲み屋のツケの取立てなど小さい仕事もしていた。杉本は田中を心配し、あまり外を出歩かないでくれと言う。

レストランで働いていた洋子という女を、田中はもう一人の情婦である芳江に預ける。そして、洋子はシャブ漬けにされてしまう。田中は、洋子がいつかお金になると考えていた。
芳江は、田中の好きな女を連れてくることは歓迎だという。芳江は洋子をシャブ漬けにし、体の関係を持って快楽を覚えさせようとしていた。

棒の哀しみのあらすじ【結】

田中が、大村の入院している病院を訪れる。そこには倉内もいて、大村はもう助からないのだという。

田中と芳江が激しくセックスをする。芳江は田中の傷を舐め回し、傷をつけられた時の話をして欲しいと言い出す。田中はその時のことを、事細かに語り出す。

大村が死んだ日の夜。洋子の男だと名乗る男が田中の前に飛び出してくる。男は、洋子を返せと言う。そして、持っていたナイフで田中を刺して逃げ去っていく。

家に帰った田中は、再び自ら傷を縫い始める。芳子は、傷を縫う田中にくっつき、興奮した様子で田中に愛撫をする。

大村の葬儀が行われる。ベンツに乗った田中は、自分には運があると言ってタバコを吸い始める。運転手が田中のタバコに火を点ける。そのベンツを運転しているのは、昨日田中を刺した男だった。

葬儀会場に着いた田中。隣には倉内が座っている。田中がタバコをくわえると、倉内がそのタバコに火を点けるのだった。田中はタバコを吸い、笑みを浮かべる。

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