映画『BROTHER』あらすじ・ネタバレ結末と感想

BROTHERの概要:日英共同制作のヤクザ作品で、監督・主演は北野武が務めている。タイトルにもなっているBROTHERとは血の繋がりのある兄弟の他に、精神的に繋がっている人種を超えたものも表現している。

BROTHER あらすじ

BROTHER
映画『BROTHER』のあらすじを紹介します。

山本は仁政会の組員だった。
仁政会は争いが続く組と抗争状態にあった。
そこで武闘派の山本(ビートたけし)は組をしょってたつ前線部隊として成果を挙げていた。
しかし組長が殺され和解。
それぞれが責任を取らされるという形で窮地に追い込まれてしまう。
そこで山本はアメリカ行きの支度を整えられ、日本を脱出することにした。

LAに到着した山本。
頼りにしたのは腹違いの弟のケン(真木蔵人)だった。
山本は学費を工面しケンを留学させていたのだ。
無事にケンの住所にたどり着くと、そこでケンが仲間と麻薬の売買に関わっていることが判明してしまう。
しかも麻薬売買の大元の連中とトラブっているではないか。
それを見た山本はすぐさま連中を殴打してしまった。
このことで連中の仕返しは山本に向けられた。
車で拉致しようとされる。
しかし山本は全員殺し、さらにアジトまで行き壊滅状態にする。
だが上層部から完全に目を付けられてしまった。

日本から加藤(寺島進)がやってくる。
加藤は山本の手下で酷く慕っていた。
再会も無事すみ、ケンや仲間と共に徐々にグループを大きくしていく山本は完全にLAで組織を作り上げた。
山本の強さは驚異的だった。

遂に先日壊滅させた麻薬組織の幹部が動き出した。
山本たちと話がしたいという。
はなからそれを信用していない山本は拳銃を持参、その場で銃殺した。
しかしこの組織を取り込んでいるのはLAのマフィアだった。
本格的にマフィアを敵に回した山本たちは四面楚歌。

BROTHER ネタバレ結末・ラスト

マフィアたちは山本の仲間を一人ずつ殺し始めた。
山本は弟のケンを逃がす。

そして最初からついてきてくれたケンの友人・デニーとマフィアのボスを拉致し砂漠まで連れて行った。
敢えてボスを殺さない山本は、まるで逃げる隙を与えるかのようにデニーを連れて車を離れる。

そして暫く離れた場所で銃声が聞こえた。
山本はこの時デニーに車と現金が入ったカバンを渡し逃がしたのだった。
銃声は山本がデニーを殺したと思わせる為。

そしてバーに立ち寄り外に出た山本に銃声が浴びせられた。
デニーは車を運転しながら山本をアニキと呼び泣きじゃくるのだった。

BROTHER 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2000年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:北野武
  • キャスト:ビートたけし、オマー・エップス、真木蔵人、寺島進 etc

BROTHER 批評・レビュー

映画『BROTHER』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

日本の極道魂を見せつけた作品

北野武の映画は言わずと知れたもので、ヤクザ映画が多い。
本作品は最も有名になった作品かもしれない。
ヤクザ映画というとVシネマというイメージが強く、女性にはまるでうけない。
北野映画も暴力的描写が多く、苦手な人も多いだろうが映画としては非常に濃い。
というのもヤクザ同士の抗争を描いている中でもシリアスな人間模様や、義兄弟としての信頼関係、身近にいる人物の裏切りや下剋上など、表現自体は極端なものであるが描きたいものは簡潔にわかりやすくまとめられており見やすいからだ。
ヤクザそのものを見せたいというよりは、心の内にある漢らしさを見せたいという熱意が伝わってくる。
主役が殺されようとも何故か潔さだけが印象に残るのはそのせいだろう。

寺島進の名演技

この俳優は凄い。
主役ではないのにいると作品が締まる。
それはヤクザものに関わらず刑事ものでも恋愛ものでもだ。
いつからこの人はこんなに有名な人になったのだろう?

今作ではラストにかけて日系マフィアのボスに山本の傘下に入ることを打診する弟分役を熱演。
相手に兄貴のためなら命を懸けられると豪語した。
相手に証明してみろと言われるがまま、結局拳銃で頭を打ち抜くという猪突猛進型の男を見事演じきりそのシーンは意外過ぎてかなりのサプライズだった。
寺島進でなかったら「いきなり死ぬの!?」という突っ込みに変わっていた気もするが、彼のキャラクターとリンクする熱っぽさがはまっていて良かった。

BROTHER 感想まとめ

北野武映画はネームバリューだけで「良い」という感想を持っている人が多い。
しかし彼の映画は大衆に媚びていないのがまず良い所であり、内容も自分の死に場所を探しているかのような印象を受けるところが良いのだ。
仕事は違えど命をかけて尽くしてきたお笑い界に、最後の自分の住処を探しているような気がするのだ。
だからこそ作品の登場人物に武が重なり説得力と哀愁を感じさせる。
バイオレンス映画なのにそれだけが頭に残らないのもそのせいかもしれない。

また出演俳優が豪華なのも見どころの1つ。
しかも何故か全員ヤクザに見えるから不思議なのだ。
その世界観にどっぷりはまれるからこそ、また次の作品を観たくなるという中毒症状が出てしまうのである。

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コメント

  1. ミウラ より:

    私も「brother」大好きです。
    所々にあるヤクザたちが遊ぶシーンとラストの I love you aniki !のシーンは特にグッときます。