映画『ケース39』あらすじネタバレ結末と感想

ケース39の概要:2009年に制作されたアメリカのホラー映画。日本では公開が見送られ、DVDスルーとなった。原題は「Case 39」。主演はレネー・ゼルウィガー、監督はクリスチャン・アルバート。

ケース39 あらすじネタバレ

ケース39
映画『ケース39』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ケース39 あらすじ【起・承】

社会福祉士のエミリーは、38件の案件を抱える多忙の身でありながら、39件目の依頼を押し付けられる。
育児放棄の疑いのある少女リリーの住むサリバン家を訪ねるエミリーだったが、不気味な雰囲気の両親に圧倒されてしまう。
社会福祉局で詳しく話を聞くことになり、リリーと個人的に話をしたエミリーは、両親が「地獄に落とす」と言っていたと打ち明けられる。

単独でリリーに接触し、自分の連絡先を教えるエミリー。
その後、リリーから救いを求める連絡が入り、友人で刑事のマイクと共にサリバン家に向かったエミリーは、オーブンで焼き殺されそうになったリリーを救う。

両親は逮捕され、リリーは施設に入る。
リリーはエミリーと暮らしたがり、彼女をほおっておけなかったエミリーは周囲を説得して里親になった。

2人の生活が始まってすぐ、リリーと同じグループセラピーでエミリーの担当していた少年が両親を惨殺する、という事件が起こる。
しかしその後の調査で、エミリーの家から少年の家に電話があったと発覚。
リリーを疑うマイクとエミリー。
やがて少年は「リリーは男の人だった」と証言する。

そしてリリーのカウンセラーで、エミリーの恋人ダグはリリーに恐怖を抱き始める。
その夜、ダグは苦手な蜂に襲われて事故死する。

ケース39 あらすじ【転・結】

リリーを疑い始めたエミリーは、彼女の母の証言テープを盗み見ると、面会に向かう。
母親との面会は出来なかったが、父エドワードとは面会したエミリーは、リリーは悪魔の化身だと告げられ、燃やすしかないと言われる。
おびえるエミリーはリリーを自分から引き離すため、次の里親探しを急ぐよう頼み込み、自分の部屋には頑丈な鍵をかけた。
やがて仕事が手につかなくなり、悪魔のようなリリーに追い詰められていくエミリー。

リリーの里親が見つかるが、面会したエドワードはそれに猛反対。
次の家でも同じことが起こるから、リリーを燃やすよう説得されてしまう。

その後、リリーの両親は刑務所の中で不可解な死を遂げる。
マイクに呼び出されたエミリーは、ダグの死亡直前に謎の電話が入っていたこと、その内容がリリーからだったことを告げる。
マイクとマイクは協力してリリーを殺そうとするが、リリーの力によってマイクは自殺。

本性を現したリリーを見たエミリーは、彼女の飲み物に睡眠薬を盛って、自宅ごとリリーを燃やす。
またしても失敗したエミリーは、リリーを乗せた車ごと海に落ち、リリーから逃げることに成功した。

ケース39 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:109分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス
  • 監督:クリスティアン・アルヴァルト
  • キャスト:レニー・ゼルウィガー、ジョデル・フェルランド、ブラッドリー・クーパー、イアン・マクシェーン etc

ケース39 批評・レビュー

映画『ケース39』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ジョデル・フェルランドの怪演が素晴らしい

シカゴ」や「ブリジット・ジョーンズの日記」などでアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたこともある、演技派女優レネー・ゼルウィガー主演のホラーサスペンス映画。
悪魔の魂を持つ少女リリー役に抜擢されたのは、テリー・ギリアム監督の「ローズ・イン・タイドランド」で10歳にして主演ローズを演じ、人気ホラーゲームの実写映画「サイレントヒル」の娘シャロンも演じた、ジョデル・フェルランド。
レネー・ゼルウィガーに対し、印象的な大きな瞳と大人びた雰囲気で、リリー役を怪演した。

コメディの印象が強く、「悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス」以来のホラー映画主演となるレネー・ゼルウィガーは、美女が叫んで怖がるのが醍醐味のひとつのホラーで、目じりや口元の小じわが目立ってしまってせっかくの演技が台無し。

どこまでも中途半端なストーリー

娘には悪魔の魂が宿っていると信じ、オーブンで焼き殺そうとする両親の姿にぞっとさせられるが、ソーシャルワーカーのエミリーがリリーの両親と同じ立場になってしまう部分が不気味なストーリー。
徐々に悪魔としての本性を表すリリーとエミリーとの立場が、いつの間にか逆転してしまい、リリーに支配されるエミリーという構図が出来上がるのも不気味。

しかし緊張感に欠けており、浸食していく恐怖というにはもの足りなく、お化け屋敷を連想するのは難しい。

悪魔を扱ったホラー映画といえば、十字架や教会などが出てくる印象が強いが、宗教関連のものには一切触れずにリリーを殺害して解決するという強硬策に出てるのはツッコミどころ。
リリーが悪魔の魂を持つ根拠や、少女を殺害して解決するのかという疑問が残り、どこかモヤモヤした印象のまま終わってしまう。

ケース39 感想まとめ

子役ジョデル・フェルランドの怪演だけが素晴らしい作品で、ストーリーや演出、設定のすべてがイマイチ。
怖すぎることもないが、特に印象に残るようなものでもなく、「エスター」のように、何かが違うと感じさせるリリーの存在だけが印象に残る作品。

リリーが悪魔のような特殊メイクで登場するシーンはあるので、彼女が悪魔の魂を持って生まれたという両親の主張は正しいのだが、十字架のひとつも出ない悪魔をテーマにしたアメリカのホラー映画というのは違和感たっぷり。
残酷描写などはほとんどないので、ホラー映画が苦手な場合は見やすい作品だろう。

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