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映画『カジュアリティーズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カジュアリティーズ』の概要:1966年のベトナム戦争にて実際にあった事件を元に映画化。戦争へ出兵する兵士達の心理状況を克明に描き、任務をこなすことで狂ってしまう倫理観を問う。戦場という特殊な場所で、まともな精神を保つことの難しさを知ることができる作品。

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映画『カジュアリティーズ』の作品情報

カジュアリティーズ

製作年:1989年
上映時間:114分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:ブライアン・デ・パルマ
キャスト:マイケル・J・フォックス、ショーン・ペン、ドン・ハーヴェイ、ジョン・C・ライリー etc

映画『カジュアリティーズ』の登場人物(キャスト)

マックス・エリクソン(マイケル・J・フォックス)
上等兵。しっかりとした倫理観を持った人物。自国には妻と子供がいる。いつもランチャーを持ち、ミザーブからの命令が多い。
トニー・ミザーブ(ショーン・ペン)
軍曹。マックスの直属の上司で20歳。的確な指示を出せるものの、若者らしく切れやすい。マックスを救助したとして勲章を得ている。現地人を全てベトコンと思い込んでいる。
トーマス・E・クラーク(ドン・ハーヴェイ)
伍長。常にコンバットナイフを持ち、柄が悪い。ミザーブと同じように現地人をもベトコンと思い込んでおり、殺人を楽しむような面がある。
ハーバート・ハッチャー(ジョン・C・ライリー)
上等兵。少々的外れなことを言う人物。上官の言うことには逆らうことを知らず、言われたことを言われた通りにする。難しく考えるのが苦手。
アントニオ・ディアズ(ジョン・レグイザモ)
上等兵。欠員補充のため、新しく加わった人物。周囲から弾かれることを酷く嫌い、マックスの意に賛同しつつも、彼を裏切りミザーブの言うことに従ってしまう。

映画『カジュアリティーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カジュアリティーズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カジュアリティーズ』のあらすじ【起】

1966年、ベトナム。アメリカの上等兵であるマックス・エリクソンは、ベトナム戦争へと出兵しベトコンの迫撃砲の位置を割り出すため、深夜のジャングルを進行していた。しかし、1人の兵士がベトコンを目撃したと言い、銃を乱射。そのせいで迫撃砲の的となり、マックスは開いた穴に嵌ってしまった。地雷を仕掛ける時、同じ上等兵であるハッチャーが地面の下にトンネルがあると言っていたのだ。軍曹であるミザーブのお陰で、マックスは命拾いする。

翌朝、隊はどうにか拠点を設けた村へ帰還。マックスは現地人と友好を築こうとしていたが、他のアメリカ兵は現地人に対しての扱いが酷く横暴であった。
ミザーブともう1人の兵士は、あと1カ月の任期で自国へ帰還する予定だった。しかし、川岸で休んでいた隊が奇襲され、もうじき帰還する予定だった兵が撃たれてしまう。ベトコンは同じ現地人として村へ潜入し、彼らを常に狙っているのだ。

アメリカ軍、ウルフ基地へ帰還した隊は翌早朝からの偵察任務のため、その日は非番となる。夜の9時。兵の補充としてディアズを加えた隊員はミザーブから任務の詳細を聞いた。目標はトラ・キュック川、209の丘。ベトコンが作ったトンネルや隠れ家を探す偵察が主で、防衛以外の発砲は禁止。だが、ミザーブは出発時間を1時間早め、南に位置するニア・ハン村へ立ち寄り、慰安用に女を1人攫うと言うのだった。

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映画『カジュアリティーズ』のあらすじ【承】

夜もまだ明けない早朝。ニア・ハン村へ予定通りに到着した隊は、若い女を1人捕縛。女が騒いだため、村人が次々と起きて来る。マックスは茫然とし、娘が攫われるのを泣きながら見送る母親へ謝罪をしてから軍曹の後を追った。

人道を反する行為に心が咎めるマックス。彼はミザーブに意を唱えようとしたが、上官の言うことは絶対である。それが軍の教えだからだ。主犯はミザーブと伍長のクラーク。新しく入ったディアズも、2人の行動を良く思っていなかった。

ミザーブとクラークは攫った女をベトコンだと言う。だが、マックスから言わせれば、彼女はただの農民の娘である。主犯の2人は現地人なら例え無害な農民でも、ベトコンだと決めつけるのだろう。

隊は更に道を進行し、廃村を発見する。そこを拠点として、偵察を行うことにした。周辺の見回りに軍曹と伍長、ハッチャーが向かう。残ったマックスとディアズは女を救うため、協力しようと話し合うのだった。

しかし、戻って来たミザーブに女で楽しもうと言われたマックス。彼は断固として、それを拒否。すると、軍曹はマックスを酷く責め立て、女を手酷く強姦する。頼みの綱であったディアズは助けてくれず、マックスは隊の中で孤立してしまう。
マックスが1人で周囲の見張りに立たされている間、彼以外の隊員全員が女を犯した。

映画『カジュアリティーズ』のあらすじ【転】

翌日、丘から対岸にあるベトコンのアジトを発見。マックスとハッチャーは発煙弾と弾丸を
取りに拠点へ戻った。拠点の見張りにはクラークがいたが、彼は強引にマックスと見張りを代わってしまう。

残されたマックスは傷だらけの女を労り、食べ物と水を与えた。だが、言葉が通じず彼女が何を言っているのか分からなかった。
この機に乗じて女を逃がそうと考えたマックス。片言でベトナム語を話し、女を解放しようとする。しかし、ミザーブの命令で戻って来たクラークに見つかり、2人とも丘へと連れて行かれる。

女は強姦されたせいで発熱していた。そのために咳が止まらず、ミザーブが女を殺せと言い出す。その命令には誰もが難色を示した。ミザーブは殺せと怒鳴り続け、ディアズがナイフを持ち女へと迫る。マックスは苦肉の策として、銃を乱射。そのせいでこちらの位置が割れてしまい、直ちに銃撃戦が開始される。

そうこうしている間に要請した援軍がヘリと船で登場。ミザーブの隊は応戦しつつ、後退を始めた。しかし、女は銃撃戦の合間にクラークから刺され、瀕死となってしまう。それでも、彼女は立ち上がり歩き出した。先に行っていた3人と軍曹が女を挟み撃ちにする。マックスはそれに気付いて止めようとするが、ミザーブから反撃に遭い倒れてしまう。
女は隊員達に銃で撃たれ、丘から転落。命を落とした。

マックスはヘリで救助され、意識が戻ると医療テントで寝ていた。彼は別の隊の友人に偵察任務であったことを告白。そこへクラークが現れ、次の任務へ行くから来いと強引に連れて行こうとする。マックスはそれを拒絶し、中尉へ訴えることにした。

映画『カジュアリティーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

だが、中尉は彼の話を無かったことにして、全て忘れろと言う。その代わり、マックスの隊はバラバラにして、別々の隊に配属させるとのことだった。

中尉では話にならない。マックスは大尉へと話しをしに向かった。だが、正論を述べる彼に対し、大尉はそんなことをしてもすぐに釈放されて仕返しをされるだけだと言う。マックスは別の隊への配属で納得せざるを得なかった。

その夜、友人と別れトイレへ向かったマックス。偶然トイレへ来たハッチャーが、逃げ出すように去って行くのを見る。彼は去り際にクラークと挨拶していたようだ。何かおかしいと感じたマックス。トイレの床にピンを抜いた手榴弾が転がって来るのを目撃し、トイレから脱出。すでに命が狙われていることに気付いた。

彼は食堂のテントでカードをしているクラークを見つけ出し、スコップで殴り倒す。ミザーブへも怒鳴り返して立ち去るのだった。
その後、バーで強かに酔っているマックスの元へ、神父だという1人の兵隊が気軽に声を掛ける。マックスは促され、彼に事情を明かした。

すると、事件に関して大々的に調査が開始される。そうして、軍の査問委員会へとかけられ、ミザーブ達は有罪が確定。陸軍刑務所へと送られることになったのだった。

映画『カジュアリティーズ』の感想・評価・レビュー

マイケル・J・フォックスとショーン・ペンの主演作です。豪華タッグで描く戦争ものの作品ですが、個々の感情、人間性を色濃く描いたヒューマンドラマ言ってもいいでしょう。”マイケル・J・フォックスって『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の人でしょ??”と思われる方が多いと思いますが、今作も彼の代表作のひとつとして挙げたいです。少々の画策というか、サスペンス要素もあるので、それらが好きな方も含め多くの人に観ていただきたいです。(女性 20代)


戦争に向かう兵士たちには自分の意見は無いということを思い知らされる作品です。どんなことがあっても「上司」の命令が絶対であること。入隊したての下っ端なら尚更です。そんな世界には嫌気がさしますが、そうでなければ兵士として戦地に向かうことなど出来ないのだとも感じました。
良い意味でも、悪い意味でも「指揮」を執ってくれる上司がいるおかげで、不安定な精神状態になりつつある戦地で兵士たちは「一丸」となって一つの目標に向かえるのだと思います。
そんな酷い環境で自分を信じ「意見」を述べたマックスの勇気に感動しました。(女性 30代)


他の作品と比べて認知度は低い印象を受けたが、本気のベトナム戦争映画だと思う。実際のレイプ事件を扱っている点において珍しく繊細なテーマでありつつも、エリクソンという一人の正義を明瞭に描き切っているところが素敵である。

そして監督が「アンタッチャブル」のブライアン・デ・パルマで、音楽が同じくエンニオ・モリコーネという間違いない組み合わせだ。モリコーネの音楽がここぞという時に盛り上げてくれるので、それぞれの場面が印象的で心に残った作品であった。(女性 20代)

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