映画『チップス先生さようなら(1939)』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『チップス先生さようなら(1939)』のネタバレあらすじ結末

チップス先生さようなら(1939)の概要:ジェームズ・ヒルトンの同名小説を1939年にサム・ウッド監督が映画化。名門男子校の教師となったチップス先生が、学校の名物先生に成長していく姿を描いている。青年期から晩年までのチップス先生を熱演したロバート・ドーナットは、この作品でオスカーを受賞した。

チップス先生さようならの作品概要

チップス先生さようなら

公開日:1935年
上映時間:115分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:サム・ウッド
キャスト:ロバート・ドーナット、グリア・ガーソン、ジョン・ミルズ、テリー・キルバーン etc

チップス先生さようならの登場人物(キャスト)

チップス先生(ロバート・ドーナット)
本名はアーサー・チッピングだが、親しみを込めて“チップス先生”と呼ばれている。若い頃は真面目すぎてうまくいかないことが多かったが、キャサリンと結婚してユーモアの大切さを学び、“学校の象徴”とまで言われる名物先生になった。
キャサリン(グリア・ガースン)
チップス先生の妻。聡明な美しい女性で、生徒たちからも慕われる。初めての出産で命を落としてしまうが、その後もチップス先生の心に支えになっていた。

チップス先生さようならのネタバレあらすじ

映画『チップス先生さようなら(1939)』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

チップス先生さようならのあらすじ【起】

イギリスのブルックフィールド校は、1492年に創立された伝統ある名門男子校だ。今日は始業式だが、チップス先生の姿がない。37年前にチップス先生の生徒だった校長先生は、“チップス先生が風邪を引き、58年目にして初めて始業式を欠席する”と説明する。

ところが、チップス先生はベッドを抜け出して講堂へ向かっていた。しかしドアが開かない。ドアの前には遅刻してきた新入生がいて、チップス先生は不安げな新入生を笑わせてやる。チップス先生は、いつもこんな風にみんなの気持ちを和ませていた。

始業式が終わり、講堂から出てきた先生や生徒たちは、チップス先生の体を心配する。チップス先生は15年前に教職を引退していたが、今でも“学校の象徴”と言われ、みんなに愛されていた。

学校のすぐ前にある自宅へ帰ったチップス先生は、暖炉の前に座って暖まる。チップス先生は、いつ生徒が遊びに来てもいいように、お茶とお菓子を常備していた。チップス先生は眠りに落ちながら、昔のことを思い出していく。

チップス先生さようならのあらすじ【承】

チップス先生ことアーサー・チッピングは、1870年に新任教師としてブルックフィールズ校にやってきた。“教師になる”という夢を叶えたチップス先生は、“いつか校長になりたい”という新たな夢を抱く。

校長に案内され、同僚の先生たちに挨拶をしたチップス先生は、“低学年の生徒たちは新任をからかうのが好きだから気をつけろ”とアドバイスされる。新任教師は、低学年を担当するのが、この学校の伝統だった。

先輩教師からの忠告通り、チップス先生は生徒たちになめられ、教室内は大騒ぎになる。校長がやってきて騒ぎは収まるが、チップス先生は“向いていないならやめてもいい”とお叱りを受ける。真面目に授業をするだけでは、この学校の先生は務まらないのだ。

毅然とした態度で厳しく接すると決めたチップス先生は、生徒たちが楽しみにしていた野球の試合の日にも補講をする。しかし、みんなの落胆ぶりを見て、“自分の判断は間違っていた”と子供たちに謝罪する。

月日は流れ、チップス先生もベテラン教師になりつつあった。チップス先生はとにかく真面目で、同僚からは信頼されている。しかし、ユーモアがないので生徒にはあまり人気がない。新しい校長はそういう点も考慮して、次の寮の監督者を別の先生にする。出世の機会を奪われたチップス先生は、すっかり落ち込んでしまう。

同僚の先生は、そんなチップス先生をウィーンまでの徒歩旅行に連れ出す。チップス先生は、外国へ行くのも山登りも初めてだった。

チップス先生さようならのあらすじ【転】

ひとりで山に登った日、チップス先生は霧深い山の中で女性の声を聞く。真面目なチップス先生は、女性が助けを呼んでいるのだと思い込み、危険な崖を登る。声の主はキャサリンという美しい女性で、急な崖を登ってきたチップス先生を見て驚く。キャサリンは、ただ気持ちよく叫んでいただけだった。

友人と自転車でオーストリア旅行をしているというキャサリンは、快活でユーモアのある女性だった。女性が苦手なチップス先生も、なぜか彼女とは自然に話せる。キャサリンに“教師は素晴らしい職業だ”と言ってもらい、チップス先生は元気が出る。

チップス先生は、キャサリンともっと親しくなりたかったが、彼女は翌日旅立ってしまう。しかし、ドナウ川を渡る船で2人は再会し、一緒に舞踏会へ行くことになる。クソ真面目なチップス先生がキャサリンと楽しそうに踊っているのを見て、同僚の先生は驚く。

翌日。駅までキャサリンを見送りに行ったチップス先生は、汽車が走り出してから彼女にプロポーズする。キャサリンは、“嬉しいわ”と言ってくれた。

チップス先生とキャサリンはめでたく結婚し、2人は学校近くの一軒家で暮らし始める。キャサリンは、生徒たちをお茶会に招待し、すぐに人気者となる。チップス先生は、キャサリンの明るさから、ユーモアを持つことの大切さを学んでいく。子供たちも、ジョークを言うようになったチップス先生に親しみを感じるようになる。

明るく穏やかになったチップス先生は、寮の監督者に任命される。チップス先生もキャサリンも、とても幸せだった。

ところが、あまり体が丈夫でなかったキャサリンは、出産の時に命を落としてしまう。残念ながら赤ちゃんも助からなかった。キャサリンの訃報を知り、生徒たちは言葉を失う。チップス先生の悲しみは想像を絶するものだったが、その日も授業は休まなかった。

チップス先生さようならのあらすじ【結】

月日は流れ、チップス先生は白髪のおじいさん先生になっていた。学校を近代化したいと考えている新しい校長は、時代遅れになったチップス先生に退職を勧める。しかし生徒や理事会のメンバーはそれに猛反対し、チップス先生の在任が決まる。

それから5年後。チップス先生はついに退職の日を迎える。あの時退職を勧めた校長も、今ではチップス先生がこの学校の象徴だと認めるようになっており、彼の退職を心から残念がる。校長になるという夢は叶わなかったが、チップス先生は満足だった。

退職後もチップス先生の家には生徒や卒業生たちが遊びにきていた。最近は生徒たちの間でも戦争の話題が多くなり、チップス先生は胸を痛める。

出征した卒業生や教師が次々と戦死する中、コリーという卒業生がチップス先生を訪ねてくる。親子でチップス先生のお世話になったコリーは、“自分が出征したら妻子の様子を見に行って欲しい”と頼む。チップス先生は、快くコリーの願いを聞き入れる。

戦況はますます激しくなり、学校では教師の数が足りなくなる。校長の出征が決まり、チップス先生は終戦まで校長の代理を頼まれる。チップス先生は、校長室の机の上に、夫が校長になるのを楽しみにしていたキャサリンの肖像画を飾る。学校周辺でも空襲が始まるが、チップス先生はユーモアを忘れず、生徒たちが笑顔になれるよう心を砕く。

コリーの家を訪ねたチップス先生は、まだ赤ん坊の息子を抱えた奥さんを励まし、一緒にコリーの無事を祈る。しかしコリーは、イギリスの勝利を目前にして、戦死してしまう。戦争が終わったという知らせを受けた時、チップス先生は心から安堵し、生徒たちと終戦を喜ぶ。

暖炉の前で自分の人生を振り返っていたチップス先生を、今日会った新入生が訪ねてくる。彼の名前を聞いて、チップス先生は驚く。少年は、あの時赤ん坊だったコリーの息子だった。新しい生活に不安を感じていたコリー少年も、チップス先生においしいお茶をご馳走してもらい、勇気が出る。少年は、“チップス先生さようなら!”と別れの挨拶をして、笑顔で帰っていく。

その後、危篤状態となったチップス先生は、駆けつけた人々が自分の孤独な身の上に同情している声を聞く。チップス先生は“子供は何千人もいた、みんな私の息子だ”と語り、可愛い教え子たちの顔を思い出す。そしてチップス先生は、安らかな眠りにつく。

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