映画『クロニクル』あらすじネタバレ結末と感想

クロニクルの概要:ひょんなことから、超能力を得てしまった少年たちの変化や苦悩、ぶつかり合いを描く。主演はディン・デハーン。他、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダンなど。

クロニクル あらすじネタバレ

クロニクル
映画『クロニクル』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

クロニクル あらすじ【起・承】

主人公のアンドリューの父親は酒浸りで暴力をふるい、やさしい母親は末期がんでほとんど寝たきりという環境である。そんな悲惨な家庭環境で暮らすアンドリューの趣味は、ハンディカムでちょっとした映像を撮影し、それを動画サイトに投稿するといものだった。内気でビデオカメラばかり覗いているアンドリューを楽しませようといとこのマットが学生たちのパーティに彼を連れて行った。そこでもあまり馴染めずにいたアンドリューだが、生徒会長のスティーブとマットが森の中に変なものを見つけたので撮影してほしいと言われる。彼らについていくと地面に穴が開いており、その先には水晶のような青く光る物体があった。鼻血と謎の頭痛に襲われた三人は慌てて逃げ帰るが、その後彼らには不思議な超能力が備わっていた。

チンピラに絡まれても超能力を使って撃退することができた。物を空中に浮かせたり、不思議なことができるようになった三人は能力にいつしか夢中になっていった。

クロニクル あらすじ【転・結】

能力を使って悪ふざけをしている中で、アンドリューは煽ってきたトラックを池に沈めてしまう。スティーブが運転手を救出し、マットと共にアンドリューに対して生き物に力を使うのをやめるようきつく告げた。

空を飛ぶこともできるようになった彼ら。アンドリューは超能力を使って隠し芸大会に出場、一躍学校の人気者になるが、女の子相手には全くうまく振る舞えなかった。また、父親と揉めたマットは、嵐の中空へ飛びあがる。彼の激情を察知して止めに来たスティーブは不幸にも雷に打たれて死んでしまい、そのことでアンドリューはマットとも疎遠になる。ますます自分の力におぼれていくアンドリュー。

攻撃性を増したアンドリューは父を殺そうとしたり、街を破壊しようとした。アンドリューを止めるためにマットは殺すしかないと決意し、戦いの中アンドリューにとどめを刺した。その後マットは人助けのために力を使うことだけを近い、かつて三人で行きたいと話したチベットに身を寄せるのだった。

クロニクル 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:84分
  • ジャンル:SF、アクション、青春
  • 監督:ジョシュ・トランク
  • キャスト:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン、マイケル・ケリー etc

クロニクル 批評・レビュー

映画『クロニクル』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

妙にリアル

普通のちょっと根暗な少年が超能力を得てしまったら、という映画なのだが、「普通さ」が非常にリアルに描かれている。もちろん超能力なんてありえないのだが、かえってそのあり得なさが、アンドリューやマット、スティーブの普通さを強く浮き立たせる。普段の鬱屈した生活から解放されたかのように全能感におぼれていくアンドリュー、少しきついが本来の明るい性格から楽しむ方向に走るマット、もともと人のいいスティーブは二人のブレーキのような形で冷静になろうとしている姿が描かれているのだ。

リアルさを感じるのは、女の子に対してうまくできないアンドリューの場面である。彼は普段いじめられっ子で友達もほとんどおらず、そのため超能力を得たせいで自分に自信が持てるようになってくる。だが対人関係、特に異性に対して一朝一夕でうまく振る舞えるようになるはずもなく、ちょっと勘違いしたのかパーティの最中に女の子と抜けるという大胆な行動をとったアンドリューは、結果的に大失態をおかしてまた引きこもる。超能力を得ても、自分の内面は何も変わらないことにアンドリューがこの辺りで気が付けば、死なずに終わったのかもしれない。

メインは人間関係

どちらかというと超能力がどうの、というよりも人間模様に重きが置かれて描かれているといっていい。優しさゆえに死んでしまったスティーブ、アンドリューのせいではないとわかっていながらも苦しむマット。最終的には一番お調子者に見えたマットが、アンドリューを止められるのは自分しかいないと言って、彼なりの正義にのっとって行動してすべてを終わらせた。ラストシーンは個人的にとても納得のいくものだったと思う。

クロニクル 感想まとめ

超能力がテーマとはいえ、派手さはあまりない。どちらかというと、よくいる男の子たちがひょんなことから非日常な世界に足を踏み入れてしまったら、という映画であり、そういう状況だからこそ本来の人間性があらわになるというリアリティのある作品である。基本的に三人と学校を取り巻く中で物語が進む、地味な作品といえばそうだが、個人的には面白かったと感じている。アンドリューが死ぬラストも、この作品にはふさわしい終わり方だったと感じた。

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