『ウォレスとグルミット、危機一髪!』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

ウォレスとグルミット、危機一髪!の概要:「ウォレスとグルミット 危機一髪!.」(原題:Wallace and Gromit A Close Shave)は、1995年のイギリスのイングランドにあるアードマン・アニメーションズのニック・パークが制作したクレイアニメ作品。

ウォレスとグルミット、危機一髪!

ウォレスとグルミット、危機一髪! あらすじ

映画『ウォレスとグルミット、危機一髪!』のあらすじを紹介します。

皆が寝静まっている深夜の街で、トラックから一匹の羊が脱走する。その羊は秘かにウォレスの家に侵入し植木をかじり、キッチンの食料を漁っていた。ウォレスは窓ふきサービスの仕事を始めており、家の中での異変も放ったらかしで、グルミットと共に依頼のあった客の店に窓ふきの仕事に出かける。そこで出会った店の女性ウェンドレンに一目惚れをしたウォレスは、グルミットに窓ふきを任せっきりで店の中で彼女と楽しそうに会話をしていた。彼女は父から受け継いだ店を愛犬のプレストンと一緒に切り盛りし守っていた。仕事から帰った二人の家は泥棒が入ったかのように荒らされていたが、そこには例の羊が食べ物にまみれてグルミットのおしゃぶりをかじっていた。余りにも汚い羊を見かねたウォレスは彼を風呂に入れて洗う。その様子を陰から覗くウェンドレンの愛犬プレストンの姿があった。翌日再びウェンドレンの店に出かけたウォレスは、グルミットに時計台の掃除を任せたまま、再び彼女の店の中で楽しそうに会話をしてさぼっていた。時計台から下の様子を眺めていたグルミットは、連れてきた羊が店の中へ入るのを発見し後をつける。二階の部屋に入ったグルミットはドッグフードの缶を発見し、窓の外にたくさんの羊を乗せたトラックを発見し、その羊を全て逃がして逮捕されてしまう。留置所で過ごすグルミットに、ウォレスから差し入れのジグソーパズルが届くが、それを完成させると金曜の夜8時に助けに行くというメッセージが書かれており、羊たちとウォレスが鉄格子を破って救出に来た。夜中に逃げ伸びる二人の前に立ちはだかったのはウェンドレンと愛犬のプレストンだった。プレストンは羊たちを盗んで毛糸の材料を調達する羊泥棒であり、ウェンドレンの亡くなった父が作った凶暴なロボット犬だった。ウェンドレンは良心からプレストンに羊泥棒を止めさせようとするが聞く耳を持たず、彼はウェンドレンとウォレス、そして羊たちを誘拐し逃げ去ってしまう。プレストンの企みを知ったグルミットは飛行機に飛び乗り、捕らえられたウォレスたちの救出へと向かった。

ウォレスとグルミット、危機一髪! 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1995年
  • 上映時間:31分
  • ジャンル:アニメ
  • 監督:ニック・パーク
  • キャスト:ピーター・サリス、アン・レイド etc

ウォレスとグルミット、危機一髪! 批評 ※ネタバレ

映画『ウォレスとグルミット、危機一髪!』について、2つ感想批評です。※ネタバレあり

ウォレスとグルミット第三弾作品

デビュー作と前作に比べより一層スケールアップされた内容である。どういった訳かウォレスは窓ふきサービスの仕事をしており、依頼された店の女店主に恋をしてしまうのだが、そこの愛犬が発明家だった彼女の父が作ったロボット犬であり、彼女が店で売っている毛糸の材料を調達するため、羊泥棒になっているという設定である。主人を思う忠犬が凶悪な羊泥棒に変わってしまい、グルミットを犯人に仕立ててしまうミステリータッチのシナリオであり、そのタッチを独特な画面の雰囲気で巧みに表現されている。少しづつではあるが作品の時間もデビューからは長くなっており、展開も見応えのあるものへと変化しつつある。ウォレスのキャラクターも徐々にではあるが個性を表現するようになっているが、声優として起用されている萩本欽一のキャラクターが強すぎて、少々違和感があるようなところは否めない。出来れば字幕で楽しんだ方がいいのかも知れない。

撮影現場の裏側を見てみたい

登場する入浴マシーンや、自動織物機のメカニカルな表現は見事な演出である。そして夜の風景の中をサイドカーのバイクで逃走するシーンや、そのサイドカーが突然飛行機に変身するところなどは見事な表現力である。流れる背景のスピード感やダイナミックなカメラアングルも、クレイアニメとは思えないようなリアルさで描かれ、進化した前二作を遙かに凌ぐスケールアップが窺える。ヘタなアクション映画よりよほどスリリングに仕上げられており、制作にどれだけ時間が掛かったのかだろうと考えると、無性に撮影現場の裏側を覗いてみたい気分になった。

ウォレスとグルミット、危機一髪! 感想まとめ

よくぞここまでの作品をクレイアニメで作ったものだと感心してしまう。ヘタすればCGに見えるようなシーンもあり、カメラワークの技術も相当な進化が窺える。DVDにはメイキングが収録されているが、40人のスタッフによる緻密な手作業が行われ、制作においての葛藤みたいなものも聞く事ができるが、仕事をしてゆく内に完璧主義になっていったというスタッフの意見なども興味深い。本作だけで制作時間が6万5000時間に及んだとあり、それを40人で割ったとしても1625時間。日数で計算すると68日になるが、それは24時間不眠不休で働いての話である。一人が一日8時間働いたとしても200日は掛かっている事になる。
どのような計算方法かは知らないが、シナリオの制作も含めると、この短編作品1本を撮るのに40人のスタッフが1年以上の時間を掛けているということだろう。何とも気の遠くなるような裏話に敬意を表さずにはいられない。

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