『コールドマウンテン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

南北戦争で引き裂かれた兵士インマンと地主の娘エイダの恋。「愛を読むひと」のアンソニー・ミンゲラ監督が描く歴史ラブロマンス。出演はジュード・ロウ、ニコール・キッドマン。2003年米国映画。

コールドマウンテン あらすじ

コールドマウンテン』のあらすじを紹介します。

1864年、ノース・カロライナ州コールドマウンテン。大工のインマン(ジュード・ロウ)は、地主の娘エイダ・モンロー(ニコール・キッドマン)と出会う。2人は次第に惹かれ合うが、まもなく南北戦争が始まり若い男は皆、戦地へと旅立ってゆくのだった。

出立の日。エイダはインマンに手紙と本、自身の写真を渡す。思いが高まった2人は激しく口づけを交わした。こうしてインマンも戦場へ。2人は互いに手紙を交わすが、その手紙も滞るようになり、エイダは不安な日々を過ごしていた。

エイダの父はそんな娘を優しく慰めます。そして、エイダのピアノが聴きたいと言う。エイダはピアノを弾くが、少し経ってから父の様子がおかしいと感じた。エイダのピアノを聴きながら、静かに父は亡くなったのだった。

エイダは父の死後、1人寂しく過ごしていたが、隣に住むサリー家と食事をした。
そして、未来が見えるというサリー家の井戸でエイダはインマンの姿を見たのだった。その後、サリー家から頼まれたという女性ルビー・シューズ(レニー・ゼルウィガー)が来て一緒に住むことに。

ルビーは、学はないが生活力のある女性。エイダに冬を越すためしないといけない事を書き出せという。家事をしたことがなかったエイダもルビーに感化されて、家畜の世話などもできるようになってゆく。

一方、エイダへの愛を胸に、インマンは脱走兵として戦地から逃げた。脱走兵は見つかれば殺されてしまう。それでも故郷へ帰りたい。同じく脱走兵の境遇である男に出会い、川越えをしたりと過酷な旅が続く。

やがて捕まるが、また逃げようとして瀕死の重傷を負ってしまう。そんなインマンを助けたのは、羊飼いの老婆だった。老婆の治療で傷の癒えたインマンは再び故郷を目指す。

大雨の夜。一夜の宿と食べ物を求めてインマンは、戦場へいった夫の帰りを待つセーラ(ナタリー・ポートマン)とその赤子と出会う。主人と背格好が似ているからと隣で眠ってほしいと言う。彼女の悲しみを包み込むようにインマンは寄り添う。

しかし、翌朝、脱走兵を殺すために追っ手がセーラの家へ。インマンはセーラと赤子を守るため闘う!インマンは故郷コールドマウンテンへ戻ることが出来るのか?エイダとの恋の結末は?

コールドマウンテン 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2004年4月24日
  • 上映時間:155分
  • ジャンル:戦争、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:アンソニー・ミンゲラ
  • キャスト:ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レニー・ゼルウィガー、ドナルド・サザーランド、ナタリー・ポートマン etc…

コールドマウンテン ネタバレ批評

映画『コールドマウンテン』について、感想批評です。※ネタバレあり

最後に微笑むのは女たち

女性の社会進出が進み、時に男性と対等であるかの様に語られるがそうではない。女性が社会で活躍しようとするたびに旧態然とした会社構造や性差別の中に押し込められてしまう。戦争は、一時的にだが男性優位の社会を破壊し、女性を目覚めさせてくれると思う。

本作では、主人公を故郷コールドマウンテンで待つ女性の視点から考えてみたい。ニコール・キッドマン演じる、地主の娘エイダは多くの使用人にかしずかれ、父と共に優雅な生活を送ってきた。エイダはピアノを弾く時、1番幸せそうに見えます。そんな彼女を変えたのは、戦争とレニー・ゼルウィガーが演じる、ルビー。

学はないが、生活力があるルビーの助けを得て大きく成長します。対照的な2人の女性の生き方が本作の魅力です。ただ、ニコール・キッドマンは顔や存在感が現代的すぎて歴史物のヒロインにはやや合わないと感じました。「アイズワイドシャット」(99)のイメージが強いせいか、ジュード・ロウとのラブシーン以外では存在感が薄いのです。

反対にルビーのたくましさや行動力に共感します。ただピアノは売ってほしくなかった。音楽はどんな時でも必要不可欠なものだから。

イケメン俳優は神をもだます?!ジュード・ロウの魅力

ジュード・ロウは、あまり感情を大きく爆発させるような役柄を演じることが少なく、身のこなしがいつも優雅です。本作では、脱走兵として過酷な旅を続けるうちにヒゲも伸び、一見するとジュード・ロウに見えません。しかし、一夜の宿と食べ物を提供してくれたナタリー・ポートマン演じる、セーラと子供を守るために必死に闘います。

その容赦ない闘いっぷりがいい!またセーラに戦場から帰ってこない夫の代わりに一緒に寝てほしいと頼まれ、セーラを優しく包むようにして眠るシーンが心に残っています。男らしさと優しさがほどよく重なり、まるで甘いお酒みたいに酔わせるんです!そんな彼の魅力はラブシーンに集約されるのではないでしょうか。
エイダと再会した夜の、大胆な2人のラブシーンに注目です。

コールドマウンテン 感想まとめ

「やっと君のもとに戻ってきたよ。」「愛してるわ」と最後に言葉をかわしながら、雪に2人の姿が刻まれます。戦争の恐ろしさを見せつけられ、2人にとって安らぎの日々は訪れないのでしょうか。いいえ、2人の間に生まれた女の子が元気に育ってゆくのです。インマンとエイダ、2人の過酷な愛と闘いをじっくりご覧下さい。

特に2人の濃密なラブシーンに注目です。また対照的な2人、エイダとルビーの生き方にも希望を感じることができます。女性の強さやたくましさは戦争という状態であっても変わらないことに気づかされました。そして愛の普遍性を表現した、ジュード・ロウの魅力は優雅さと強さを合わせ持ち、色気で惑わすところにあります。
どんな汚い姿をしていても彼の存在感が光っています。この純愛は見逃せない!

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