『バンクーバーの朝日』あらすじ紹介。カナダに実在した日系人野球チームの実話を元にした作品

『川の底からこんにちは』でブレイクし、『船を編む』で日本アカデミー賞監督賞を受賞した石井裕也の最新作は、第二次大戦前のカナダに実在した日系人の野球チーム『バンクーバー朝日』を題材にした『バンクーバーの朝日』。差別・偏見・貧困に負けず、フェアプレーを心がけた日系人の姿を野球経験者の俳優たちを起用して描く感動作です。

石井裕也といえば、2008年に『川の底からこんにちは』というコメディ映画で注目され、主演の満島ひかりと結婚し、日本アカデミー賞監督賞を受賞した邦画界の若きホープ。コメディ作家になるのかと思いきや、今や感動作の巨匠になりました。

そんな彼が”フジテレビ”大事なことなのでもう一度言いますが、”フジテレビ”の開局55周年を記念した映画『バンクーバーの朝日』の監督を務めました。いやぁ、これはいくら石井裕也とはいえ、どっちに転ぶかわかりませんね!

あらすじ

20世紀初頭、カナダに移住した日本人たちは差別・偏見・貧困に悩まされていた。そんな中、日系二世が中心となる野球チーム「バンクーバー朝日」が結成される。相手チームからはラフプレーをお見舞いされ続けるも、彼らはフェアプレーを心がけ、誠実に戦う。いつしか白人社会からも賞賛を受けるようになり、彼らは激動の時代を照らす光となっていく。

差別描写がどう描かれるかが鍵


石井裕也が監督なんですから、きっと感動するんでしょう。しかし、感動と作品の出来は別。『アルマゲドン』で感動する人は多いけど、あれは駄作ですからね。

本作のキーとなるのは、やはり差別描写でしょう。どこまでリアルに差別を描くのか。日本人が在日外国人にしてきたような差別は多分描けないでしょうから、どう表現するのか楽しみです。つまらない差別描写だとカタルシスに繋がらないので、これは本当に大事。

乏しい公開前情報

テレビ局の映画なんですから、当然宣伝は頻繁に行われてしかるべきだと思うんです。しかし、公開前情報はあまり多くないんですよね。バンクーバー映画祭で観客賞を受賞したという、あまり重要ではない情報しかありません。これは何を意味しているのか?TBSの『ROOKIES』で判明した通り、暴力的な宣伝を行えば客は入るんです。なのに何故?メディアが節操を獲得したというのなら、これはいいニュースなんですが、ちょっと静かすぎるのではないかと……。

ところで、私はジャップ・ミカドという選手のドラマの方が見てみたいです。早稲田卒の、「オールネイションズ」という有色人種のチームでプレイした伝説のプロ野球選手。

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