最高に面白い!爆笑コメディ映画のおすすめランキング15選 | MIHOシネマ

最高に面白い!爆笑コメディ映画のおすすめランキング10選

心の底から笑えるコメディ映画には、必ずといっていいほど愛すべきおバカさんが登場する。彼らのバカらしさをバカにしてはいけない。彼らのバカらしさは、私たちに生きる活力を与えてくれる。そんな愛すべきおバカさんが活躍するコメディ映画を中心に、くったくなく笑える作品を選んでみた。

最高に面白い!爆笑コメディ映画のおすすめランキング10選

第1位 奇人たちの晩餐会


毎週水曜日、出版社社長のピエールは、友人たちと「奇人たちの晩餐会」を開いている。この晩餐会は別名「バカの晩餐会」と呼ばれており、必ず1人、選りすぐりのバカを連れて来ることが参加条件。そしてピエールは、ついに史上最大級のバカと思われるフランソワ・ピニョンを発掘する。最初は喜んでいたピエールだったが、ピニョンのバカさは想像をはるかに超えており、ピエールは散々な目に遭ってしまう。

1998年に公開されたこのフランス映画は、ほとんど同じ部屋での芝居が続く舞台劇のような構成になっている。ピエールとピニョンの2人芝居に、時々友人や愛人などが登場し、話がどんどん展開していく。上映時間も80分と短いのだが、その脚本には全く無駄がなく、ノンストップで爆笑させられる。

脚本や演出の秀悦さに加えて、ピニョンを演じたジャック・ヴィレルのおとぼけぶりが素晴らしい。ジャック・ヴィレルは、非常に愛嬌のある風貌をしており、なんだか妙に可愛らしい。彼の表情を見ているだけで、自然と笑みがこぼれてくる。ピニョンは悪気なくバカなことを繰り返し、ピエールを窮地に追い込んでいく。しかしピエールの役に立ちたいと心から思っており、その一生懸命さがいじらしくもあり、おかしくもある。そして彼を取り巻くキャラクターも、みんな最高にいい仕事をしている。

厳選された登場人物が繰り広げる良質な爆笑コメディを探している人には絶対おすすめ。何度失敗してもへこたれないピニョンを見ていると、「明日もがんばろう!」と思えてくる。ピニョンほど愛くるしいバカはなかなかいない。必見です。

詳細 奇人たちの晩餐会

第2位 知らなすぎた男


自宅での大事な商談を控えた弟は、アメリカから突然やってきた能天気な兄のウォレルを家から追い出すため、演劇体験ゲームに参加してもらう。スタート地点の電話ボックスで、ウォレスは間違えてイギリス参謀部からの電話を取ってしまい、自分の役が殺し屋のスペンサーだと思い込む。ウォレスは深刻な事態に全く気づかないまま、国家レベルの大事件に巻き込まれていく。

ビル・マーレイの演じる主人公のウォレスは、知らなすぎた男であると同時に、どこまでも気づかない男だ。前半部分で、ウォレスは本物のスペンサーの死体を見るのだが、「はっはっは、見事な芝居だ」などと言って喜んでいる。その後も殺し屋軍団に命を狙われ、警察に追い回され、殺し屋軍団に拉致までされるのに、常に半笑い。なぜなら、これは全てゲームの演出だと思い込んでいるから。気づかない男のウォレスにとって、どんな危険なシチュエーションも楽しくて仕方がないわけだ。このウォレスのとぼけた能天気さがめちゃくちゃおかしい。

ウォレスのおとぼけのクライマックスは、晩餐会で本物の舞踊団に混じって見せるロシア舞踊。この時のビル・マーレイの滑稽な芝居は、とにかく「最高!」としか言いようがない。ウォレスはこれもゲームの演出だと思い込み、見よう見まねで適当に動く。しかもウォレスが嬉しそうに投げまくっているマトリョーシカ人形には、悪党が仕込んだ爆弾が仕掛けてある。物陰からは、殺し屋がウォレスの命を狙っている。それでもウォレスは超ご機嫌だ。なぜなら彼は気づかないから。気づかない男の最強なのだ。

詳細 知らなすぎた男

第3位 銀河ヒッチハイク・ガイド


銀河系の開発計画で、地球は跡形もなく爆破されてしまう。地球から脱出できたのは、宇宙人のフォードに救われたイギリス人のアーサーと、銀河系で最も無能な大統領ゼイフォードにナンパされて最新型の宇宙船に乗っていたトリリアンだけ。しかし、人間より賢いイルカは、事前にこの危機を察知し、「さよなら、魚をありがとう」というメッセージを残して地球から脱出していた。

オープニングは、「人間は自分たちを1番賢いと思い込んでいるけれど、イルカの方が賢いんですよ」というナレーションから始まる。なかなかシュールで深い。そして物語が進んでいくと、銀河系で1番賢い者は、マグラシア星というところにいることがわかってくる。

マグラシア星の超高次元な種族は「生命、宇宙、そのすべてに対する答え」をスーパー・コンピューターに尋ねるのだが、コンピューターが750万年間考え続けて出した結論が「42」という謎の数字。しかもその意味はコンピューターにもわからない。その意味を知るために作られた巨大なコンピューターが、実は私たちの暮らしている「地球」だったという壮大な話なのだ。しかも「地球」はバックアップ可能。

この作品には、なんだかとても深い哲学的な思想が隠されているような気がするのだが、それは『天才バカボン』の世界に深い意味があるような気がする感覚に近い。バカも究極までいくと、天才の領域に達する。この『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、まさにそんな作品。出てくるキャラクターの造形や設定も、バカバカしいけれどすごいので、究極のバカSF映画をお探しの方は、こちらをどうぞ。

詳細 銀河ヒッチハイク・ガイド

第4位 恋はデジャ・ブ


地方局のいけ好かない気象予報士のフィルが、田舎町の祭りの取材へ行き、2月2日の世界に閉じ込められてしまう。

「2月2日に閉じ込められる」というのは、毎朝目を覚ますと、同じ日が始まってしまうということだ。主人公のフィルは、「あれ?これ昨日と同じじゃん」と思っているのだが、他の人にとっては普通の新しい1日。つまり、フィルだけが2月2日を何度も繰り返し体験しており、次に誰と出会って何が起こるかも全て把握している。この繰り返しに嫌気がさしたフィルは、途中で何度も自殺を図るのだが、午前6時に目覚ましが鳴ると、また2月2日が始まってしまう。2月2日のループから抜け出せない限り、フィルは年も取らないし、死ぬこともできない。

どこかで破綻しそうな設定なのだが、この作品は同じ日を生きる主人公の変化を実にうまく描いている。フィルが生きる姿勢を変えれば、同じ2月2日でも1日の充実度がどんどん濃くなり、フィルは同じ日の中で魅力的な男に成長していく。そして大きな愛を手に入れる。

テーマはとても深いのだが、演出がコミカルなので笑える要素も満載だ。そもそもフィルが取材するのは、ウッドチャックのフィルと呼ばれる大きなモグラが、春の訪れを占うというB級感漂う地元のお祭りで、全体の雰囲気が非常にゆるい。そのシーンが何度も繰り返され、牧歌的な祭りの音楽を何度も聞かされると、じわじわ笑いがこみ上げてくる。ゆるいけど深い。この作品はそこがすごい。

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第5位 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い


この作品の内容はタイトル通り。結婚式直前のバチュラーパーティでハメを外しまくった翌日、花婿は姿を消し、残された3人の男も昨夜の記憶が全くない状態。しかもホテルの部屋には、本物のニワトリやトラに加えて、赤ちゃんまでいるではないか!一体何があったの?というお話。

パーティに参加したのは、消えた花婿のダグ、彼の親友のフィルとステュ、そしてダグの義弟のアランの4人。このアランというのが、かなりのトラブルメーカーで、どうしようもない男。アランが酒にこっそりドラッグを入れていたせいで、4人はワケがわからなくなり、朝起きたら大変な状況に陥っていたのだ。

その状況があまりに破天荒で、いきなりめちゃくちゃ笑える。しかしこの作品の真髄はここから。正気に戻った3人の男(ダグは行方不明なので参加しない)が、こうなった原因を探っていくのが物語の本筋だ。刑事が殺人事件の真相を探っていくように、3人は「ダグはどこへ行ったのか」「なぜ部屋にトラや赤ちゃんがいるのか」という謎解きをしていく。この脚本が実に素晴らしい。とんでもなくバカバカしい状況に、いちいち説得力のある理由があるので、集中力も笑いも持続する。

この作品は「おバカ映画の最高峰」と言っていいだろう。似たような作品はたくさんあるし、『ハングオーバー!』もシリーズ化され、3作目まで作られたが、やはりこの1作目のクオリティーが1番高いように思う。と言いつつ、『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』も『ハングオーバー!!! 最後の反省会』も、それなりに笑わせてもらったのだが。

詳細 ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い

第6位 ミセス・ダウト


妻に離婚を言い渡され、大好きな子供たちと週に1度しか会えなくなってしまった元俳優のダニエルは、上品な老婦人ミセス・ダウトファイアに変装し、家政婦として我が家に通い始める。妻も子供たちも、ダニエルの見事な女装と演技に騙され、ミセス・ダウトファイアを頼りにするようになるのだが…。

主人公のダニエルを演じるのは、コメディアンから俳優になったロビン・ウィリアムズ。彼は声優としても活躍していたので、様々な声音を使い分けるのが非常にうまい。さらにモノマネも得意とあって、特殊メイクで女装をしてしまえば、姿も立ち振る舞いもまさにミセス。この作品を見ると、改めてロビン・ウィリアムズの芸のすごさに感心させられる。1987年公開の『グッドモーニング、ベトナム』で見せたDJトークの素晴らしさも強く印象に残っているが、この『ミセス・ダウト』のインパクトには及ばないような気がする。

男が女装するコメディ映画といえば、古いところではトニー・カーティスとジャック・レモンがマリリン・モンローと共演した『お熱いのがお好き』(59)がある。他にはドラッグ・クイーンを主人公にした『プリシラ』(94)や、『ヘアスプレー』(07)でのジョン・トラボルタも印象深い。この『ミセス・ダウト』(93)と1番雰囲気が近いのは、ダスティ・ホフマンが女優に扮した『トッツィー』(82)だろう。こうやって並べてみると、芸達者な俳優が女装する作品には傑作が多い。その中でも本作の完成度はかなり高いので、多くの人に楽しんでもらいたい。

詳細 ミセス・ダウト

第7位 愛しのローズマリー


父親の遺言がトラウマとなり、女性を外見の良さのみで判断する男になってしまったハルは、有名なセラピストの催眠術により、内面の美しい女性が絶世の美女に見えるようになる。そんなハルの前に、とんでもなく美しいローズマリーという女性が出現。ハルは一目で恋に落ちるが、実際の彼女は体重130キロ超えの超肥満体女性だった。

ジャック・ブラックが初主演を果たしたロマンティック・コメディで、巨漢のローズマリーをスレンダーな美女だと思い込んでいる主人公の勘違いが笑いのツボにはまる。しかし同時に「人の美しさとは一体何だろう」と自然に考えてしまうのがこの作品の素晴らしいところ。肥満のローズマリー以外にも、セリフの中で「バケモノの集団」と呼ばれる盲人を救う会の女性グループや、体に障害があって2本足で歩けない男性など、見た目にハンディキャップのある人が大勢登場する。

監督・脚本・製作を務めているファレリー兄弟は、「人を見た目で判断してはいけません」と偽善的な説教をしているわけではなく、「見た目も性格もいろんな人がいるから、人間って面白いんじゃない?」とラフな感じで私たちに問いかけている。そこが心地いい。

ジャック・ブラックの主演作品は、『スクール・オブ・ロック』も『ナチョ・リブレ 覆面の神様』も面白いので、そちらも一緒におすすめしたい。

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第8位 100歳の華麗なる冒険


100歳の誕生日を迎えたアランは、老人ホームの窓から脱走し、フラフラと冒険旅行に出てしまう。アランはいつのまにかギャングに追われる身となり、最終的にはバリ島へ移動。アランはいつもこんな感じで、知らず知らずのうちに波乱万丈の人生を歩んでいた。

2013年公開のスウェーデン映画で、原作はヨナス・ヨナサンの『窓から逃げた100歳老人』。この小説は世界中でベストセラーになったので、ご存知の方も多いのではないだろうか。

物語は、現在のアランの冒険と、これまでのアランの人生の回想シーンが交互に行き交う構成になっている。100歳になったアランもすごいのだが、若かりし頃のアランの人生も相当に破天荒で、ぶっ飛びまくっている。アランは幼少期から爆破マニアで、とにかく何でも爆破したがる。彼の座右の銘は「人生なるようにしかならない」で、全ての行動は行き当たりばったり。そうやって生きているうちに、アランはアメリカの原子爆弾の開発に関わったり、アメリカとソ連で二重スパイとして活躍したりしており、彼は人生の中でレーガン大統領やスターリンといった数々の大物に出会っている。その中で特に印象的な人物は、アルベルト・アインシュタインの弟というヘルベルト・アインシュタイン。このヘルベルトがとんでもないバカという設定がまた笑える。見た目がアインシュタインにそっくりなのもおかしい。

アランは常にものすごく適当で、ほとんどのことはどうでもいいと思っている。そのため、巨大な象とバリ島へ逃げることになっても、「何で俺は象といるんだ!」なんて言わないし、全く驚かない。淡々と、ものすごくでかい象と一緒に飛行機に乗っている。このシュールさがたまらない。

日々いろいろなことにがんばりすぎて疲れている人は、アランの「何事もがんばらない」という生き方を見ると、少し肩の力が抜けて楽になるかもしれない。かなり極端な話ではあるが、確かにほとんどのことは、なるようにしかならないのだから。

詳細 100歳の華麗なる冒険

第9位 なんちゃって家族


麻薬の売人をしているデヴィッドは、メキシコからマリファナを密輸するよう命令され、家族旅行を装って、国境の検問を乗り切ることにする。デヴィッドが集めた偽家族は、母親にストリッパーのローズ、長女にホームレスのケイシー、長男に親から捨てられた童貞のケニーというメンバー。トラブルだらけの旅を続けるうち、4人はこの偽家族に愛着を感じるようになっていく。

「ありがちなおバカコメディなんだろうな…」と思いきや、これが予想を超える面白さで、ぐいぐい物語に引き込まれていく。偽家族として集まった4人は、それぞれがワケありで、孤独な人生を歩んでいる。もちろん、そこを重たく強調するような脚本や演出は皆無なのだが、旅を続けるうちに4人がこの偽家族に居心地の良さを感じ始める理由がちゃんと見える。つまりこの作品は、下世話なだけのおバカコメディではなく、ホームドラマ的な要素がしっかりしているのだ。いろいろあって、4人が本物の家族のようになっていく後半部分では、ちょっとジーンとしたりして。「おいおい、いい話じゃないか」と、なぜかこっちが戸惑ってしまう。テンポよく笑わせながら、自然と観客に感情移入させる脚本はとてもうまい。

4人のキャラ設定もいいし、キャスティングもいい。それに加えて、脇役のキャラもかなり面白い。全体の作りが丁寧なので、映画としての完成度もそれなりに高い。『なんちゃって家族』というバカらしいタイトルのせいで敬遠する人も多いだろうが、いい意味で期待を裏切ってくれるはずだ。

詳細 なんちゃって家族

第10位 ミート・ザ・ペアレンツ2


婚約者のパムとの結婚を間近に控えた看護師のグレッグは、両家の顔合わせをするため、パム一家とフロリダの実家へ帰省する。しかし、パムの父親のジャックは、かなり堅物の元CIA秘密工作員。そしてグレッグの両親は、下ネタ大好きのマイペースな自由人。ただでさえ気を使う状況の中で、グレッグはパムから妊娠を告げられる。

2000年に公開された『ミート・ザ・ペアレンツ』の大ヒットを受け、シリーズ2作目として2004年に公開されたのがこの『ミート・ザ・ペアレンツ2』。この作品の何がすごいって、とにかくキャストがすごい。ジャックはロバート・デ・ニーロ、グレッグの父親のバーニーはダスティ・ホフマン、母親のロズはバーブラ・ストライサンドが演じているのだ。ご存知だと思うが、デ・ニーロは『ゴッドファーザー パート2』(74)と『レイジング・ブル』(80)で、ダスティ・ホフマンは『クレイマー、クレイマー』(79)と『レインマン』(88)で、バーブラ・ストライサンドは『ファニー・ガール』(68)と『スター誕生』(76)で、それぞれ2回ずつオスカーを受賞している。バーブラ・ストライサンドの2回目は、作曲家としてのアカデミー歌曲賞だが、それはそれでまたすごい。

この大御所3人衆が、本当に楽しそうにそれぞれの役を演じていて、それを見ているだけでも幸せな気持ちになる。ロズは高齢者向けのセックス講座を開いているセックス・セラピスト(って何?)なのだが、バーブラ・ストライサンドが演じると、すごい下ネタを連発していても、なぜか下品さを感じない。デ・ニーロが、溺愛する孫のために、リアルなオッパイ型哺乳瓶を胸に装着して大マジメな顔で授乳するとか、ホフマンが妙なダンスを披露するとか、デ・ニーロの孫がアル・パチーノ主演のギャング映画『スカーフェイス』を見ているとか…。そういう小ネタがいちいちツボにはまる。彼らの映画を数多く見てきた映画ファンなら、無条件で笑えると思うのだが、いかがでしょうか。

詳細 ミート・ザ・ペアレンツ2