『名探偵コナン 戦慄の楽譜』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

「音楽」をテーマとした劇場版シリーズ第12作目。各地で爆破事件が相次ぎ、被害者はいずれもある音楽アカデミーの卒業生だった。果たして犯人は誰なのか?そしてなおも命を狙われるソプラノ歌手を、江戸川コナンは守りきれるのか?

あらすじ

名探偵コナン 戦慄の楽譜』のあらすじを紹介します。

優秀な音楽家を何人も輩出している堂本音楽アカデミーで爆発が起き、2人が亡くなり1人が重傷を負った。その事件を調べにアカデミーを訪れたコナンは、毛利蘭から工藤新一宛てにコンサートのお誘いを受ける。それはアカデミーの創設者である堂本一輝が新しく建てた堂本ホールのこけら落とし公演で、鈴木園子のコネでリハーサルも見学させてもらえるとのことだった。しかし上手く断れなかった新一(コナン)は蘭を怒らせてしまい、気まずい雰囲気を拭えないままコナンたちはリハーサルへと向かう。堂本一輝のオルガンやバイオリニストの山根紫音の演奏に感動する一同だが、どうやらリハーサルは難航している様子。ソプラノ歌手の秋庭怜子の出番がなかなか来ないため、爆破事件を調べる目暮警部らは彼女に話を伺う。実は元々このコンサートに出演するバイオリニストは爆発で被害を受けた河辺奏子であり、彼女は亡くなる直前に怜子へメールを送っていたのだ。さらに遺体のそばにはフルートの胴部管が発見されたことが明らかになり、それを見た怜子は表情を曇らせるが思い当たることは無いと無理矢理話を終わらせる。その後少年探偵団の「歌唱指導して欲しい」という突然の願いを受け入れる代わりに、今日はもう帰るよう促すのだった。

後日本当に帝丹小学校を訪れ、子ども一人一人にアドバイスをする怜子。それぞれの歌声を聞き分けたり蘭の弾くピアノの調律のズレを指摘するなど、流石の絶対音感を披露した。ふと目を離した隙に、小嶋元太は怜子の持つお茶を飲んでしまう。すると突然うめき声を上げて苦しみだす元太、急いで病院に向かうも喉が炎症を起こし声を出せなくなってしまう。さらに病院からの帰り道、怜子に見送られた元太たちはトラックに乗った何者かに襲われてしまう!犯人の狙いは何だったのか、さらに後日起きた爆破事件の被害者も堂本アカデミーの卒業生だったことが判明し…。

評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2008年4月19日
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 戦慄の楽譜』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

コナンが探偵バッジを投げたのはなぜ?

ホールに入ってしまうと爆発音が聞こえないのを恐れたため、音を拾えるように残していきました。恐らくは眼鏡の集音機能でそれを拾っていたのだと思いますが、今まで探偵バッジをそのように使ったことはなかったので混乱を招きました。

コナン(新一)は音楽が苦手なのでは?

原作でも有名な、コナンは音痴であるという設定。その彼が絶対音感を持っているのは不自然だと思うかもしれませんが、耳では分かっても実際その正確な音を歌えない人は例え音大生でも大勢います。

そして怜子と一緒に電話で「110」の周波数を出すシーン。原理は間違っていないので可能ではありますが、普通の人間にはできない芸当だと思います。

「ミラララファ」=SHOOT?

音名をアルファベットに置き換え、さらにそれをイギリス式に、あとはコナンの絶対音感にかけてみた…という灰原の説明。なぜそれで「ミラララファ」がSHOOTを示すことになるのか?この件は説明するのも納得するにも非常に難しいのですが、まず日本の「ドレミファソラシ」は階名と呼ばれており、イタリア語の音名と同じです。音名とはその音の決まった呼び方であり、国によって読み方は変わります。日本だと「ハニホヘトイロ」が音名なので、ハ長調やト短調と呼ばれます。そしてイギリス式の「ドレミファソラシ」は「CDEFGAB」で表されます。これを元にアルファベット順に並べてみると

ファ
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W X Y Z

という表が出来上がります。「ミラララファ」の縦列に「SHOOT」の文字があるのが分かるでしょうか。さらに最初の「ラ」の音は次の「ラ」に比べて1オクターブ低いのでここだけは1段下がった「H」になるというわけです。しかし音名をアルファベットに置き換えるって何?イギリス式とドイツ式の違いって関係あるの?そもそも「ミラララファ」が「ミラソソミ」にしか聞こえない…など同じ疑問を持った方がネット上でも大量に見つかります。

まとめ

ストーリー展開とテンポは良かったのですが、犯人の動機がまたもや微妙というか…。息子を殺された逆恨みで4人を狙った、で終わらせておけば良いのに最終目的が堂本一輝というのがどうも結びつきません。
そしてなんといっても今作は、視聴者にとって疑問や突っ込みどころが多いです。まずパイプオルガンのパイプの中に爆弾を仕掛けられるのか?コナンがセンサーを3分内で外したというがその方法は?そして極めつけは灰原が吹いたリコーダーの音をコナンが聞き間違えるというミス…。聞き間違えというよりも灰原の吹き間違えでしょうか?どちらにせよ制作側のミスなのは確実です。それに加えて「ミラララファ」=SHOOT、というのも灰原のあの説明だけで視聴者に理解しろというのは至難の技だと思います。あまりにこじつけというか無理矢理すぎて完璧に冷めました。

過去の映画シリーズでは類を見ないくらいゲストキャラクターが活躍する本作でした。いわゆるツンデレの怜子はウケが良いようで、再登場をファンから熱望されているとの話も聞きますがいまだ実現していません。原作でも音楽をテーマにした事件は多数起きているので、容疑者の一人として浮上…なんてのも面白いかもしれませんね。

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