『名探偵コナン 漆黒の追跡者』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

東京や神奈川など広域で起きた連続殺人事件を主軸に、江戸川コナンと黒の組織の対決を描く。組織のメンバーだけでなく、警察関係者の初登場も多いシリーズ第13作。キャッチコピーは「逃げ切れねぇ、か…」。

あらすじ

名探偵コナン 漆黒の追跡者』のあらすじを紹介します。

翌日のキャンプの準備をする江戸川コナンは、2階の事務所で懐中電灯を探していた。無事に手に入れた直後に不審な物音がしたため振り返ってみると、そこには宿敵であるジンとウォッカの姿が!正体がバレたと慌てるコナンだが逃げる間もなくジンに拳銃を突きつけられてしまう。そこへ、毛利蘭が2階へと降りてきたため絶体絶命のピンチに…というところで夢から覚めたコナン。現実でないことに一安心するが、それは黒の組織との直接対決の予兆だったのかもしれない。

一方、神奈川で起きた自動車事故。被害者は「七夕、きょう…」のメッセージを残して亡くなった。そばにはアルファベットが書かれた麻雀牌が残されており、それは東京や静岡、長野で起きた殺人事件でも同様のものが発見されていた。よって同一犯による広域殺人事件として、東京で合同の捜査会議が開かれる。特別顧問として毛利小五郎も会議に参加していた。小五郎に盗聴器を仕掛けたコナンも事件の概要を把握するが、被害者の共通点や麻雀牌の謎はまだ解けそうにない。会議も終わり刑事たちと談笑するコナンたちだったが、トイレから帰ってきた山村ミサオ警部が「七つの子」のメロディを口ずさんでいる。聞けばトイレの中でそのメロディが電話のプッシュ音で聞こえてきたという。それは黒の組織のボスに繋がるメールアドレスを示していた!慌てて警視庁を出たコナンは、ジンの愛車であるポルシェ356Aを発見し捜査会議に潜入されていたことを知る。この連続殺人事件と組織が関連していると読んだコナンは自らも犯行現場を調べてみるが特に手がかりは掴めなかった。その頃、長野県警の大和勘助警部の情報により一人の男が容疑者として浮上。目暮警部らが張り込み見事逮捕するも、どうやら一連の事件とは無関係の様子。それよりも一瞬彼の人質となった女性は、なんと組織の一員ベルモットの変装であった。それを見抜いたコナンは彼女を問い詰め、今現在も警察捜査員に化けた仲間がいることが判明。コードネームはアイリッシュ、という情報だけを明かし、ベルモットは車で走り去っていった。果たしてアイリッシュは誰に変装しているのか?そして連続殺人事件の犯人、組織との直接対決の行方は…。

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2009年4月18日
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、山口勝平 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 漆黒の追跡者』について、4つ考察・解説します。※ネタバレあり

メモリーカードの行方

組織の情報が詰まっているというSDカード。見逃してしまいがちですが、アイリッシュが撃たれた際にキャンティが同時に一発で撃ち砕きました。彼女が「ビンゴ!」と言ったのはアイリッシュの心臓部だけでなくカードも破壊したからだったのです。本物の腕利きのスナイパーですね。

そもそもSDを持ち出したのは?

連続殺人事件の被害者の中に組織の工作員がいて、その人物がSDを持ち出したことを明かすベルモット。しかしそれが誰なのかは言わず、本編でも明らかにされません。お守り袋の中にSDが入っていたことから、それの所持者であった3番目の被害者が工作員ということだそうです。重要性がない人物だといわれればそれまでですが、もう少しきちんとした解説があっても良かったと思います。

ひしゃくを見て何を考え付いたのか?

神社で外国人の女性がひしゃくで手水をする姿から、北斗七星の形を思い出すコナン。つまりひしゃくの形と北斗七星が似ているからです。小五郎も犯行現場を線でつなぐという非常にいい考え方をしていたので、あと一歩でした。

麻雀牌の赤丸

塗られた赤丸はエレベーターに乗っていた被害者たちの位置だと結論付けられましたが、そんなことを真犯人である本上ななこの兄が知れるわけがありません。殺す直前に聞きだした可能性もありますが、乗っていた位置はそこまで重要なものではないでしょう。恐らく赤い丸は北斗七星の位置と事件現場に関連したものと考えたほうが自然です。それでもあまりピンとくる考え方ではありませんが…。

まとめ

黒の組織との直接対決!と思いきや夢オチであったり、結果的には特に進展がなくて残念でした。とはいえ映画と原作では食い違う設定も多々あるようなので、仕方ない結末かなと思います。過去の「天国へのカウントダウン」以来の登場だったジンとウォッカに加え、ベルモットやキャンティ&コルンが活躍するあたり組織側のオールスター作品で豪華でしたね。新キャラのアイリッシュも登場し、まさか松本警視に変装するという大胆不敵な人選でハラハラしました。初登場ながら今作で亡くなった彼ですが、かつてジンに殺されたピスコとの関係を明かしたのでいつか名前だけでも原作に出て欲しいです。

そして本作は組織のメンバーだけでなく平次や和葉、滅多に揃わない警察関係者の面々も集まります。もしかしたらオールスター作品といわれている第10作目「探偵たちの鎮魂歌」よりも豪華かもしれません。なので一連の発端となった連続殺人事件の印象は正直薄いです。そもそも事件の描写よりも、捜査会議だったり警察を邪魔する組織の動きがメインに描かれています。正直もうミステリー、サスペンス要素をコナン映画に期待してはいけないことが分かりました。アクション映画に少しだけミステリーを添えた、という認識で見た方がよいかと思います。

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