『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

西多摩市に新しくできたツインタワービル。そこに関わる人間が次々に襲われる殺人事件が発生。さらに江戸川コナンの宿敵、黒ずくめの組織が初登場する。目的は裏切り者の灰原哀か、それとも…。

あらすじ

名探偵コナン 天国へのカウントダウン』のあらすじを紹介します。

阿笠博士や少年探偵団らとともにキャンプのため西多摩市を訪れた江戸川コナン。その日の夜、小嶋元太は灰原哀が公衆電話をかける様子を見たというが彼女はそれを否定する。キャンプの帰り道、一行は西多摩市に新しくできた”天国に最も近い”ツインタワービルに寄り道。するとそこで毛利小五郎、蘭、鈴木園子に落ち合い、小五郎がビルのオーナーに招待されて来たことを知る。オーナーの秘書である沢口ちなみに案内され、ともにビルを見学しつつ社長の常盤美緒を紹介される。合わせて日本画の巨匠や市議会議員、そしてビルの建設者とも挨拶を交わすのだった。ビルからの景色を楽しんでいる最中、従業員たちが黒のポルシェ356Aが近くに止まっていると話す。黒ずくめの組織の一員、ジンの愛車であると気づいたコナンは急いでエレベーターに乗り込むが、地上に着く頃にはもうその車の姿は無かった。なぜこんなところに現れたのか?コナンが疑問を抱き始めたその夜、ビルの一室で市議会議員の男性が殺害される。遺体のそばには、なぜか割られたおちょこが置かれていた。

殺された日のアリバイから、容疑者はコナンたちが昼間出会った人間に絞られた。それを受けて少年探偵団は自分たちだけで事件の聞き込みに向かおうとするが、コナンにはバレバレ。子ども相手に容疑者たちが重要な証言をするはずもなく、少年探偵団らの意気込みは空振りとなった。後日、灰原が深夜に誰かと電話していたとコナンに報告する阿笠博士。その相手はもしや黒ずくめの組織ではないかと疑念が深まる中、少年探偵団と灰原も一緒にビルで出会ったゲームプログラマーの家へ遊びに行くことに。しかしそこには殺害されたプログラマーの男性の遺体が、そしてそばにはまたしても割られたおちょこが転がっていた…。

この一連の事件の犯人は一体誰か。そして、灰原と黒ずくめの組織の目的とは…。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年4月21日
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:こだま兼嗣
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、山口勝平、林原めぐみ、神谷明 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

冒頭の電話の相手

キャンプ場で灰原が電話したあと、ウォッカが電話を切る視点になりました。まるで灰原とウォッカが会話しているように見せているのですが、実際は違います。作中に出てきたとおり灰原は姉の宮野明美がかつて使っていた電話へ、ウォッカはハッキングの出所を恐らく部下に調べさせていたようです。

そして痕跡を残さないよう、留守番電話に録音された灰原の声をコナンは再び電話をかけてメッセージを消去していました。本当にそんなことが可能なのでしょうか?現代ではまず無理ですが、昔のテープ内臓タイプの電話であればメーカーによってできたそうです。このタイプの電話は原作の別の事件でもトリックに使用されており、柔軟な発想が可能であったことが伺えます。

10年後の写真

コナンと灰原の10年後の写真はエラーが出てしまいました。その際灰原は「10年後はこの世にいないのかも」といった発言をしていましたが、今のところそれを裏付ける事象はありません。今作で灰原は亡き姉の家に電話したり、「しょせん裏切り者の末路はこんなもの…」というセリフがある映画を一人で見るなどかなりナーバスになっています。実際どうなるかは分かりませんが、この滅入った気持ちからの発言であると信じたいです。

もう一人、蘭の写真も観客には見せてくれませんでした。周りがあれだけ大絶賛していたのでとても気になるところですが今後の楽しみに、という演出だったのでしょう。すでにOVA「10年後の異邦人」にてその姿は描かれています。

如月峰水が75階に残った理由

地上に降りれば逃亡できる可能性があり、そのチャンスは何度もありましたが如月はパーティ会場に残りました。あらかじめ毒薬を持っていましたし、コナンが現れずとも自殺する決意があったのです。

まとめ

灰原の電話の相手、殺人事件の犯人、ジンとウォッカの行動、そして最後の脱出方法など予想外の展開ばかりで驚かされたシーンが多々あります。公開された当時、灰原は黒ずくめの組織に寝返ってしまったのではと疑わせる予告が流れていました。序盤はそれを確信させるような演出でしたが、留守電の姉の声を聞いていたという真相はとてもいじらしく、切なかったです。ラストでは皆を助けるために、そしてもうこれ以上怯えて暮らさなくていいように、爆弾のそばでカウントダウンを続けます。自ら犠牲になろうとする姿に色々な意味で胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。今作では灰原が主人公といっても過言ではないと思います。

そして歩美の30秒ぴったり数えられる特技、蘭のバンジージャンプなど女性キャラクターの活躍が目立つ作品になりました。光彦や元太の命がけの行動も印象に残りましたし、逆にコナンや警察の手柄はあんまり無かったかもしれません。最後に、銀(GIN)のナイフで”ジン”とは私も思いつかなかったです。

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コメント

  1. レモネード より:

    オトナ帝国の逆襲のイメージでしたね