『名探偵コナン 絶海の探偵』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

読売テレビ放送開局55周年記念作品。海上自衛隊の新鋭、イージス艦を舞台にしたスパイミステリー。海上保安庁や防衛省が全面協力しているためリアルな情報戦が繰り広げられる。キャッチコピーは「それ、マズくね!?」

あらすじ

名探偵コナン 絶海の探偵』のあらすじを紹介します。

京都の舞鶴港で、海上自衛隊によるイージス護衛艦「ほたか」の体験航海が開催される。高確率の抽選を当てたコナン一行の姿もあり、めったにできない体験ができるということで毛利小五郎以外のテンションが上がっていた。順調に体験航海が進むなか、突然航海士たちの雰囲気が変わり緊張感が増す。どうやら不審物がイージス艦に向かってきており、ミサイルの準備という声まで聞こえてくる。なんとか無事にその目標物を捉え、それが無人の廃船であることが分かった。ここまでの動き全てを訓練として説明する航海士だったが、コナンだけはこれが本物であることを見抜くのだった。

続いては船首見学として、甲板を歩いたり自衛官らと写真を撮れる時間になった。その中でコナンは女性の自衛官を発見し、一緒に写真を撮ってもらうよう頼む。しかし彼女はあまり乗り気でない上に、自らの仕事内容をごまかしコナンに不信感を抱かせた。そこで彼女の写真を大阪で会合をしているという阿笠博士と灰原哀に送り、彼女がどこに所属しているのか調べて欲しいと頼む。一方イージス艦内では衛星電波を確認。体験航海に参加した乗客の携帯電話は全て没収したため、一般客の反応とは考えにくい。実際にはコナンが手にしていた腕時計型衛星電話が察知されたのかもしれないが、この件により航海士たちは乗客の中にXが乗り込んでいるのでは?!と懸念し始める。果たしてXとは何者なのか。そして、国家を揺るがしかねない非常事態へと発展していく…。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2013年4月20日
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、岩居由希子 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 絶海の探偵』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

本作の整理

主軸としては2つ。左腕が切断された状態で亡くなった笹浦一等海尉の事件を解明することと、イージス艦の情報を狙うある国のスパイXの正体を突き止めることです。前者は中盤から事故ではなく殺人であるという見方が強くなりましたが、真相は倉田の過失によるもので殺意は無かったため事故ともいえると思います。さらに笹浦は以前イージス艦のデータを違法にコピーしたことを問い詰められており、そのデータは竹川と名乗る男にリークされています。

そしてコナンがスパイXの正体を見破れたのは、特定のデータを盗むために公開訓練に参加していなかった勇気の父親しかいないと推理したからです。さらにスパイXはこのデータを盗む時間を稼ぐため、不審な廃船をイージス艦に向かわせてわざと警戒を強めさせます。

竹川とは何者なのか

Xと同じ国からきたスパイで、Xの仲間です。笹浦からのデータを無事に受け取ったあと、関空に向かいました。公園で焼き捨てたメモは、なぜあそこに捨てたのかよく分かりません。

あの国とは

たびたび「あの国のスパイ」と呼ばれるX。外国の工作員ということは明かされましたが具体的な情報は明かされません。あの国とはどこの話なのだろう…ともやもやした方もいると思うのですが、そこはあくまでスパイの情報ということで、詮索してはいけない世界のようです。

まとめ

イージス艦が舞台というだけあって専門用語が飛び交っていたため、ところどころ状況が理解できない部分もありました。しかし小五郎のいう通りそれがリアルなものなのだと思って鑑賞してみると、本格的な臨場感を味わえて面白いです。Xというスパイの存在、本来の職業を隠して仕事をする藤井一佐の姿もかっこよかったです。最近のコナン映画ではゲスト声優として芸能人を起用する傾向にあります。「戦慄の楽譜」のDAIGO、「漆黒の追跡者」の大橋のぞみ、「天空の難破船」の優木まおみ、「沈黙の15分」の渡部陽一、「11人目のストライカー」の桐谷美玲など、やはり声優としては全員違和感を感じました。しかし今作の藤井一佐を演じた柴咲コウは、比較的自然ですんなりと受け入れられました。デキる女性キャラクターが完成されていて馴染んでいた気がします。

そして久しぶりに自然な蘭と新一、平次と和葉の恋模様が描かれて良かったです。眠りの小五郎が犯人を追い詰めるのも、映画シリーズでは実に第2作目以来の展開となりました。いつものコナン映画という気がして嬉しかったです。相変わらず容疑者が少ないため王道的なミステリー要素は薄いですが、どんでん返しのラストには驚かされました。無敵すぎる蘭の生命力が唯一の突っ込みどころです。

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