『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

劇場版「名探偵コナン」10周年記念作品。レギュラーキャラクターがほぼ勢ぞろいしたオールスター作品である。キャッチコピーは「探偵たちよ、安らかに眠れ」。第30回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞。

あらすじ

名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』のあらすじを紹介します。

ある人物から依頼を受けた毛利小五郎は、江戸川コナン、毛利蘭、少年探偵団とともに横浜にある遊園地、ミラクルランドを訪れる。その敷地内のレッドキャッスルホテルにて、依頼人の秘書と面会するとミラクルランドの腕時計型フリーパスIDを配られた。小五郎以外は大喜びでミラクルランドに向かおうとするが、なぜかコナンだけは秘書に呼び止められてしまう。すると突然部屋のカーテンが閉められ、モニターに顔を隠した依頼人が映る。依頼人は2人に「ヒントを元にある事件を解決して欲しい、12時間以内にできなければ全員のフリーパスIDを爆破する」と告げる。複数の探偵にも同じことを頼んだという依頼人は、見せしめに小五郎の知り合いである竜阿茶探偵のIDを爆破させるのだった。さらにGPS機能により警察へ駆け込むことも、自力で外すことも禁じられた状況下で2人は第一のヒント「TAKA3-8」を頼りにレッドキャッスルを飛び出した。

なんとか順調に事件の手がかりを集める2人だったが、捜査の途中で小五郎が怪盗キッドの仲間に間違われ警察へと連行されてしまう。キッドは深山商事に展示されている宝石を狙って予告状を出していたのだが、それに加え最近キッドの命を狙う輩がいるため警察も過敏になっていたのだ。警察の目を盗みコナンは一足先に捜査に戻り、依頼人から渡された電話で第二のヒント「夜のカフェテラス」を得る。しかしその際、依頼人はコナンを”工藤新一”として話を進めるのだった。彼はなぜコナンの正体を知っているのだろうか…。

その後服部平次、白馬探と合流したコナンは徐々に真相に近づいていく。刻一刻と迫るタイムリミット、果たしてコナンは全ての謎を解き大切な人たちを救えるのか?

評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2006年4月15日
  • 上映時間:107分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

探偵たちについて

今回名前と写真だけの登場になった茂木と槍田。彼らは原作・アニメともに「集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド」で登場したキャラクターです。竜探偵については初登場ですが、声優は2代目毛利小五郎を演じる小山力也が担当しています。

白馬=?

ラストのコナンの「捜査中から俺たちと一緒にいた」というセリフから、白馬=キッドであったことが判明します。さらにそれを裏付ける証拠は、IDに隠されていました。

IDについて

結果的に、IDの爆発で亡くなった人は誰もいません。最初に小五郎が見せられた竜探偵の爆死映像は閃光だけのものであったか、とにかく偽者でした。途中合流した園子もIDを持っていたが落とした、ということは爆発しない普通のIDも配られているということになります。ですがキッドが元太から外したIDは爆破したので、コナンたちが渡されたIDにはしっかりと仕掛けがされていたと思われます。

なぜ元太だけIDを持っていたかですが、園子が無くしたはずのIDを持っていたので警察が押収する際に数が合ってしまいました。園子自身もなぜ鞄に入っているのか不思議がっていましたが、ここで注目したいのが黄色のペンキ。本編中にコナンたちがファーイースト・オフィスを訪れた際、白馬が黄色のペンキが付いてしまったと嘆くシーンがあります。つまり白馬が付けていたのは園子から盗んだ普通のIDであり、事件が解決したあとどこかのタイミングで返したのです。ついでにオフィスを訪れたとき、伊東のモニターにIDの反応は2つしかありません。それは白馬のIDにGPS、爆破の仕掛けが無い証拠になります。きっと白馬の婚約者のIDもキッドの嘘であり、白馬探本人はこの事件に全く関係していないのでしょう。

まとめ

10周年記念に相応しいオールスター作品で、ほとんどのメインキャラクターが登場します。特に白馬探は映画初登場ながら、コナン&平次と行動することで強いインパクトを残しました。それに加え、写真だけでしたが茂木や槽田の登場は原作ファンにとって嬉しいものでした。その分本編に関わりが無く、最終的には犯人の嘘だったオチは非常に残念です。それでも普段では滅多に絡まないキャラクターが登場したり、それぞれがかっこよく活躍するエンターテイメントとしては凄く楽しめました。

それと同時に私は「探偵たちの鎮魂歌」というタイトルに違和感を感じました。確かに最初はそう思わせる展開でしたが、結局のところ死人は西尾のみで探偵とは関係ありません。今までの「瞳の中の暗殺者」や「14番目の標的」等と比べて、タイトルに隠された意味が込められていないのです。なので初めて見終わったときは、お祭り騒ぎの中で拍子抜けしたような、そんな気分でした。

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