『名探偵コナン 水平線上の陰謀』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

豪華客船内で渦巻く陰謀、偽装された交通事故、15年前の事件の真相…。海と陸の両方で起きた事件に江戸川コナン一行が迫る。キャッチコピーは「忘れはしねぇよ、オマエのことだけは…」

あらすじ

名探偵コナン 水平線上の陰謀』のあらすじを紹介します。

豪華客船、アフロディーテ号の処女航海に招待された江戸川コナン一行。クルージングをおおいに楽しみつつ、夕食の席でシナリオライターの日下ひろなり、八代造船の設計士でアフロディーテ号の設計も担当した秋吉美波子と知り合いになった。さらに毛利蘭が空手の関東大会で優勝したことも明かされ、少年探偵団は貝で作った金メダルをプレゼントしようと計画する。その頃、夕食の途中で席を抜けた日下は八代グループの会長の部屋へ、そして盗聴器を仕掛けるのだった。

翌日、優雅な朝を迎えたコナンたちは船内でかくれんぼをすることに。鬼となった灰原哀と鈴木園子が手分けして残りのメンバーを見つけていくが、蘭だけが見つからず時間切れ。すれ違いになった園子に探偵バッジで話しかけると、なんと彼女から”助けて”という声が!少ない手がかりの中、霊安室を導き出したコナンのおかげで園子は一命を取り留めるが、何者かに襲われ閉じ込められてしまったという。その現場であるマリーナを調べてみると、八代会長の鉄扇が落ちており小五郎とコナンは会長の部屋を訪ねる。しかしそこには、妻である貴江社長の刺殺体が転がっており、さらに会長の延太郎も行方不明となっていた…。

捜査が難航する中で、コナンは15年前に第一八代丸が沈没した事故の存在にたどり着く。その事故では沖田船長と三等航海士が死亡しており、アフロディーテ号の船長を務める海藤渡が副船長として乗船していた。さらに半月前、美波子と同じ設計士の八代英人が崖から自動車ごと転落した事故。これを佐藤刑事が再捜査した結果、不審な点が見つかり他殺の可能性が出てきた。これらの事件の真相、そしてアフロディーテ号に秘められた陰謀とは一体何なのか。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2005年4月9日
  • 上映時間:108分
  • ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
  • 監督:山本泰一郎
  • キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、緒方賢一 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『名探偵コナン 水平線上の陰謀』について、3つ考察・解説します。※ネタバレあり

園子はなぜ襲われたのか?

犯人が日下だと分かったあとでも、園子が襲われた理由はいまいち明確になりません。恐らく八代会長を呼び出した10時15分寸前に園子が現れたので、手っ取り早くその場から排除したかったのでしょう。霊安室に閉じ込めたのは万が一を考えての口封じかと思われます。

沈没事故の偽装

15年前の事故の説明が極端に少なく、亡くなった2人の名前をハッキリと明かさないのが一番の混乱の種だった気がします。亡くなった沖田船長の娘が美波子、そして三等航海士の息子が日下だったわけですが、毒殺(?)された船長の死体を発見した男性が恐らく三等航海士であり日下の父親です。そうでなければ彼によってもっと簡単に真相が暴かれたはずなので、口封じに海道に殺されてしまったのだと思います。

氷山にぶつかるという展開でピンときた人も多いかもしれませんが、今作はタイタニック号や映画「タイタニック」が至るところでモチーフになっています。

小五郎vs美波子

「女とは戦わない主義」と言って反撃しようとせずただタコ殴りにされてしまう小五郎でしたが、コナンの声に動揺した美波子の一瞬の隙を狙って見事取り押さえました。原作では何度か登場していますが、柔道、特に一本背負いは小五郎の学生時代からの得意技なのです。

そしてコナンが何故小五郎の推理を聞くことができたのか、それは阿笠博士に貰うはずだった”カフスボタン型スピーカー盗聴器付き”を小五郎が奪い付けっぱなしにしていたからです。蝶ネクタイ型変声機で声を飛ばせたのも同じ理由です。

まとめ

前々作は平次、前作はキッド、そして今作では小五郎が主役といっても過言ではない活躍をしました。妻の英理に似ているから苦手、ではなく似てるからこそ無実を信じたかった…という切ない思いに胸を打たれました。やはり青山剛昌の原画で描かれるシーンには特別な印象を受けてしまいます。そして蘭と新一が子どもの頃の可愛らしいエピソードも明かされました。かくれんぼというワードだけであれだけロマンチックに、ハラハラドキドキな展開に持っていく演出は素晴らしいと思いました。

一方で、事件やミステリーの方向ではまたもや満足感を得られませんでした。トリックやアリバイ偽装の雑さが目立ってしまい”復讐”という大きな動機が薄れてしまった気がします。本人含め誰もが日下が犯人だと思っていたところに…という大どんでん返しのラストには驚かされました。とはいえ、日下にのしかかる八代会長をナイフで刺したあと日下に気づかれることなくその場を去る、貴江社長を装って刺されたフリをするなど美波子の行動はかなり運任せで不安定なため、知性溢れる容姿とのギャップが悪い方向で目立ちすぎです。

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