映画『カウボーイビバップ 天国の扉』あらすじとネタバレ感想

カウボーイビバップ 天国の扉の概要:TVシリーズ「カウボーイビバップ」の劇場版アニメ(01)。スパイクらおなじみの賞金稼ぎのメンバー達が繰り広げるSF冒険活劇。出演は、山寺宏一、磯部勉、林原めぐみ。「マクロスプラス」の渡部信一郎監督。

カウボーイビバップ 天国の扉 あらすじ

カウボーイビバップ 天国の扉
映画『カウボーイビバップ 天国の扉』のあらすじを紹介します。

2071年、火星政府。アルファシティ。タンクローリー車の炎上事故が発生。死者72名、意識を失い倒れる人が続出した。政府の見解ではバイオ・テロと発表。その場に偶然、居合わせたフェイ・バレンタイン(林原めぐみ)は、タンクローリーから降りてきた謎の男を目撃。自らが追う、賞金首のハッカーとは別人であったため驚く。
一方、スパイク・スピーゲル(山寺宏一)は、宇宙船「ビバップ」号にいてTVでタンクローリーの炎上事故を知ります。その犯人に3億ウォンの報奨金がかけられているため関心を持つ。スパイクは、先日、相棒ジェット(石塚運昇)とコンビニ強盗を捕まえたが、最近カップラーメンばかりでもっとましなものが食べたいと思っていたのだ。

タンクローリー炎上事故の犯人を捜すため、スパイクはイスラム街で聞き込みを開始。”目に見えない豆はあるか?”と聞きまわっていると、ラシードという男に出会う。イスラム街のモルガンストリートにあると言われ、男についてゆくと怪しげな骨董屋へ。そこで、”お前にぴったりの壺だ!”と壺を渡されます。
宇宙船「ビバップ」号に戻り、ハッカーの天才エド(多田葵)がその壺を調べると、ブルーのカプセルが入っていた。カプセルを調べたエドは、それがリンパ球に似せた小型のナノ・マシーンであると考えます。次にスパイクは、製薬会社チュリオス・メディカルに潜入。元特殊部隊のエレクトラ・オヴィロ(小林愛)という謎の女に出会う。その女には、ヴィンセントと同じタトゥーがあった。

数日後、エレクトラの無線を傍受したスパイクは、ヴィンセントを追って地下鉄へ。”ヴィンセント、お前からは死臭しかしない。”とスパイクは言い放ち、激しい銃撃戦&肉弾戦へ。しかし、スパイクは深手を負い、負けてしまう。そしてヴィンセントは消えた。賞金首のハッカーをついに見つけたフェイは、捕まえようと追うが、既にハッカーはヴィンセントにブルー・カプセルで殺された後だった。
フェイも殺されるところだったが、ヴィンセントの血が体に入り助かってしまう。一方、ヴィンセントを追いかけていたエレクトラは、自分の血液を培養してワクチンを開発。スパイクと共にヴィンセントの野望を砕こうと動く。

ヴィンセントの野望とは、”水道にブルー・カプセルを混ぜてばらまき、人類を滅亡させる”という計画だった。アルファシティの警察”ISSP”も動き出すが。ハロウィンの日。スパイクは、愛機ソーダー・フィシュに乗り、ヴィンセントとの最後の決戦場へ。相棒ジェットらもそれぞれ、ヴィンセントの野望を阻止すべく飛び出した。ヴィンセントと、それに共鳴するスパイク。そしてヴィンセントを愛するエレクトラの物語。
(スパイクの独白)そいつは一人だった。夢の中で生きているような男だった・・・。世界は、失われた愛と秩序を取り戻せるのか?

カウボーイビバップ 天国の扉 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:SF、アクション
  • 監督:渡辺信一郎
  • キャスト:山寺宏一、石塚運昇、林原めぐみ、多田葵 etc

カウボーイビバップ 天国の扉 ネタバレ批評

映画『カウボーイビバップ 天国の扉』について、感想批評です。※ネタバレあり

心躍る冒険が還ってきた!孤独な魂を癒すのは仲間たちの愛

TVシリーズ「カウボーイビバップ」の2001年劇場版です。クールなジャズやファンクが流れ、宇宙船「ビバップ」号の住人、スパイクや相棒ジェット、フェイ、天才ハッカーのエドと天才犬アイン達が本作でも大活躍を魅せてくれます。本作では、もう1人の主人公ヴィンセント・ボーラージュが目立ちすぎていて、本来の主人公スパイクが少し押され気味な印象を受けます。

しかし、2人の主人公は鏡のようなもの。スパイクがヴィンセントのことを”あいつは俺と同じだ。心から会いたいんだ!”と語るように1つボタンを掛け違えていたら彼と同じ運命を辿るだろうと意識しているのです。ヴィンセントには、モデルがいて、ヴィンセント・ギャロをイメージしているのだそう。かっこよくって、ハリウッド受けしそうです。でも、主人公より強いのが気になります。

筆者はTVシリーズからのファンです。本作の見どころは、映画版ならではの迫力あるアクション・シーン。まず、前半の、スパイク&ジェットのコンビニ強盗捕獲作戦。軽口をたたきながらも外さない見事なガン・アクションがいい。次に地下鉄でのヴィンセントとの激しい銃撃戦。スパイクは、得意のジークンドーで応戦しますが、ヴィンセントに力負けしてしまいます。

3つ目は、ラストのハロウィン決戦。ヴィンセントの野望、人類をカブセル型ナノ・マシーンで滅ぼす計画を阻止すべく、ソーダー・フィッシュ号(スパークの愛機)の乗り向かいます。音楽にもこだわっていて、対決シーンにロックが使用されていたりと耳でも楽しめます。なんといっても、スパイクの足が長い!肉弾戦になった時の華麗な足技にはうっとりしますよ。西部劇のドンパチや雰囲気が好きという人に本作をおすすめします。

またスパイク以上に個性的なのが、宇宙船「ビバップ」号の住人達。特に天才ハッカーのエドと年齢不詳の美人フェイのデコボココンビのやりとりが面白い。1つの家族のような、ビバップ・クルー達をぜひ応援して下さい。

七色の声を持つ声優、山寺宏一の魅力

「それゆけ!アンパンマン」シリーズのめいケンチーズ(ほか、4役)や「新世紀エヴァンゲリオン」の加持リョウジ役、「らんま2分の1」の響良牙/Pちゃん役など多彩な役柄と、なんでも演じることのできるスーパー・ボイスの持ち主です。声優としてはめずらしく、ドラマ出演や「おはスタ」での司会業も経験しています。誰もが1度は、山寺宏一の声を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

映画の吹き替えでも活躍しており、エディ・マーフィやゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピットにトム・ハンクスなど主役級を演じています。山寺宏一の魅力は、声帯模写が得意で動物はもちろん、声優仲間の声までまねることができるそうです。またアンパンマンなどで1人6役を演じたりととにかく技術面がすごい!また繊細な演技で魅了させてくれます。字幕版の俳優の演技よりも、吹き替え版の演技のほうが優れているという評価もあるそうです。

声は2枚目、本人は3枚目かも?山寺宏一最新作は、「かいけつゾロリ うちゅうの勇者たち」(15)。ゾロリシリーズの第3作目で、主人公ゾロリを演じています。2015年9月12日から絶賛公開中!

カウボーイビバップ 天国の扉 感想まとめ

アニメ劇場版の評価は難しい。総じて、アクション・シーンの迫力や背景描写は数段上がるが、主要人物の存在感が新しいキャラクターによって映えないこともあります。本作は、TVシリーズの良さを生かしつつ、絶妙さを保っています。やはり、TVシリーズと比較すると、劇場版よりTVシリーズのほうが内容が濃いように感じます。ぜひ、TVシリーズをご覧下さい。カウボーイビバップの魅力とおなじみのビバップ・メンバーの関係性がよく分かりますよ。

音楽も断然、TVシリーズのほうがいい。菅野よう子率いる”シートベルツ”のジャズ、ファンクなど多才な音楽に酔えます。ファンキーでおしゃれなSFアニメ「カウボーイビバップ」。声優も豪華で、アニメ・映画・TVで活躍する、スパイク役の山寺宏一、フェィ役の林原めぐみ、コンビニ強盗犯を演じたレンジィこと石橋蓮司など聴きどころも満載です。

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