映画『ダージリン急行』あらすじとネタバレ感想

ダージリン急行の概要:「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が描く、3人兄弟の一風変わったインド旅行記。色彩豊かな映像と小物のセンスが抜群。出演はオーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ。

ダージリン急行 あらすじ

ダージリン急行
映画『ダージリン急行』のあらすじを紹介します。

ダージリン急行 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2007年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、ファンタジー
  • 監督:ウェス・アンダーソン
  • キャスト:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン etc

ダージリン急行 ネタバレ批評

映画『ダージリン急行』について、感想批評です。※ネタバレあり

鉄道で巡るインドの旅は面白い!

ウェス・アンダーソン監督の「ダージリン急行」は、ダージリン・ヒマラヤ鉄道をモデルに描かれています。オレンジ色のポップでかわいい車体で車内もとてもおしゃれ。このダージリン急行は、監督オリジナルのデザインだそうで、実際には走っていないのだそう。ダージリン・ヒマラヤ鉄道について紹介しましょう。

ニュージャパイグリから乗車し、ダージリンまでの88kmを7時間15分で走ります。美しいヒマヤラ山脈の景色を楽しむことができます。「インドの山岳鉄道群」として、「ニルギル登山鉄道」と「カルカ・シムラ鉄道」と共に世界遺産に登録されています。また、ダージリン鉄道は610mのナローケージを使用しているため、「トイ・トレイン」とも呼ばれています。

本作では、旅する3人兄弟がギリギリで列車に飛び乗るシーンがありましたが、インドの鉄道はスピードが遅いので乗り降りが可能です。「ダージリン・ヒマラヤ鉄道」は、登山鉄道であり、蒸気機関車として運行されています。インドは日本の9倍の国土を持ち、鉄道網が整備された鉄道大国なんです!ただ、実際に映画を撮影した場所はラージャスタ州のジャイプルと言われています。
ジャイプルでは、ジャンタル・マンタルと呼ばれる天文台やアンベール城が有名です。鉄道に乗って、インドを旅してみませんか?

ウェス・アンダーソンのポップな色遣いや小物使いにヤラれた!

インドは心の旅がよく似合う。生と死が身近にあり、誰もが祈りを捧げることができる場所。大事なのは、3人兄弟がダージリン急行を降りてから、インドをどう歩くかだったのです!大人の自分探しと見せて、実は家族の形を模索するストーリー。長年、会えなかった母親に再会したシーンが面白い。次の朝、母親は失踪するのだ。だけど、3人兄弟は母親らしいと笑っています。

そんな絶妙な距離感と3人兄弟の個性が本作の魅力です。またダージリン急行の車体や内装などが凝っている点と兄弟が持つ小道具に至るまでのセンスの良さに何度も観たくなります。特に3人兄弟が持っているマーク・ジェイコブズ製のスーツ・ケース。かわいくて欲しくなります。ウェス・アンダーソン監督独特の色遣いが、インドの風土と合っていて、違和感なく成立するのが素晴らしい。

3人兄弟の変人ぶりばかり前半は気になったけど、こんな心の旅もたまにはいいんじゃないかなと思わせてくれます。旅行者役で、ビル・マーレイが出演しているシーンも少しだけど注目です。3人兄弟と絡みがないのが残念でした。

ダージリン急行 感想まとめ

インドに行きたくなる映画です。インドの雰囲気とウェス・アンダーソン監督の独特の色遣いがはまっています。ダージリン・ヒマラヤ鉄道に乗って旅ができたら最高!実際の映画撮影地になったジャイプルも素敵な町で、インドで最も有名な映画館ラージ・マンディルもあるんですよ。この映画をインドの人が観たらびっくりするかもしれませんね。

ロードムービー系の本作は、ただの自分探しではありません。兄弟の絆と家族を取り戻す物語です。大事なのは、ダージリン急行を降りて3人兄弟が歩いてみて分かること。母親との絶妙な距離感と兄弟の絆が紡がれてゆく過程に注目して下さい。”人生は何事もなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりに短い”という、小説家・中島敦の言葉があります。

本作を観ていて、ふとその言葉が浮かんできました。映画で心の旅をしよう。また「ダージリン急行」を楽しむ前に、3男ジャックの元恋人の物語を描いた、「ホテルシュバリエ」も収録されています。恋人役でナタリー・ポートマンが出演。併せてご覧下さい。

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