『デッドコースター』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

スマッシュヒットを記録したホラー映画『ファイナル・デスティネーション』の続編。ハイウェイでの玉突き事故を予知夢によって回避した9人の元に再び死の影が迫る。デヴィッド・エリス監督作品。

あらすじ

デッドコースター』のあらすじを紹介します。

前作の180便の事件から1年後。友人たちと車で出かけたキンバリー(A・J
・クック)は、突然自分たちがハイウェイでの大規模な玉突き事故に巻き込まれて死ぬ予知夢を見る。目覚めたキンバリーは慌てて車を停めると事故を未然に防ごうとするが、予知夢通りに事故は起こり仲間たちも死んでしまう。しかし夢で見た未来とは少しだけ状況が変わり、本来事故で死ぬ筈だった人間がキンバリーを含めて9名生き残ったのだった。

幸運を喜ぶ9名だったが、間もなくその内の一人が不幸な事故で死亡する。不審に思ったキンバリーは、今回のケースが1年前の180号のケースと似ていることに気付くと、残った生存者たちと何とか生き残る術を模索する。180便事件の唯一の生存者クレアの協力や謎の男からの情報で、「新たな生命が運命を変える」ことが分かる。生存者の一人の妊婦が死から逃れる鍵を握っていると判断したキンバリーたちは彼女の元へと急ぐが、一人また一人と不幸な事故に巻き込まれ命を失っていく。さらに生き残りと思われた妊婦は、実は初めから死ぬ運命でなかったことが判明する。追い込まれたキンバリーと同じく生存者の一人トーマスは、一度仮死状態になることで死の運命から逃れることを思いつくのだが……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★☆☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2003年7月5日
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:デビッド・R・エリス
  • キャスト:アリ・ラーター、A・J・クック、マイケル・ランデス、トニー・トッド、テレンス・“T・C”・カーソン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『デッドコースター』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

運命の連鎖

死という運命からは逃れられないというコンセプトの前作だったが、今作では死ぬはずの人間に(間接的にでも)助けられた人間もまた死ぬ運命にあるという設定が付け加えられている。運命論に基づいた前作の設定を更に拡大した形だ。私たちの運命は他者の運命と複雑に絡み合っており、いつどこで誰と出会ったかということの積み重ねで今の自分が形成されているという、一種の哲学が根底にある。だからこそ一見突拍子もない設定にも整合性が得られるのだ。ちなみに今作で生き残る2人も、次回作までの間にやはり事故で死んでいる。結局運命からは逃れられないのだ。

何故死に対して笑いが生まれるか

今シリーズのウリは、死の恐怖と笑いが絶妙なバランスで隣り合わせに存在していることだ。面白いことに観客は、非現実的なモンスターが出てくる映画は普通に怖がるくせに、日常起こり得る不幸が連続すると「ありえないだろ~」と笑ってしまうのだ。モンスターが出てくる方がよっぽどありえないにも関わらず。要は人間は過剰なものに対して笑いが生まれるのだ。お笑いでもオーバーリアクションや、同じことを繰り返す「天丼」と呼ばれる手法が用いられる。またこれは観客がこの映画の世界観をフィックションと見ておらず、現実世界と地続きのものとして見ている故に成立することでもある。死神という単語を用いながらも、死因の殆どは不幸な人為的ミスで構成されている。このように日常の中に過剰を持ち込んだが故に笑いが生まれるのだ。

まとめ

スマッシュヒットを飛ばした前作の続編として、なかなか正統派の進化を遂げていると言える。恐らく今作を見る方のほとんどは「死のピタゴラスイッチ」とも言われる、キャラクターたちの見事な死に様を期待するだろうが、その点は前作よりも確実に進化している。白昼夢のハイウェイ事故からしてかなりの予算がつぎ込まれたことが分かるし、それぞれの死に方もなかなかアイデアに富んでいる。所謂フラグの立て方がうまく、フェイクを挟んできたと思ったらこちらの期待通りの展開になったりと、観客を飽きさせない演出の工夫が良くなされている。勿論内臓や血の量もファンの期待に十分応えているだろう。前作のキャラがしっかりと出てくる(死ぬ)辺りも前作ファンへの気配りがあっていい。

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