映画『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』あらすじとネタバレ感想

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密の概要:「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」は、キム・ソクユン監督、2011年の韓国映画。朝鮮時代版シャーロック・ホームズ。キム・ミョンミンとハン・ジミン主演。2015年には、続編「朝鮮名探偵2 失われた島の秘密」が公開された。

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密 あらすじ

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密
映画『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』のあらすじを紹介します。

1782年、22代王・世祖の治世。腐敗官僚の横領事件が発生し、名探偵キム(キム・ミョンミン)は捜査に乗り出す。その後に起きたパク氏殺害事件で、解決のヒントが”ヒメトリカブト”にあると気付きます。そこで、パク氏殺人事件の際に知り合った犬売りの男ハン・ソピル(オ・ダルス)と共にヒメトリカブトの産地・積城(チョクソン)に烈女監察の為、向かう。
烈女監察の対象は、イム判書(イ・ジェヨン)のおいの嫁アヨン。崖から落ちて亡くなったらしいが。

積城はヒメトリカブトの産地であり、隠れ天守教(キリシタン)の里だった。着くなり、村人の急襲を受け、ソピルの背に矢が刺さってしまう。介抱してくれたのは、足の悪い男だった。調査の結果、パク氏殺害に使われた針が清国で作られた物であり、それを取り扱えるのはハン商人だけだという事実を突きとめます。
名探偵キムは、ハン商人(ハン・ジミン)に会うが、妖艶な女であると知り驚きます。そして、アヨンとハン商人が何か関わっているのではないかと疑います。ハン商人の館を調べると、高価な絵の鑑定を通じて、ハン商人とアヨンは出会ったらしい。また秘密の隠し部屋があり、そこには2匹の巨大なイヌと証拠となる帳簿が!
その帳簿には官僚の不正の証拠が書かれていたのだが、イム判書に奪われてしまう。そして、ハン商人の正体も明らかになるのだが・・・。名探偵コンビの軽妙な推理と笑いが包む、2011年の韓国大ヒット作品。

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:時代劇、ミステリー、コメディ
  • 監督:キム・ソクユン
  • キャスト:キム・ミョンミン、ハン・ジミン、オ・ダルス etc

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密 ネタバレ批評

映画『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』について、感想批評です。※ネタバレあり

笑える!時代劇ミステリーの誕生

ドラマ「白い巨塔」(07)や「ベートベン・ウイルス」(08)のキム・ミョンミンが、観察力は鋭いがちょっとまぬけな名探偵キム役を好演しています。相棒ソピル役のオ・ダルスとの相性も抜群!日本でいうところの”水戸黄門”のようなノリで楽しめます。

名探偵キムを演じた感想として、”僕と1番似ているキャラクターだったので、自然に役に入ることができた”と語っています。時代劇推理物としての面白さはもちろんのこと、名探偵コンビの笑いあり、お色気あり?の飽きさせないストーリー構成になっています。

特にハン・ジミンの演じた1人2役の演技に注目して下さい。童顔で清楚イメージの役柄の多かった彼女が、本作でハン商人/キム・アヨンというクールで色気のある役に挑戦しています。赤のあでやかな服がよく似合っています。ハン商人は、名探偵キムたちの敵なのか味方なのかが後半の見どころです。

また世祖(チョンジュ)の時代は、朝鮮ルネサンスと呼ばれ、多くの発明品が作られたり、文化が華開いた時期でした。同時に天守教(キリスト教)が広まっています。そうした空気感も劇中に表現されているので注目して下さい。ホタルの明かりで懐中電灯とか、新しい農耕具などです。

本作の大ヒットを受けて、「朝鮮名探偵2 失われた島の秘密」が2015年に公開されました。前作同様、さらに元気に帰ってきた名コンビぶりは必見です!

魅せる女優へ~ハン・ジミンの輝き

「宮廷女官チャングムの誓い」(03~04)の医女シンピ役や「イ・サン」(07~08)のソンヨン役でおなじみの女優です。子役から活躍しており、時代劇には欠かせない存在感を持っています。本作では、これまでの彼女とは違う新しい魅力を魅せてくれました。

ハン商人/キム・アヨンという2役を妖艶に堂々と演じ、こんなに色気のある女優さんだったんだとびっくり!だけど、「イ・サン」のソンヨン役の性格も引き継いでいて、例えば絵を見る審美眼があるなど共通点もあります。前作のイメージは多少しょうがないかもしれませんが被りすぎると面白くない。

コメディセンスのある俳優なので、名探偵キムとのコメディが観たかったかも。ハン・ジミンの胸に視線が集まっていますが・・・。ハン・ジミンの主演作でおすすめなのは、ドラマ「屋根部屋の皇太子(プリンス)」(12)のパク・ハ/プヨン役と映画「王の涙~イ・サンの決断」(14)の貞純皇后役です。

特に「王の涙」では、初の悪役を演じ、イ・サン役のヒョンビンとどうからむのかが見どころです。ハン・ジミンは、時代劇でこそ輝く女優です!

朝鮮名探偵 トリカブトの秘密 感想まとめ

家族で楽しめる、時代劇ミステリーです。朝鮮時代版シャーロック・ホームズといった趣向ですが、コメディ・シーンがピリッと作品に効いていて飽きさせません。主演のキム・ミョンミンやオ・ダルスの名コンビぶりが面白く、シリーズ化が期待させます。韓国はどの時代でも生きることが大変ですが、朝鮮時代の底辺に生きる人々を生き生きと描いています。

多少残虐なシーンがあっても時代劇なら許される範囲ですし、時代劇ならではの衣装やアクションに心が躍ります。残念なのは、毎回、最後に登場するであろう王様にカリスマ性が感じられない点です。悪役も悪役らしくあるべきです。例えば、普段、悪役を演じないような俳優が登場するなど、意表をつく配役・展開を期待したいと思います。

その点でいえば、ハン・ジミンの演じた役はこれまでの印象を変えるものだったので面白かった!次作の「朝鮮名探偵2」では、相棒ソピルの活動が中心になるとか。益々、「朝鮮名探偵」シリーズから目が離せない!

Amazon 映画『朝鮮名探偵 トリカブトの秘密』の商品を見てみる