映画『ドクトル・ジバゴ(1965)』あらすじネタバレ結末と感想

ドクトル・ジバゴ(1965)の概要:ロシア革命時。医者ジバゴの数奇な愛と人生を描いた大河ドラマ。出演はオーマ・シャリフ、ジュリー・クリスティ。第83回アカデミー賞5部門(脚色賞や衣装デザイン賞など)に輝いた。1965年の英国・米国映画。

ドクトル・ジバゴ あらすじネタバレ

ドクトル・ジバゴ
映画『ドクトル・ジバゴ(1965)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ドクトル・ジバゴ あらすじ【起・承】

ロシア革命前夜。ユーリ・ジバゴ(オーマ・シャリフ)は軍医。かつて愛した女性ラーラの娘を探していた。ジバゴの腹違いの兄エフグラフ・ジバゴ(アレックス・ギネス)は、ラーラの娘が見つかったという知らせを受け、戦災孤児として生きてきたターニャと名乗る娘に会った。

エフグラフは、ターニヤをラーラとその夫ストレハニコフとの娘だと考えるが、ターニャはストレハニコフという名前を知らないと言う。

時は遡って、ジバゴの少年時代。母親を病気で亡くし、グロミーコ家に引き取られたジバゴ。医学生として勉強に励み、医師免許を取ると同時に恋人トーニャ(ジェラルディン・チャップリン)と結婚した。

一方、ラーラ(ジュリー・クリスティ)は17才。洋品店を営む母と2人暮らしだったが、母には愛人で弁護士のコマロフスキー(ロッド・タイガー)がいた。彼は、美しく成長したラーラを狙っていた。

ラーラの母親は、コマロフスキーとラーラの仲を誤解して、自殺未遂をしてしまう。その時にボリス・カート教授とジバゴは治療に呼ばれ、ラーラとコマロフスキーのただならぬ関係を知るのだった。

教授のおかげで、ラーラの母親は一命を取り留めた。しかし、母から誤解して悪かったと謝られるが内心穏やかではいられない。そこで、ラーラはコマロフスキーに恋人パーシャを紹介した。

パーシャ(トム・コートネイ)は、高潔で革命に生きる人。教職に就いていた。コマロフスキーは、ラーラに彼との結婚はやめておけと忠告した。その後、コマロフスキーはラーラが洋品店に1人でいる時を狙い、強姦するのだった。

クリスマスの夜。ラーラはコマロフスキーに復讐するため、銃を持って彼が出席するパーティへ乗り込んだ。コマロフスキーの腕を撃つが、殺す事は出来なかった。この怪我の治療をしたのがジバゴだった。

ラーラの異変に気が付いたパーシャは、ラーラをパーティ会場から連れ出した。その後、ラーラはパーシャと結婚した。そして1人娘カーチャが誕生した。

ドクトル・ジバゴ あらすじ【転・結】

1914年、第1次世界大戦が始まり、ラーラの夫パーシャは名前をストレハニコフと変えて軍に参戦した。夫の無事を信じ、娘を両親に預け従軍看護婦として戦場に向かったラーラは、野戦病院で軍医として働くジバゴと出会う。

ラーラはジバゴの事を覚えていなかったが、4年前のクリスマスの夜にパーティ会場で見かけたと話す。”あの勇気は尊敬するよ。”とジバゴはラーラを元気づけます。数か月後の夏。終戦を迎え、2人はそれぞれの場所に戻ることに。

ジバゴは勇気を出して、ラーラにモスクワ行きを誘うが、彼女は断った。モスクワに戻ったジバゴは、医師として働き始めるが、政府の富裕層への監視が厳しくなり、財産没収が行われていた。ジバゴは当局から目をつけられているらしい。

そんな折、ジバゴは軍人の兄と再会。詩を愛する2人だったが、互いの考え方は全く違っていた。やがて、妻トーニャと息子サーシャ、そして父と共に田舎町ヴァルイキノへ疎開することになった。

しかし、ジバゴは赤軍の義勇軍パルチノザンに軍医として拉致されてしまう。ジバゴの消息は途絶え、家族は国の大量国外追放に乗じてフランスに出国したらしい。ジバゴは、軍を脱走したが家族に会えなくなってしまう。

戦線中にジバゴは一度、ストレハニコフと名乗るラーラの夫に会う。ストレハニコフは冷徹な思考の持ち主で個人生活を否定していた。戦禍が悪化すると、ストレハニコフは自ら命を絶った。

町に戻ったジバゴは、ユラティン村の図書館でラーラと再会した。そしてラーラと共に暮らし始め、ジバゴの子供を宿した。だがジバゴはラーラに別れを告げた。ラーラは、赤軍から逃れる際に協力してくれたコマロフスキーに人生を託すことに。

後にジバゴの子供を出産するが、コマロフスキーの元を去った。その後の行方は知れない。1929年、心臓発作でユーリ・ジバゴが死去。かつて愛した女性ラーラの娘は、ターニヤであることが分かった。

ドクトル・ジバゴ 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1965年
  • 上映時間:194分
  • ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
  • 監督:デヴィッド・リーン
  • キャスト:オマー・シャリフ、ジュリー・クリスティ、トム・コートネイ、アレック・ギネス etc

ドクトル・ジバゴ 批評・レビュー

映画『ドクトル・ジバゴ(1965)』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

名優オーマ・シャリフの存在感が光る!大河ドラマ

オーマ・シャリフは、エジプト・アレクサンドリア出身。「アラビアのロレンス」(62)にも出演し、本作と共に存在感を魅せつけています。とにかく古い映画は上映時間が長い。

加えて、雪の降るロシアの寒々とした風景が広がり観ている私達の心も凍えそうです!ロシアの知識階級が共産主義に異を唱えて、より良いロシアを作るため革命を起こすが失敗するという流れ。

ロシア革命前夜を背景として、男女が出会うが2人とも家庭があり、悲恋に終わるというのが一連の物語です。ただのメロドラマだと思って観ては魅力が半減です。”革命”と”運命の愛”の物語なんです!

オーマ・シャリフは、「ドクトル・ジバゴ」を通じて、思いやりや知性だけでなく、情熱溢れる人物像を演じています。誰かを想う気持ちは止められない!ただ、現在のように肉欲で猛進するわけにもいかない。

そしてこの大河ドラマを象徴するシーンとして、夜に革命団が町を行進するシーンと図書館でジバゴがラーラと再会するシーンを挙げたいと思います。

映画と音楽のおいしい関係~名曲ラーラのテーマ

「ドクトル・ジバゴ」を彩る名曲として、有名な「サムホエア・マイ・ラブ~ラーラのテーマ」があります。壮大さと大河の流れを感じさせるメロディが心を打ちます。

作曲はモーリス・ジャール。「ドクトル・ジバゴ」や「アラビアのロレンス」の音楽も手掛けています。民族色が濃く、かつ親しみやすいメロディというのが2つの作品の共通点です。

現在では、大河ドラマ自体が映画として作られることが減っているので、貴重な作品といえよう。モーリス・ジャールは、2009年3月29日に亡くなられました。

映画の名曲は、「ラーラのテーマ」として今も愛されている曲です。ぜひ、映画と音楽を併せて楽しんで下さい。

ドクトル・ジバゴ 感想まとめ

大河ドラマには名曲あり。「ドクトル・ジバゴ」の”ラーラのテーマ”が忘れられない!ロシア革命を背景に革命を推し進めようとする若者達。そして軍医として戦禍を見つめながら運命的に出会う、ジバゴとラーラの恋。

200分という上映時間の長さだが、観終わった時、呼吸を忘れるほど見入っていたことに気づきます。時間がある時にぜひ、この大河ドラマを堪能して欲しい。厳しい雪の風景やすし詰め状態になった列車での集団疎開など、想像を絶する過酷さがあります。

前作「アラビアのロレンス」(62)では、砂漠を舞台に骨太の人間ドラマを展開していたが、本作ではロシア。人間の根源的な生き方を問う名作です!ロシアが今もなお、共産主義を貫き、人々の自由を制限していることに失望を感じます。

しかし、詩人としてのジバゴの感性に注目すれば、どんな体制であれ人々の心を犯すことはできない。力強い文芸賛歌の物語であるといえるだろう。

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